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女子大生説教ブログ

ごくまれに女子大生に説教したりすることもありますが、
主な目標は女子大生に説教されることです。

いろいろ書いてますが、これらの説教やアドバイスにしたがって不利益を受けても
一切責任をとるつもりはありません。
なにごとも自分の判断でやってください。

ホームページや このブログ全体に関する批判などは 最初のエントリ
コメント欄におねがいします。 twitterで @eguchi2012 に投げつけてもらってもけっこうです。

2012-12-27 引越しました。 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

宣伝が出たり、アフィリエイトするのにはてなにお金払ったりするのがいやなので、

http://sekkyou.blogspot.jp/ にひっこしました。

2012年おすすめ本もそちらでやってます。

2012-08-25

[] 同じことをくよくよ考えるのを止める  同じことをくよくよ考えるのを止めるを含むブックマーク  同じことをくよくよ考えるのを止めるのブックマークコメント

世の中にはちょっとしたいやなこととがあってもすぐに立ち直れる人と、同じことをくよくよ考えこんじゃったりして動けなくなったりする人がいるわけですが、あんまりくよくよしているとあれなので対策を考えないとならんですね。私も同じことを歩きながら酒飲みながら寝ながら考えちゃったりしちゃいます。けっこう苦しい。

ボブ・ディラン先生の歌にDon't Think Twice, It's Alrightって曲があるけど、まあそういうことを歌った曲でしょうなあ。

D

くよくよ考えたってたいしていいことがあるわけじゃないし、明るい友達とかからは「なにそんなこといつまでぐちぐち言ってんのよ!」とか言われちゃうし、自分でもなにやってんだかわかんなくなって非常に精神衛生に悪いですよね。

自分自身では同じことを2回も3回も考えているうちに、まれに新しい発見があったり別の解釈が思いついたりして、楽しいときもあるし、仕事の上でもちょっといいところでもあるかと思ってはいるのですが、そればっかり考えてると他のことができなくなっちゃって仕事先延ばししちゃったりしてドツボに陥いるのでコントロールしたい。

これもまあうつ病行動療法とかで研究されているところで、「反芻 rumination」とかって言われてます。あなたは牛さんとか山羊さんの仲間なんですな。もぐもぐ。もぐもぐ。基本的な対策は(1) とにかく止める、(2)あとで解決する、の2点。

1点目のとにかく止めるのは、体や精神になんかそこそこ強い刺激を与えると、注意がそっちにとりあえず我にかえることができる。なんか腕に輪ゴムをはめておいて、同じことを考えてたら「パチン」とはじく、なんてのがあったりします。一回やってみたけどかっこ悪すぎる。おしゃれなミサンガみたいなんだったら大丈夫かも。自分で手の甲やほっぺた叩いてもいい。耳の横でちりーんって鈴を鳴らすとか。でもこういうのもかっこ悪いですね。これ教えた学生様のなかには顔の横で両手を広げた「なしよ!」のポーズをするなんて人もいました。「こんちくしょう」とかって口ぐせぶつぶつ言いながら歩いている人も、まあそれなりの仕方で反芻を切ろうとしているわけでしょうなあ。まあなんでもいいから気をそらす。

でもまあこれじゃ解決にはならんです。ちょっと空き時間ができたりして他のものに対する注意が弱くなると反芻は何度でも襲ってくるんでね。

何度も名前を出しているセリグマン先生によれば*1、われわれが出来事や経験その他を反芻しちゃうのは、それが大事なことだから忘れないように反芻するんだろう、ってことで、忘れようったって忘れることができない。だから逆に憶えてよく考えちゃえばいいってわけです。基本的にはうざい思いを紙に書きだして白日のもとに晒しちゃう。まあ紙に書いてると誰かに覗き見られたりしていやだから、コンピュータの秘密のファイルにでも書いておきましょう*2。こんなときにこんなことがあってこんなことを感じた、あいつはいつか殺す、みたいな感じで。恨み魔太郎とかそうして殺す手帳をつけてあとで恨みを晴らしています。さすがに魔界のプリンスだけあってネガティブなエネルギーを使う方法を知っている。恨みじゃなくて自己嫌悪とか失敗とかそういう人の場合も、正直に書いといたらいい。

