バイオマスタウンアドバイザー&環境ベンチャーコンサルタント  堀 敦博のブログ

2011-12-16

気品と人間力について、90歳の上品なご婦人に学ぶ

16:11

銀座三越、新館のエスカレーターで上階へ登ろうとしていました。

すると、90歳とも思われるとても上品な感じのご婦人が、エスカレーターに乗る順番を待っていました。

私が乗る手前あたりでご婦人が乗れそうでしたので、私は当然、「あ、どうぞ。」と、先を譲ろうと思い、声を掛けました。

すると、ビックリするような返事があったのです。

「いいえ。こういうときは殿方が先ですよ。」

「えっ・・?あ、ああ、ありがとうございます・・・。」


私は仕事柄移動が多く、よく電車に乗ります。電車で座っている際にご老人が近くに立っていると、席を譲るためにかならず声を掛けます。昔は周りの目がこっ恥ずかしい感じもありましたが、最近では慣れたものです。

「ありがとうございます。」と席に座っていただく方や、「いいえ、もうすぐなので」とお断りになる方はいらっしゃいますが、「殿方が先でしょ?」と、そんな返事が返ってきたことはありませんでした。

このご婦人は、私(今日で34歳の若造)を「殿方」と呼び、そして、「当然あなたが先ですよ」と、レディーファーストなんてそっちのけで、さも当たり前かの如く先に乗るよう勧めました。

この返事に私は、普段はあまり感じない感情を覚えました。

この感情はなんなのでしょう?

戦前戦後の日本の歴史の中で育まれた女性の奥ゆかしさに感動したのでしょうか。いや、女性の強さや気品を間の当たりにしたことに琴線が振れたのでしょうか。もちろん、エスカレーターを譲ってもらったことが単に嬉しかった、などということではありません。

とにかく、「この人はスゴイ!」と思いながら、実は自分でもよく分からない、何とも表現に苦しむ感情を抱いたのです。


それでも一つ、はっきりと分かったのは、

人間力」が高い方の行動には、人を引き付ける魅力がある、ということです。

とても素敵な体験でした。

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