円高は今後の「景気回復」のシグナル?

なかなか面白いレポート。

http://www.asahi.com/business/today_eye/TKY200810240148.html


景気循環の考え方を元に、
今回の金融危機以降、日本に世界中から資金が集まるという認識を示しています。


この視点は、僕もまったく同意で、
株がここまで安くなっておる中、
円高だけが異様に進行することに
釈然としない感覚がありました。

<株(日経平均)安>
=価値が低い(オーバーバリューだと考えられている)
=日本の企業に対する評価が低い
=日本市場の価値が低い

<円高>
=価値が高い(アンダーバリューだと考えられている)
=日本市場の価値が高い

と、ロジックを意図的に単純にして思考すればするほど、
株安と円高が二律背反を起こして、状況として乖離していきます。
(意図的に単純にしているのは、そうしないと自分でよくわからなくなってくるからです)


なので、僕の予想としては、

●日本企業(主にメーカー)
=北米市場に依存
=業績は悪化が避けられない
=「オーバーバリュー」
→ 「株安」
→「アンダーバリュー」化する

⇒今後、日本市場に資金が集まる

●ドル(主にアメリカのメーカー)の業績悪化は必至
→株を売却。すると現金が手元に。
→明らかにアンダーバリュー化し始めている
 日本市場でのキャピタルゲインを狙って円を買う
=「円高」

⇒円高は今後も進行

という動きが同時並行に起こるのではないかなと思いました。


ここで、一回、株価がぐっと下がって、
弱い(オーバーバリューな)企業が、ふるい落とされるのではないかなと思っています。