最近のコンピュータはファイルの暗号化とかもできるので安心です。好きなだけ書いてみてください。少し楽になるでしょうし、思い出すことが少なくなるし、「こうやって恨み晴らしてやる」とか「次に同じことがあったらもうちょっとうまく対応しよう」とかポジティブなことを考えられるようになります。おそらく次はうまくいくでしょう。

もっと本格的なのは「認知行動療法」とかで検索してみてください。親切な人が丁寧にいろいろ教えてくれます。


オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)

オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

*1:おそらくこれセリグマン先生がオリジナルじゃないと思うんですが、オリジナルが誰だかわからんです。

*2:ツイッタとかに書いてもいいですが、あとで揉め事の当人にバレたりしてえらいことになるのであんまりおすすめできない。

2012-08-19

[] 犯罪被害を避ける(その3ぐらい)  犯罪被害を避ける(その3ぐらい)を含むブックマーク  犯罪被害を避ける(その3ぐらい)のブックマークコメント

まあ女子大生とか立っていようが座っていようが、息を吸ってるだけで犯罪のターゲットになるような存在でたいへんだと思います。もっと安全な社会が来るとよいとは誰もが願っているわけですが、いまのところまだ人類はそんなに安全な社会を作り出すことに成功していません。日本なんか治安って点ではまちがいなく世界トップのはずですが、それでもいろいろたいへんですよね。

安全な社会を作り犯罪被害を避けるのが難しいのは、被害者になる可能性のある人々が用心するのに合わせて犯罪者予備軍の方々も知恵しぼってパワーアップしてきているからで、ここらへん軍拡競争みたいなところがあります。対策してもその対策を上回ったり逆手にとるようなワザを使われちゃったりする。犯罪被害を避けるってことは、他の人を被害者にして自分は逃げるみたいなところがあるのでなんかあんまり自分の身を守ることだけを考えちゃうもどうかみたいな感じもします。

よく使う好きな話にこういうのがある。

二人の男が森を探検していると、熊に出会った。それに気づいた一人は、靴をスニーカーに履きかえはじめた。「おい、そんなことしてどうなるんだよ、熊より早く走ることなんかできないよ」「なあに、君より早く走ればいいのさ」

まあ熊から逃げることを考えるより熊のいない社会を作ることを考えた方がいいのかもしれませんが、そうもいってられません。人間の集団にはどうしてもやばい奴が一定数入りこんでいるし、ふだんはまともな人でも金とかセックスとかからむとヤバくなっちゃったりするし。つかまえた熊は当局ができるかぎり処分してくれているわけですが、熊が熊だとわかるまえに食べられちゃう人がどうしてもでてきちゃうし難しいところです。

性暴力についてはずいぶん前にこういうの http://melisande.cs.kyoto-wu.ac.jp/eguchi/memo/rape.html 書いたことがあります。こっちはPDF http://melisande.cs.kyoto-wu.ac.jp/eguchi/sex/sexual_assault200709.pdf 。こういうのはどうも「被害者非難」とかっていって批判されちゃうか心配でしたが、まあそれほど批判はされなかったみたい。でもまあそう言われてもしょうがないところが若干あるかもしれないのでいろいろ用心はしてます。まあ私はどっちかっていうと加害者予備軍だしねえ。羊の皮を被った狼とか言われてみたいとは思っております。ウルフ教授とか呼ばれてみたい。


さて、まあ暴力的犯罪を避けるってんでおすすめの本となると、

暴力から逃れるための15章

暴力から逃れるための15章

このディーベッカー先生の『暴力から逃れるための15章』ってのはおもしろかったです。

基本的なメッセージは、「自分のカンを信じろ」につきます。やばそうな気がしたら実際にやばい。人間どうしてもいろいろ考えちゃってそういう自分の危険や不安の感覚を無視してしまうわけですが、それが一番危険だみたいな話になります。

ディーベッカー先生よれば、「自然がつくった最高傑作とも言うべき人間の脳は、その持ち主が危機に直面したときに、もっとも有能に働く」そうで、まあ危険を避けるには直感を信頼するのが一番よい、みたいな。危険信号には私たちはけっこう敏感なんですよね。それが入学直後とか夏の海とかはじめてのダンスクラブとか海外とか、そういう新しい人間関係ができる場所とか、刺激的な場面では、「この危険信号はまちがいなんじゃないか」とか疑っちゃってひどいめにあっちゃったりするそうな。不安を感じるときってのはやっぱりそれなりに不安を感じる理由があるわけですから、スリルを求めているのでなければ、そういうところに無理してつっこんでいく必要はない。

