日経のオルセー美術館展iPhone/iPad無料アプリは魅力的
ちょっと前に出たアプリだが、ダウンロードしてみたらかなり好印象だったのでメモ。
5月26日から8月16日まで東京・六本木の国立新美術館で開催されているオルセー美術館展2010で、主催者の1つである日本経済新聞社がiPhone/iPod Touch/iPadで利用できる無料アプリを用意している。iPhone版は開催前の4月25日に、iPad版は日本でのiPad発売日である5月28日にリリースされた。
⇒NIKKEI特集:オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
アプリでは、モネ、ドガ、スーラ、セザンヌ、ロートレック、ゴッホといった作家の出展中の作品の中から代表的な絵画を作品解説付きで閲覧することができる。iPhoneで鑑賞するには少し物足りないが、iPadで見ると図録並の迫力で見ることがができる。
また、アプリに収録された作品はそれぞれ10章に分かれており、それぞれの章に解説の音声がついている。作品の解説や時代背景などを聞きながらゆっくりと鑑賞できる。よく美術展の入口で貸し出しされている解説用音声ガイドをそのまま聞けるような感じだ。他にも作家一覧の年表も収録されている。
AppStoreのユーザーレビューに「寝たきりの父に見せたら、絵の美しさや章ごとのナレーションで美術展気分を味わうことができ、とても喜んでもらえた。iPadを買ってよかったとしみじみ感じられたアプリ」という評価があり、思わずホロリとしてしまった。アプリそのものの機能としては単純だが、iPadの画面の広さ、美しさと解説音声の組み合わせを十分に生かしたアプリであることは間違いない。
提供側の日経には、無料で出すことの葛藤(図録販売への影響など)はなかったのか多少気になるところだが、一ユーザーとしてみれば非常に魅力的なアプリと感じた。