自虐的な生活記録

◇天気、晴れ

今日は晴れて初夏の陽気です、キビタキの声が雑木林の中に響いています。

私小説がなぜ面白くないか、中村真一郎によると、一言でいえば真実はフィクションの中にあって身の周りの経験することを書くだけでは表現できない、ということでしょうか。

特に日本独特の貧乏生活を自ら実践して自慢するような自虐的な生活記録はまったく面白くないというか、ここに来て日本の貧困問題が深刻になっているので、その貧困を自慢するような文章は読んでいても怖くなるような感覚もあります。貧乏でもたしか池内紀が紹介していた貧乏作家のたくましい生き方のようなものは面白い。しかし、もし面白い小説を読みたいのであれば、まずは海外小説の方が良いかと。

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