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2017-03-24 演技指導と癒し このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

ここのとところ毎日ヒーラー実習のセッションやチャット相談ご依頼を頂いております。ありがとうございます。ヒーリングに関しては何度か継続してお越し頂いたり、お友達にご紹介頂いたりする機会も増えました。本当に嬉しいです。



身体のエネルギーの流れの滞りを改善するという点で、ヒーリングも演技指導も非常に似ています。




たとえば、セリフを忘れて「うっ」とつかえる。その瞬間、エネルギーがどこかに引っかかって止まってるわけです。うまく流れるとセリフが言える。




日常生活で問題を抱えていると、同じことが演技にも反映されます。舞台に立てば別人になれるんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、やっぱり自分は自分です。



自分の中で、凝り固まっているところ。



人とのやりとりの中で、ぐっとつかえてしまうところ。



それがあると、すーっと流れないわけですから、苦しい。




飲み込んでしまうかのように内側に溜めこんでしまう人。問題から逃げるようにして身体から離れてしまう人。身体の外側にあるものを責め、やり込めることで無理やり解決しようとする人。身体の周辺にもわもわとバリアを設けて自分を守ろうとする人。



その人によって、癖はいろいろあるようです。私は身体から離れて逃げる癖があります。中学生の頃からは、休み時間に教室にいられず、ふらーっと脱走する癖がありました。それは今でも治っていませんが、そのような傾向があることはしっかり意識できるようになりました。



自分で自分の癖に気づくのは、とても難しいです。



まず、指摘してくれる人がいない。「お前、休み時間になると、いつもどこかへ行っちゃうんだな」と言う人はいるかもしれませんが、「身体と心の中でどんな動きが起きているんだろうね」なんて問いかけてくる人はいません。ご本人が何かに深く悩み、セラピーに訪れて初めて、そうした対話がでてきます。



演技指導の場でも、どこまでそういう領域に踏み込んでいいかは微妙なところだと思います。実際、ステラ・アドラーも"役者の指導とセラピーとは別。心の問題はカウンセリングなどで解決すべき"というような発言をしています。



ステラが活躍していた時代は感情表現の扱いが問題視されていました。自分が体験した感情を演技に生かそうとして、混乱した俳優が多かったようです。



今は全般的に、そうした混乱も収まり、感情よりもアクション(行動)重視の演技術が主流になりました。"感情表現を頭で考えてしようとしたって、うまくいかないでしょ"という共通認識が出てきた。



アクション重視で身体の動きを細かく見れば見るほど、繊細なエネルギーの動きが見えてきます(そこに注目する先生もいます。実際、アメリカでも結構増えているんじゃないかと思います)。すると、その人の内面もはっきり浮かび上がるように見えてくる。それは、とても興味深いです。その俳優さんを丸ごと見させて頂いている感じ。



何かに恐れ、エネルギーを抑え込んじゃってる俳優さんは、本来の輝きが放てていません。



「こんなの、ほしくない。こんなの、やりたくない」とか「何していいかわからない。いやだ、怖い、こんなの嫌いだ」なんていう声も聞こえてきそうな気がします。




溜め込みやつかえ、抑え込みがない時の俳優さんは、まばゆく輝いています。




輝いてほしいよね。誰もが輝けるはずなのです。




演技のテクニックは演技指導の場で行ない、そこからさらに個人の内面に踏み込みたい場合はヒーラーとして対応させて頂く――というような形で進めていけたらと思います。

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