んでまあ犯罪者の方は犯罪をうまくやるために、被害者に危険信号に気づかれないようにいろいろしているわけです。でもそれ自体が一つの危険信号になるからそういうのにあらかじめ備えておこう、みたいな話をディーベッカー先生は上の本の第4章でしてます。ちょっとだけ紹介してみる。

仲間意識の押しつけ
「あなたとわたし」を「わたしたち」にしちゃうテクニックですね。同じ境遇にいることを強調して仲間だと思わせる。「困りましたねー私も〜なんですよー」っ言われるとなんか仲間な感じしますからね。こうされてから「〜してもらえませんか」とか「いっしょに〜しませんか」って言われると断われなくなる。ディーベカー先生はそういう場合に無作法に思えても断わってかまわんと言ってます。「一般的に言って、親密な関係を築こうとする行為は好感がもたれる。だがその行為の裏にあるのは、たいていは利己的な動機だ」(p.63)ってことらしいです。
魅力と親切
魅力も能力。人を騙す人は最初は親切そうなんすよね。それに魅力的な様子やふるまいをとることも修得している。それにそもそもイケメン・美人は好感をもたれやすく、他人を支配する力をもってます。私なんかなに言っても言うこと聞いてくれる人がいない。ははは。これもまあ対策は難しいけど「きっぱり拒絶しなさい」ってことらしいです。
余計なことをしゃべる
だまそうとする人は余計なことをべらべらしゃべるらしいです。「ウソをつくときは、その話がどんなにもっともらしいものでも、話している当人にはもっともらしく聞こえないのから、余計なことをしゃべるのである」(p.65)らしいです。なんかこれありますよね。私も自信のないことしゃべってるときはいろいろ言葉が増える。
レッテルを貼る
「批判的な表現を使って女性にレッテルを貼り、それに反発するように仕向ける作戦である」(p.66)。うまいですね。「君は恐いんだろう」「まあ僕なんかキモオタは君には不釣り合いだろうからね」みたいな感じですかね。これナンパのテクニックの本でも見ました。
高利貸し
親切にしてそれ以上のものを返してもらうんですね。セールスとかの基本テクニックですよね。ロバート・チャルディーニ先生の『影響力の武器』は1回は読んでおきましょう。
頼みもしない約束
勝手に約束する。「プロ野球ニュース見たら帰るから」*1とかってやつですね*2。こういう約束はなにも担保がない。ディーベッカー先生は、相手が約束すると言ってきたら「なぜこの人は、わたしを納得させる必要があるのだろうか?」と自問してみようと言ってます。
ノーの無視
私はこれが一番興味深いと思いました。やばい人は相手の「ノー」を気にとめなかったり無視したりする傾向があります。「荷物もってあげますよ」「ノー」「いや、もってあげますよ。ほらほら」みたいな感じね。「「ノー」に耳を貸そうとしない相手はあなたをコントロールしようとしている人間なのだ」そうです。話聞いてるように見せて、実はぜんぜん聞いてない人っていますよね。こういうひとは男どうしの関係でもけっこういるし、女性はそういう人にからまれやすいかもしれません。

これにどう対応するかが難しい。ノーって言っても無視されるんだから「いやほんとにけっこうですから、この荷物軽いし私けっこう力あるし」とか説明する必要はない。どうしてもそういうこと言いたくなりますけどね。

恥ずかしそうにおずおず「どうも。でもけっこうです(「Thank you, but〜」かな?)、一人でできます」みたいに答える女性は被害者になりやすく、近よってくる男をまっすぐ見て手で相手を静止しながら「いえ、結構です(NO, thank youだろう)と答える女性は犠牲になりにくい」(p.70)そうな。先生によれば、とにかくもう「ノー」で完結した答でありそれで終りなのだと自信をもってことらしいです。あとは完全無視でかまわん。どうしても「ノー」のあとには相手の気分を害さなかったかと気になっていろいろ言い訳したり、なだめたりしたくなるものですが、そういうよい人であろうとする努力が危険を呼んじゃう。さっさと立ち去ってかまわない。

断わり方練習しときましょう。映画であのかっこいい女性が手のヒラを見せて「ノ!さんきゅ」って言ってるやつね。映画見ないひとは勝間和代先生の本の表紙でもいいです*3。練習しましょう。


