HTLV-1の問題を多くの人に知ってもらうために

今朝のニュース，

• HTLV-1ウイルス：国際学会に初めて患者らが出席（毎日，2006/08/27）
  • 該当の会議：第13回国際ヒトレトロウイルスHTLV会議（2007/05/21-25，箱根プリンスホテル）／English

を読んで急遽，

• HTLV-1情報

を作成して公開した。関連PDBデータを検索したところHTLV-1由来のものは3件しかなく*1，患者数が少ないことが研究の遅れの原因になっているのかと感じてしまう。それでも昨年12月にプロテアーゼ（上画像）のデータがリリースされているのは大きな前進だ。
この問題については2005/07/04に書いたサイトに教わることばかりであった。

• ふきのとう（HTLV-Iウイルスのキャリア情報交換会）

主宰者のdolaさんとネット上で知り合うことができたのも今の時代ならではのことと思っている。
これに限らず多くの人に知られていない問題，あるいは私自身がまだ知らない問題も当然ながらたくさんあるわけだが，それでもインターネットが数少ない患者さんを結びつけたり専門家の関心を高めたりすることは少なくないのだと思う。
また，新規ウイルスの問題や2006/08/24のような新規生理活性物質のことを考えると，人間が知りえていることの限界を再認識するし，Webの情報の共有のされ方も似たようなところがあるように感じる。それでも，上に書いたような“問題意識の共有”のためにもより多くの情報発信者の参加が待たれていることだけは間違いないだろう。

*1:追記（2006/08/29）：キーワード“HLTV-1”検索では30件