『マクミラン英語辞典』(2002) の押さえどころ:現代英語の最重要情報を収録した辞典

http://jiten.cside3.jp/dictionary_use/dictionary_use%20_10.htm

本書の一大特徴は monolingual learner's dictionary (1言語学習辞典)編集上の技術と、認知言語学・語用論・談話分析・コーパス言語学など、言語学諸分野の最近の成果をうまく融合させたことである。そのことを如実に示すのが本書の中ほどに設けられた LANGUAGE AWARENESS と題された1章である。(中略)特に本書だけの特色である、metaphor (隠喩表現)の取り扱いと、Academic Writing (論文作成)のための情報の取り扱いに関しては、同所でその概略を掴んでおくことをお勧めする。

インプレス 近代科学社を完全子会社化

via http://www.fx-it.com/

インプレスは、理工系専門書籍や学会論文集などを発行する 近代科学社の株式を取得し、100%子会社とした。( インプレス プレスリリース 6/7付)

従業員数4名。。。以下、プレスリリースより。

3. 今後の見通し
本件が連結業績に与える影響は軽微です。

『ムッシュー・テスト』ポール・ヴァレリー著/清水徹訳(岩波文庫)

from http://diary.tea-nifty.com/blog/2004/05/post_5.html

新訳にあたって訳者の清水さんはつぎのように解説している。

 小説『ムッシュー・テストと劇場で』 La soir仔 avec Monsieur Teste は、昭和7年小林秀雄訳以来、ずっと「テスト氏との一夜」という邦題が行なわれてきた。このたび新訳を行なうにあたって訳題をなぜ変えたかについて書いておく。
 まず標題の中の Monsieur Teste の Monsieur という語について。(中略) “Monsieur”という言葉は、ただ「……さん」というだけではない。たしかに“Monsieur”は男性の苗字とともに用いられる一般的敬称であり、たとえば手紙の宛名書きにおいて日本語では「……様」と書くところにフランス語では Monsieur... と書くが、他方で、この語だけを単独で用いて、物腰や話し方が、教育を受けた、あるきちんとした身分の男性を指すという用法がある。そして、きちんとした身分の男性はしばしばもっともらしいことから、この語には、あえて言えば「ご立派な紳士」あるいは「おっさん」とでもなるような、わずかな軽蔑ないし喜劇的なニュアンスが加わることがある。別の角度から見れば、「ムッシュー」というのは、あるいは「ムッシューだれそれ」という言い方は、英語の「ミスター」がそうであるように、まさしく「プチブル」の指示語である。(187−189頁)

 「テストおっさん」。まるで別の作品だよ、これは。
 精神的な危機からくる内省が、「科学」との緩やかでありながら、しかし確実な関係性を築いてゆく思索過程を綴っている本著。私にはいまだによくわからない箇所がいくつもある。要熟読。