トリアディック・バレエ Triadic Ballet

東京藝大美術館で明日まで開催の「バウハウス・デッサウ」展に行ってきた。
一番印象に残っているのが、会場奥の大スクリーンでやっていた
オスカー・シュレンマーの「トリアディック・バレエ」。

一度見たら忘れない。
最初人形劇かと思った。極限までそぎ落とされた人間の動き、
そしてファンタスティックな衣装。


バウハウスってインダストリアルデザインとか建築とかだけだと思っていたから、
こういう舞台芸術もやっていたのは驚きだった。
解説プレートによると、舞台芸術は空間デザインという点で建築と同じ、
むしろ施行場所や素材の制限がない分、舞台こそ純粋なる空間デザインだ、
ということで重要視されていたらしい。
おもしろい!

壁は壁でしかない

今年本郷キャンパスに竣工した福武ホール。
安藤忠雄設計の近未来チックなデザインで、ちょろちょろとメディアにも取り上げられているようです。
私は情報学環に所属しているので、これを使う機会も多いのです…が、
いまいち気に入りません。


なんといっても、壁がいかん。
福武ホールと大学の道路との間には、「考える壁」と称する
コンクリートの壁が立っています。
安藤氏によると
「これは結界としてではなく、壁背後に広がる地下空間と、
既存の大学空間をつなぐ〈間〉の創出を意図したもの※」だそうですが、
いや、アナタ、
これはただの壁でしょう!!!邪魔ったらありゃしない。
「考える壁」はコンクリートという素材の無機質な雰囲気も手伝って、
完全に「既存の大学空間」との断絶の装置として働いています。
しかもニクイことに、この壁には安藤忠雄特有のスリットが入っています。
そのスリットを通じて、福武ホール内が道路から見えるようになっています。
これも、なんか、キモチワルイ。
壁の向こうに広がるスバラシイ世界を意図的に垣間見せている感じがする。
学環に通わない友達の言葉
「なんかさー『こっちはこーんなに楽しいんですよ』っていうのを
 見せつけられて、でも壁があって入れなくて、すっごい疎外感を感じる」
というのが印象的だった。
いくら言葉で「〈間〉の創出」とかいっても、
それはあくまで建築家の自意識上の話。
キャンパスに足を踏み入れる者たちがそれを断絶の装置として認識するなら
それは間でも何でもなく、ただの邪魔な壁なんだと思う。


最近思うのは、安藤忠雄建築には使う者の視点が欠けているのでは?ってこと。
副都心線の渋谷駅もそうだけど、宇宙船にすることで通勤者にとってどんな利益があるのかよく分からん。
福武ホールも、渋谷駅も、「これが俺的哲学ではサイコーだからこうするのだ!!!」っていう安藤忠雄の自意識が満ち満ちている感じがする。
そこには通勤者や学生の視点はない。
「使用者本位」ではなく、「建築家本位」になっている。
「建築家本位」で立てられた建造物っていうのは
たしかにアートかもしれないけど、建築としては失敗では??


東京大学情報学環福武ホール着工特別企画パンフレットによる

もりみとみひこ

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

最近、森見登美彦の本が好きです。
実にくだらないことを実に大層に見せる文体と
ザ☆大学生って感じの主人公たちの自堕落な生活が面白い。


【読書遍歴】
「或る失恋の記録」(yom yom vol.6):3月上旬
 →『太陽の塔』:3月下旬
 →『四畳半神話大系』:4月中旬
 →『夜は短し恋せよ乙女』:5/2、3


有名どころを一通り読んだので、次に読むべきものに迷っています。
なんとなく、『走れメロス』かなあ。
森見ファンの方いらしたら、是非アドバイスください。

かわいいもの好き


こんなパウダービーズクッションをgetしたのだ!!
キャラクターの名前は「花咲けミー!」。
このグリーティングカードで目にして以来、
ずっと気になっていたのです。


ああ、こう、いかにも「カワイイでしょ」って顔してて、
それが戦略なんだろうけど
でも悔しいことに悔しいことに


カワイイのです。