地金からの制作日誌(log vol.02)
今度は、リングの制作の紹介です。
サンプル:7th sign
1.まず下絵をmacに取り込み、原寸大の大きさにしてプリントします
2.切り出す時の地金の大きさにもよりますが、外形を糸鋸で切り 出します。
(切り出す地金が小さい時は、最初は、中の透かしから切り出し ます。)
3.切り出し終わったら、芯棒を使って丸めます。
何回かナマシますが、ナマシが効きすぎる?と脆くなってしま うので適度な温度でナマシます。(赤くなる位、オレンジまでな ると脆くなる気がします)
4.円くリング状になってから、透かし部分を立体的にします。
で、立体的になったら、メインの部分を制作して行きます。
高さが、7mm程度ありますので、地金を初めから、Rを付け た状態で蝋付けしていきます。(地金は厚さ2mmを使用していま すのでこの場合は、4枚蝋付けしています。)
その上にさらに、パーツを蝋付けしますので、全て2分蝋でつけています(古いのでうろ覚えですが)
6.0.5mm銀板から切り出した、文字を蝋付けします。
文字自体は、7つの大罪の頭文字を使用している為、印台部分は 7角形に制作していて珍しい形だと思います。
(7つの大罪)
傲慢:pride
嫉妬:envy
憤怒:wrath
怠惰:sloth
強欲:greed
暴食:gluttony
色欲:lust
の頭のP/E/W/S/G/G/Lを蝋付けしています。
反った部分に文字を反らせての蝋付けだったので、1文字
終わる度に、HOPEを吸っていましたね。
7.中心部分に真鍮の杭を削って刺し、周りの部分をアクリルで
成形して出来上がりです。
これを制作していた頃は、個展前で相当キテいましたね。
それが、個展のタイトルの『Balance of accouts』に
繋がっています。
『Balance of accouts』とは、簿記の用語で帳尻合わせと
いう意味です。
今を形成していく為に、過去の清算に必死だったんでしょうね。
当時はと、今は思っています。
でわでわ