ダヤンと時の魔法 (Dayan in Wachifield (3))

ダヤンと時の魔法 (Dayan in Wachifield (3))

ダヤンと時の魔法 (Dayan in Wachifield (3))

……続きは? ねえ、続きはぁーっ!?
ダヤンシリーズ3冊目の長編にして初の続き物。死の森の魔王の事件はもっと大きな存在の介入であっさり解決するが、その余波によりもっと深刻な事件が発生するとは……。
タイムパラドックスをネタにして、現在のジタンと過去のジタンが会話するくだりなど、ハラハラドキドキするシーンばかりです。それにしてもジタンは猫らしからぬ理性的な性格をしてますね。まあ、不思議がいっぱいのわちふぃーるどでは、その理性にも柔軟性が加わり、迷妄からは縁遠いものになっているのは素晴らしいことです。
そして時の果て、世界が崩壊してわちふぃーるどとアルスに分裂した直後の世界で、ジタンは突然別れを告げ、さらに過去へとダヤンを送り出します。この別離をもって今巻はおしまい。だからこその冒頭の続きを求める叫びになる訳ですが。
ダヤンが過去に送り込まれることは、これまでの読者ならばいずれ向き合うことになる運命として既知のことですが、いざその目で見るとなると全く違う感触に驚きます。まさに、いい意味で裏切られたと言うところです。
この本が出版されたのが2002年ですから、もしかしたら、来年くらいには続きが出るんでしょうか。そうあって欲しいものです。ふはぁ。




※2005/04/22 Fri 11:07:57 に再編集されました。
※2004/11/01 Mon 19:22:13に再編集されました。
※2004/10/30 Sat 17:11:26に再編集されました。