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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

毎日新聞、子ども向け参院選ボートマッチ「えらぼーとジュニア」公開

 株式会社毎日新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:朝比奈豊)は7月1日、「毎日jp」およびスマートフォンサイト「毎日新聞」上に、新しいサービスとして「えらぼーとジュニア」をオープンしました。一方、6月6日から「政党版」として提供していた「毎日新聞ボートマッチ えらぼーと」は、立候補予定者情報を反映させたフルバージョンとして再スタートしました。
 今回新しくサービスを開始した「えらぼーとジュニア」は、未来の有権者である子どもたちに、政治や選挙に関心を持ってもらうきっかけを作りたいという思いで制作しました。設問は全部で11問です。
毎日リリース:参院選「えらぼーとジュニア」登場・「えらぼーと」もバージョンアップ(2013/7/1)- 毎日jp(毎日新聞)

 毎日新聞社は7月1日、子ども向けのボートマッチ「えらぼーとジュニア」の提供を開始した。21日に投開票が行われる参議院選挙について、選挙権のないこどもたちに政治や選挙に関心を持ってもらうきっかけを作ることを狙いとしている。パソコン・スマートフォン・タブレットから利用可能。
[該当サイト]⇒2013年参院選 毎日新聞ボートマッチ「えらぼーとジュニア」20130702010405 20130702010406
 小中学生に「候補者や政党に聞きたいこと」を考えてもらい、それを基に毎日新聞が設問を作成。立候補予定者および政党に回答を依頼して作られている。「外務大臣は英語が話せる人に限るべきだと思いますか」や「土曜日の授業の復活が検討されていますが、賛成ですか反対ですか」など、ジュニア版ならではのユニークな質問もある。各設問には、毎日小学生新聞編集部がわかりやすい解説を付けている。また、質問の個数も「えらぼーと」が26問に対してジュニア版は11問とコンパクトになっている。
 なお、公職選挙法第137条の2の規定により未成年者の選挙運動は禁止されており、えらぼーとジュニアの結果をもとに「○○さんに投票してください」と未成年者が呼びかけると選挙運動になってしまうので、「えらぼーと」には機能として備えているツイッターやfacebookへの結果のシェアボタンは敢えて外してあるとのこと。
 「子どもに関心を持ってもらうきっかけ」というのが狙いだが、おそらく一番利用されやすいのは教育の現場だろう。中学生から高校生くらいがちょうどよさそうな感じだが、その世代に対し政治や選挙に関心を持ってもらう上で、こういったインタラクティブなツールは先生たちにとっても魅力的に映るのではないだろうか。根拠も示されているので、「なぜこのような結果になるの?」という疑問にも答えやすい。
 ただひたすら活字の意義を上から目線で説き、「紙を読むことこそ読む力を育む」と連呼するよりもスマートなやり方のように思える。実際に記事でも小中学生に質問を考えてもらったことが取り上げられているが、そのうち「小中学生が実際に使ってみました」という記事も出てきそうな気がする。
[参考]⇒えらぼーとジュニア、初登場 未来の有権者も参加− 毎日jp(毎日新聞)