エガワヒロシのブログ

2018-10-22

結び目


音楽ってのは音と音が結びついて、その結びつきがあり得ないくらいピッタリだったり、あり得ないくらいマジカルだったりすることで特別なものになる。昨日はそんな音をずっと作り出してきた人達のイベントでした。今や良質音楽の震源地になり始めてる西早稲田BLAH-BLAH-BLAHにて。

トップは元チューインガムウィークエンドで、今やこのお店の店主の鈴木淳さん。sjueのタカ君を引き連れて登場。

今日注目したのは歌。バンド歴は長いし、元某有名バンドのサポートですから楽器の腕は確か。曲作りもサイケの匂いのする少しだけねじれたコード進行で独特なメロディーを紡ぐ。でもフラグメンツはあったとはいえ、歌を前面に押し出しては来なかった人。でも歌が良いんだよねえ。なんというか男臭いのに弱く儚い。強がりばかり言う男のちょっとした弱音みたいな歌。それがグッとくる。

それがロックンロールの甘い養分を多分に含んだメロディーと合わさると、特別な何かが起こる。声とメロディーのマジカルな結びつきがそこにはあった。

そして次は轟音ギターポップのHONEYDEWが登場。3人組ですが、一人で出てきたボーカル&ギターのケイゴ君は先輩に囲まれて強烈に緊張した様子。そんな硬くならんでも。笑

でも渋谷系経由、ニューヨーク仕込みのその音楽は先輩に引けを取らず。普段轟音で隠された、良く練られたテンションを含むコードが露わになるとネオアコ感が強くなる。ベースのジュンコさん登場で、その歌声も入るとさらに80年代のスコットランドが広がった。

そしてドラムに男前ドラマーリコ君登場。するとロックンロールバンドの出来上がり。ケイゴ君の3人揃った時のホッとした顔といったら(笑)あれ男から見ても可愛い。リコ君のドラムは小さな音でも必ずバンドをドライブさせる。いつか一緒にやりたいドラマー。

このバンドは3人の音が結びついてロックンロールが始まる。正しいバンドだね。

そしてハックルベリーフィン。元同じ事務所だし、地元は同じ埼玉なので、いつも親近感を覚えてるバンド。昨日タケ兄と話していたら、同じ南浦和のライブハウスに出ていたことが判明。懐かしいわー、ポテトハウス。

ハックルは今日も鉄壁のアンサンブル。エレキなんだけど、アコースティックの感触でやってるので音が小さくて、その分親密さが増したとても良いライブでした。

いやそれにしてもタケ兄のあのベースの音!完璧でしょう!ハックルの中でどんな音が必要なのかを完全に理解しており、ベースの音の太さがナノレベルで調節してあるような、そんな素晴らしい音。ベースが真ん中にバッチリいてくれるので、ハジ君のスウィングするドラム(最高のドラマー!)も、サク君の暖かいギターも安心して自由に動く。良いバンドサウンドのお手本だと思う。ハックルは。

そして昨日は音が小さいこともあって、サク君のボーカルの素晴らしさが前面に出たね。良い声だわ本当に。

ハックルは3人の音が結びつくとかのレベルじゃなく、完全に融合化して1つになってる。幼馴染と兄弟という編成は、血肉まで同化させるのかも。全てが結びついた特別な音楽。

そしてトリは現the MADRASの橋本さんが淳さんを引き連れた、元チューインガムウィークエンドコンビ。リコ君とタカ君も所々登場。

橋本さんの声は淳さんと比べてももっと女性的で、もっとスウィート。甘え上手で放っておけない感じが強い。そんな声であの切ないメロディーを歌われたら、そりゃあ女の人の母性は疼くんでしょうな。

そしてそんな橋本さんを兄貴のように包む淳さんのベースと声。精神的な兄弟のような二人の音が重なると、切なさが掛け算で広がって胸の奥がギュッとなる。原風景に膝小僧を擦りむいて泥だらけで並ぶ少年の姿が浮かぶ。

それぞれの音楽にはそれぞれの結び目がある。その結び目は千差万別で、それぞれが全く違う。でも互いを必要として、愛してるからこその音の親密さ。そんなものがこの音楽にはあるような気がする。昨日の4組はそんなことを感じさせてくれました。

まあ音楽は音だけで、仲間とか友情とか関係ないだろ?って人もいるとは思う。けど、僕は不器用なくらいお互いを求め合って音を紡ぐ人の方が好きです。おセンチなのかもしれないけどさ。音楽には音以上のマジックがあると信じてる。そうじゃなきゃこんなに夢中にならないよ。音楽って凄えんだぞ。マジで。

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