断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

まあしかし

しかしまあこういう防衛的なことばっかり考えてると、行動が制約されちゃって、新しい人間関係を作りにくくなったり、人間の親切や人情に触れたりって経験をするチャンスを失なってしまうことになります。旅行行ったりできなくなっちゃう。人生に楽しみも潤いがない。人を疑ってかかるのもいやな感じ。なにより自由じゃなくなる感じ、不自由な感じってのはもういやなもんです。

山岸俊男先生という偉い社会心理学者の先生によれば、はじめっから防衛的になる「安心」を求めすぎる人はそういうわけであんまり成功しない。山岸先生は、狭い人間関係で「安心」を求めるだけじゃなくて、知らない人もとりあえずは「信頼」して協力していった方がうまく生きていくことができるだろう、みたいなことを提唱しています。ただしそういうのでうまくやってる人は、誰でもかれでも信頼してしまうんじゃなくて、相手が信頼できる人かどうかのシグナルに「安心」を求める人々よりも敏感であって、信頼できないとわかればさっさと縁を切る傾向があるそうな。まあ人を見るのはなにごとも基本。ある程度ケガしない程度の痛い目にあいつつ人々を見る目を養うのも一つの方針だと思います。


安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)

*1:昔はプロ野球ニュースという超人気番組があって、絶妙な時間にはじまるのでいろいろ利用されたようです。

*2:もっとひどい例文を先に思いついたんですが、書くと人格を疑われるのでやめました。「先」からはじまります。

*3:本の中身は読んでないので知りませんし、このポーズと表情でいいのかどうか……まあおそらくこの気合いなら大丈夫でしょう

2012-08-17

[] あんまり専門分野がはっきりしてない学部の人のための卒論文献の探し方  あんまり専門分野がはっきりしてない学部の人のための卒論文献の探し方を含むブックマーク  あんまり専門分野がはっきりしてない学部の人のための卒論文献の探し方のブックマークコメント

専門分野がはっきりしているひと(たとえば「文学部哲学倫理学専攻」みたいなひと)は、卒論でどんなこと書かなきゃなきゃならないかはっきりしているわけですが、なんか最近全国的に多い四文字学部とかカタカナ入ってるような学部の人は卒論なに書いたらいいかよくわからんのではないかと思います。まあネタを決めるのが一番だいじですわね。

ぼんやりネタを決めてからも本を探すのがたいへん。

卒論を書くにはまあとりあえず戸田山和久先生の『論文教室』を読むしかないです。

とにかく前半の「よいレポートの見本」が出てくるまでは読む。残りは書きはじめてからでいいです。

NHKブックス 論文の教室 レポートから卒論まで

NHKブックス 論文の教室 レポートから卒論まで

新版 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス No.1194)

新版 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス No.1194)

(あれ、新版が出るのね。推薦しつづけてずいぶん売った気がするからもらえないかなあ。)

だいたい興味ありそうなものがわかってきたら、戸田山先生の指導に従って百科事典とかひく。本当は専門事典がいいんですが、だいたいの専門事典(哲学事典だの社会学事典だの)は専門家の人が他の専門家に読ませるために書いてるんで難しくてわからんことが多いです。紙の百科事典はコピーとっておきましょう。

まあ今だととりあえずwikipediaを見る。Wikipediaを見たら、必ず「参考文献」をチェックする。コンピュータでWORDやその他のファイルを開いておいて、コピペしておく。

関係しそうな新書を読む。「講談社現代新書」か「ちくま新書」か「光文社」あたり。岩波はクセがあるのであとまわし。「中公新書」が一番偉いです。文春新書は読んではいけません。新書は15年以上古いものは読む必要ないです。

これも参考文献はさっきのファイルにメモしておく。何回も名前が出てくる人と本は大事なのでおぼえます。

そのネタを含んでいる学問分野の教科書をぱらぱら眺めます。ゆっくり読んでるとキリがないから、目次だけでも見る。たとえば心理学だったら『ヒルガードの心理学』が定番の教科書なので、へえ、こういうふうになってるのか、とか浅く理解する。関係ありそうな箇所は読んで、人名と参考文献をメモします。

OPACで自分の大学の図書館に入っている本を調べます。かなり自分の関心に近いものがあったら1、2冊借りに行ってみて、ついでに書架でその本のまわりにある本も眺めてメモします。とにかく何度も書くけどメモが大事なのです。

