Nature表紙を飾ったエボラウイルス由来の糖タンパク質
昨日公表されたRCSB PDBの今週の新規登録データの中にエボラ出血熱関連の興味深いデータがあり,自作コンテンツに追加したバカにだったのだが,その時点で未発刊だった文献が今日になって公開された。
Nature, vol.454 no.7201 (10 Jul 2008)
- 当該データ3csyを参照できるコンテンツ:糖タンパク質データ集(生活環境化学の部屋)
PDBデータ3csy
感染しながら助かった患者から得られたタンパク質を解析したもので,A〜H鎖が患者由来の抗体Fab KZ52,I〜P鎖がエボラウイルス由来の糖タンパク質ということで,まさに生命の闘いの世界を目の当たりにするようなデータである。なお,PDBデータ中にはアミノ酸特性基の座標は含まれていないことに注意する必要がある。
なお,エボラウイルスと言えば本ブログでは,
という記事があるが,この研究をされた東京大学・河岡義裕先生(研究室サイト)の新しい成果も今日のニュースの掲載されている。
ヒトの体内でも研究室でも感染症との闘いは休みなく続いていることを実感する。