エガワヒロシのブログ

2009-04-19

egawahiroshi2009-04-19

[]5人のGOING UNDER GROUND

昨日はよういっちゃんがラストを迎えた、ゴーイングの日比谷野音ライブに行って参りました。

僕はその日サラリーマン仕事で、200人の前で喋らなきゃいけなくて。それがなかなか終わらなくて、頭は見れてない。霞ヶ関駅について漏れ聞こえてきたのが「STAND BY ME」。日比谷には雨が降ってなかったね。前の2回の野音の土砂降りを見てる僕には、「今日は泣かないよ」、そんな風に日比谷の空が強がってるみたいに見えた。

なんだか僕が前に書いた日記がゴーイングファンに飛び交っているらしい。情報の少ない中で、みんな変な憶測やらで混乱してたんだろうね。でも僕が書いたことは間違っていないと思えたライブだった。もちろん真相はわからないよ。でもたぶん本人たちも真相なんてはっきり掴めてないんだよ。よういっちゃんも日記読んでくれたみたいでありがとうって言われた。

ライブは誤解を恐れずに言えば「普通のライブ」だった。

あいつらは差別や特別扱いを嫌う。初めて来たお客さんと、古株のお客さんを分けたりしない。デブだろうが男だろうがメガネだろうがすべてを受け止めたい人達。そんなあいつらがいつも考えてることはひとつひとつのライブを全力投球すること。だから昨日のライブも普通になることに必死だった気がする。昔から特別なライブだから、という発想をいやがる奴らだった。きっとすべてのライブが大切なんだよ!!という意識が強いんだろうな。でも昨日は、昨日くらいは特別でもいいはずなのに、必死に普通にやろうとしてる。はっきり言ってそれが透けて見えて笑っちゃったよ。あいつららしいなぁって。打ち上げでも「普通のライブだから」って。あんなに肩に力入って何言ってんだ(苦笑)

それから、よういっちゃんの言葉を聞こうと思ってる人がいっぱいいても、最後以外はまったく喋らせなかった。それは絶対に音楽が中心でいたいっていうこだわりだろなぁ。昔、ソウのMCは本当に面白いので、もっと喋った方がいいんじゃないの?って言ったことがある。でもソウはそれは頑なに拒否してた。みんな自分達がやってるのは音楽で、芸能じゃないってことがきっちり真ん中にあるんだろうね。最後まで音楽が真ん中の、何も変わらない、いつも通りのいいライブだった。

だからこれでよういっちゃんがいなくなるなんて全然思えなくて。ソウが本編で泣きだして歌えなくなった時も、僕は笑いながら「オマエこんなときくらいちゃんと歌え」って言ってた。野音の一番後ろから、いつものように見守ってゴーイングの音楽を楽しんでた。

でもアンコールの2回目。日比谷の夜空に鳴り響いたのは「俺達の旅」。昔から僕が一番好きな曲。あの5人が未来へ向かう決意を歌った曲。あのピアノを聴いたらいろんなことを思い出して・・・。いつもより確実に音が大きいよういっちゃんのキーボードは、今日の5人のライブを愛しむように鳴っていた。そして「これから4人でがんばれよ」って背中を押しているように見えた。そして名盤かよわきエナジーのラストを飾る小さな名曲「521」。これで終わりなんて・・。

「物語の終わり 淋しい夜のはじまり 冗談みたいな祈り 楽しい夜よはじまれ」

そう、よういっちゃんがいなくなることはやっぱり淋しい。この日のライブで普通のライブをやるんだと突っ張っていたあいつらが、「よういっちゃんがいなくて淋しい」と大きな声で口にした瞬間だった。そして崩れ落ちるほど泣くソウ。最後の一音を本当に愛しそうに鳴らす5人・・。僕もどうにもならなくて泣いてた。いい大人が声を出して泣いてた。本当によういっちゃんがいなくなるんだ・・初めて理解した瞬間だった。

よういっちゃんとの思い出が色々蘇ってきた。初めて一緒にレコーディングしてあまりにヘタクソでびっくりしたこと、シンセで悩むとよく家に来るんだけど疑問が晴れるとすぐ帰って行くこと、家にやってきて一言目が「エガワさん腹減った」だったこと、僕のデビュー後初ライブはゴーイングにバックを務めてもらったんだけど、その数日前にはしかにかかってしょうがないからソウにキーボード弾かせたこと、福岡ツアーに一緒に行ってバカ騒ぎしたこと、いつもライブが終わると「エガワさんどうだった?」って必ず聴いてくること・・・。

ライブが終わった後は言葉が出なかった。こんな風になると思わなかった。もと笑ってがんばれよーって言うつもりだったのに・・・。

でもね、打ち上げではいつものゴーイング。まあ俺のテーブルは丈さんのお母さんとか宮尾君とか中村航さんとかいる自称家族テーブル。中村さんやお母さんとばっかり話して、特に深く話はしなかった。そう、5人の決断は決まって、また歩き出した。5人はまだ道の途中。「俺達の旅」はまだ続き、よういっちゃんが違う道を選んで歩き出しただけ。ソウが第一章おわりました、と言ってた。そう、まだ次の章があるんだよね。そこによういっちゃんはいないけれど、よういっちゃんがいた第一章を踏まえての次。どんな音が出てくるのか楽しみ。そんな風に5人の態度を見てたら思えて。いつもと同じ、笑い転げた楽しい夜だったよ。

まああの4人は絶対にいいものを作ってくると思う。意地でも、よういっちゃんのためにも、次のアルバムは素晴らしいものになると思う。そう、涙は昨日で終わり。楽しい夜がはじまるんだよ。

よういっちゃんお疲れ様。これからがんばってね。まあまた呑みに行こうや。