2011-12-20 バーチャル蓬莱の玉の枝
■[diary]こ そ あ ど
集中力が持続しないのか何なのか最近は活字を撮み食いしてしまう。浮ついた気分で、これそれあれどれと気もそぞろに次々と本を読み漁ってしまってなかなかどの物語も終わってくれない。やっと『ノーライフキング』と『神の子どもたちはみな踊る』を読み終わった。思考が電車に乗っている時の景色のように5秒前すら上の空にしてしまう。気分が定まらないから、これそれあれどれ、と、飛び、これそれあれどれ、と、気になり、これそれあれどれ、と、併読してしまう。こそあど併読譚。いつか適度に適当に融合した物語が立ち上って来たらそれはそれで僥倖だけど。
■[book]『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02
- メディア: 文庫
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すみません…。僕には文学を嗜むゆとりがないらしいです。
妻と離婚した何も無い空気のような男が知人に頼まれて釧路まで運んだ謎の小箱とそこで出会った人たちとの不思議な交流と心の寒気を描く「UFOが釧路に降りる」、とにかく焚き火をする話「アイロンのある風景」、宗教まがいの母親との想い出が交錯しながら駅で見かけた瞼の父親を追いかけやがて暗闇で踊り出す男の話「神の子どもたちはみな踊る」、バカンスとジャズと静かで有能な異国の運転手との交流と蛇の夢を見る予言をされた女の話「タイランド」、部屋にやって来たかえるくんに一緒に東京救済をかけてみみずくんと闘って欲しいと懇願され、まあ、何やかやあってかえるくんの瘤が爆発して病室が臭くなる「かえるくん、東京を救う」、煮え切らない男の奇妙で微妙な三角関係の話「蜂蜜パイ」、の6編を収録。
あれ? あらすじ書いたら面白そうだ。物凄い読みやすいんだけど、正直、ちょっと分かりませんでした。物語は設定の上で多少の突飛さが見受けられるものもありますが、いたって分かりやすい構成になっていると思うんですけど…? あの世界で語られている出来事や気分に共感できなかったです。あの世界の呼吸が僕と反りが合わないんだと思います。無駄にどの話にも純文学ってこういうことでしょ? みたいに、セックスが放り込まれてるのも気になりました。生々しければもうちょっと生活感があって感情の機微も理解できたかも知れないんですけど。こっちが勝手に期待してたのが悪いんですけど、地震(阪神・淡路大震災)の影響もそれほど物語的には濃厚に見受けられなかったですし。人々が日常的に感じる孤独、不安、空虚、疲労、焦燥、憎悪、愛情、などが描かれているのですが、僕には遠い話に感じてしまった。明らかに寓話的である分「かえるくん、東京を救う」のヒーロー無き童話性のほうが優しく現実味があって良かった。でも、この本の中では異色だけど…。
ただ、読みやすいので、人には薦めやすい本だと思いました。
好きか嫌いかは個人の判断なのでどうにも判別できないけれど、誰でも読める本だとは思います。