ここらへんで指導教員に「こういう感じで本読んでいこうかと思うんですけど」とリストを見せてチェックしてもらいましょう。知らない本も教えてもらえるはずです。メモします。

もちろん新書だけでは卒論は書けません。次にそれなりの一般向け専門書を読む。さっきwikipediaを見たときに参考文献にあがっているのを参考にします。っていうか載ってるやつはまず見る。メモするのです。

知られていないへんな出版社、ほぼ自費出版みたいなところの(「サイマル出版」*1サンマーク出版とか)のは読んではいけません。哲学だったら勁草書房とか、心理学だったら北大路書房とか、社会学だったら新曜社とかそういう定番出版社があります。「〜大学出版会」みたいなのも安心*2。リスト作ったらもう1回教員に見せましょう。

本を読むときは、まずそれがどういうひとが書いたものか経歴や肩書をチェックします。基本的に「〜大学教員」とかになってない人、大学院で何を勉強したかわからない人のは基本的に読んではいけません。

また、同じネタだったら概して翻訳のものの方が優れています。翻訳される本はそれなりに定評があるから翻訳されているわけですからね。

CiNiiキーワードでひっかけるといろいろ論文がひっかかりますので、とりあえずなにも考えずに集めます。最近10年分でOK。直接読めるのはそのまま読めばいいし、webでは読めないものは図書館雑誌係にお願いして取り寄せてもらいます(取り寄せ方は図書館の司書さんに聞いてください)。論文を30本も集めれば卒論は完成したも同然です。

こうして読書をくりかえし、ある程度いきづまったら(提出の3ヶ月ぐらい前)、図書館のリファレンスにお願いします。「これこれこういうことを卒論でしらべていて、これこれこういう本・文献は調べました。他にないでしょうか?、とちゃんと情報を向うに渡せば、適切にアドバイスしてもらえます。この腕は分野によっては大学教員より上。)

むずかしい本や論文は無理して読む必要はありません。とりあえず置いておく。しかしやっぱり参考文献には目を通します。英語とかで書かれた本や論文が参照されていて、それが翻訳されていたら、それがあなたの目指している本です。

まあ合計して本20冊、論文30本ぐらい読めば、卒論はなんとか書けるでしょう。

他の注意。

  • 心理学関係は20年以上前のものは読まない方がいいです。この分野は非常に進歩が激しいので、20年前のものを読んでも話になりません。ここ10年ぐらいのを読んでから。
  • 精神医学とかそっち系のは「フロイト」とか「精神分析」とかってのが入ってるのは避ける。中山書店という出版社が『臨床精神医学』とかってシリーズを出してますのでそういうのを見る。ちょっと難しいけどがんばる。

*1:ごめんなさい間違いました。サイマル出版社さん元気ですかー?元気じゃないですよね。

*2法政大学出版会の本は安心じゃありません。

2012-08-16

[] 倫理学入門  倫理学入門を含むブックマーク  倫理学入門のブックマークコメント

サンデル先生がテレビで放映されたり児玉聡先生の『功利主義入門』が出たりして(英米系の)倫理学が人気なようです。入門書を読んでいくおすすめの順番を考えたり。

功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書)

功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書)

まあやっぱりここらへんから。非常にクリアなのでどんな人でも読めるはずです。

プレップ倫理学 (プレップシリーズ)

プレップ倫理学 (プレップシリーズ)

これはクセがなくていいけど、ちょっと教科書っぽすぎるかもしれない。


最初の方だけ読んでわかったつもりにならないで、最後まで読みましょう。「ネットでトロリー問題は〜」って言ってるひとたちは最初の方しか読んでないみたいです。サンデル先生自身の立場はうしろの方に出てくる。

いま国内で出ているなかで、一番標準的な倫理学の教科書として使えるのはこれです。


動物からの倫理学入門

動物からの倫理学入門

伊勢田先生のこの本も入門書としてとてもよい。肉食とか菜食主義とかそういうのからはじまって具体的な問題を通して進んでいくので実感しやすいはず。


新版 現代政治理論

新版 現代政治理論

これはほぼ専門書というか、この本読みおえたら倫理学入門はおしまいです。「倫理学」の授業のテストでは必ずAをもらえるでしょう。