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妄想特急 −本と音楽のあれこれ−

2018-11-07 Wed

[]おもしろかったー

ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)

ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)

『ぼぎわんが、来る』がおもしろかったのでこちらも読んでみた。

この人ホントに力あるよなぁ。こちらも劣らずおもしろかった。

ただのホラーってあんまり好きではないのだが、これはミステリ要素もあって、ストーリーおもしろさでぐいぐい読ませる。

私がいちばん懸念していたクライマックスの派手な戦いのシーンは前作よりも抑え気味で、ちゃんと怖く、迫力もあって、ぜひ映像で見てみたい。でもこれ映像不可能なんだよな。

2018-11-06 Tue

[]中国残留孤児の話

著者の父親が中国残留孤児であったこからその父親のこと、自分が中国に留学した時のこと、軍人だった祖父のことなど、自分につながる戦争のことを綴ったノンフィクション

著者は私とほぼ同世代。つまり戦争を知らない。しかし父親人生を考え出してからそれを作品にしようとして作家になったようだ。

これがデビュー作らしい。とてもそうとは思えないほど読み応えがある。

当時の孤児がどれだけ大変な思いをしたか、日本に戻ってきてからどれだけ苦労したか、それがよくわかるし、現代中国人の日本に対する心情など戦争が自分のこととして迫ってくるようだ。

これを書くにあたってノンフィクション作家アドバイスをもらったらしいが、そのアドバイスをことごとく無視して書いているのが痛快だ。(解説をその作家が書いている)

2018-10-31 Wed

[]フェルメール展の前に

フェルメール展などの展覧会を企画して作品を集めてくる仕事をしている著者がその内幕を教えてくれる。

フェルメール作品がどういう来歴なのかをコンパクトに紹介してくれてもいるので、速攻で学びたい人には最適。作品ごとの解説も全点について写真と一緒に入っている。

作品世界中から集める仕事って大変なんだなと思った。今までは「フェルメール展」とかやってても「ああ、やるんだ、じゃ見に行くか」と思っていたが、この本を読んだら「これだけ集めるのにどんな交渉駆け引きをしたのか」と思うようになるし、すごい額のお金が動いたんだなと思う。

世界の美術館に散らばってるフェルメール作品を日本に持ってきたい、その情熱だけだと言ってるが、やっぱりそれなりの報酬をもらってるんだと思う。もちろん本の中ではリーズナブル金額だと書かれてるが、本当はいくらもらっているのか知りたい。庶民は下世話なんだよ。

2018-10-23 Tue

[]微妙かな・・・

太陽は気を失う (文春文庫)

太陽は気を失う (文春文庫)

短編集。時代小説で大好きな乙川優三郎現代小説をいくつか読んできたが、そのたびに「微妙」と思ってた。それにも懲りずにまた手を出したけど、今回もやっぱり「微妙」だった。

恋愛を描いたものが多いし、人生晩年を描いたものばかりだ。恋愛ものがあまり得意じゃないので、まあそこが問題なんだろう。人生晩年というモチーフは好きで結構ぐっとくることも多い。

でも恋愛ものでも時代小説になると平気になるのだから、どういうことなんだろうか。

文章は相変わらず端正ですばらしい。

2018-10-15 Mon

[]激おもしろです

恋するソマリア (集英社文庫)

恋するソマリア (集英社文庫)

同じ著者の『謎の独立国家ソマリランド』がめちゃくちゃおもしろかったので続編にあたるこれも読んでみたら、期待に違わず非常におもしろかった。

著者のソマリアに対する愛情がすごすぎてちょっと引く。でも異文化理解するにはこれくらいしないとダメなんだろうなと思う。

これを読むと誰でもそうだと思うがハムディのファンになるのは間違いない。若くてリーダーシップがあって美女というんだから彼女なら政治家になれる気がする。

もっともっと続編が出そうで期待しかない。