「轟轟戦隊ボウケンジャー」#30 怒りの黄金魔人


 會川脚本にしてはエラくヌルい構成だったなぁ、というのが第一印象。ボウケンジャーキャンペーン回だから?(キャンペーンで当選した子供たちが本編出演) 
 ズバーンが道具ではなく、心を持つ存在であることを、「素直な」子供たちに冒険面子が教えられる展開でしたが、そりゃ冒険面子は記憶喪失の菜月以外、どいつもこいつも腹黒い皆々様でありますけれど、まあやっぱりキャンペーン回だったからだろうなぁ。 

 ズバーンや各キャラの小ネタなど、細かい伏線の回収と前フリは今回もレベル高し。


【今週の小ネタとか色々】

  • ズバーンの危険性を危ぶむ姉さんに「どうせ明石に懐いているから気に入らないんだろ」と迂闊な一言で姉さんの怒りを買う真墨。
  • その真墨に「男ならはっきり言ったらどうですか!」と切り返す姉さん。姉さんの「男なら」発言は劇場版からのネタ。姉さんは今週ズバーンに殴られて鼻血出したり、大サービスショットがあったり、オンエア後のDVDプレゼントコントではっちゃけてたり、密かに姉さん祭り。次週も姉さん祭り。


→清清しいエロスとはまさにこのことを指す(何言ってんの)。

  • 「お前、何でもかんでも疑うのは悪い癖だぞ。もしかして、仲間の事も信じてないんじゃねぇの?」と映士にホントのことを言われてマジギレする蒼太
  • 今回の問題の大きな発端は、実はミスターボイスの、もの凄く心無い一言だったりする件。


→割と発明家属性。でもツメが甘すぎていつも自滅のガジャ様がいとおしすぎる。

  • ズバーンの動力源は人間のポジティブシンキングな件。先週「最古にして最悪の文明」という形で登場してきたレムリアの遺産がそんなポジティブなブツだとはどうしても思い難いんですが……ズバーンにしか倒せない幻獣を生み出す卵は今回で回収できたんだし、他に何かしらの意図があって封印されてたんじゃないか、とか小難しい事を一切ブチ壊す脅威のズバーンリアクションの数々! 何あの必殺技炸裂時の「ズバババズババババーン!!!」って。笑い死ぬかと思った。
  • 結局ズバーンの有効性が認められて晴れて仲間入り完了。ワケわからなくても有効利用できるなら使うっていうサージェスの暗黒面はわかっててスルーなのかな冒険面子。それはともかく「後輩」が出来てスゲー嬉しそうな最年長の映士。
  • ズバーンに懐かれて終始調子狂い気味なチーフでしたが、やるべき事はがっつりやっていったのでさすがです。心を閉ざしたズバーンへの、「もうお前を離さない」発言は本気で珈琲噴きました。ドサクサ紛れに何言ってんのチーフ。あとピンチの時の「笑え!」って命令も何気に酷いですね。


→衝撃のお姫様ダッコ。チーフ押されるのは弱いのか……

  • ズバーンが剣モードに戻る時、「ズバズバ」言いながら戻るのが異常にカワユイ件。古代の人が考えることはワケわからん。


【今週の30作記念コント】

爆竜戦隊アバレンジャー」。史上初ベットシーンがあった戦隊もの。恐竜ネタは既に出しつくしたので、コントのネタ的にはここ数作ほど衣装ネタですね。残るはデカ・マジのみ。


【次週予告】

→「チーフが酸欠です!」以降、姉さんが輝きまくってるぜ!

2006高校生ドラフト


 他の民放ならスゲー大袈裟に中継する所を淡々と進行しつつ、端々のキレ加減が絶妙なテレ東が中継している高校生ドラフト。目玉の駒苫の田中はまさかの(笑)楽天獲得。クジ運の悪いノムさんではなく、社長が引いたからですか!?

 しかし個人的目玉は八重山商工の大嶺君でした。何故かといえば、


 大嶺君は授業中につき、校長先生が結果を通達 → 島ではドラフトを中継しているテレ東が見れない(さすが最もローカルに近い全国ネット) → というわけで校長はCS放送中継で結果を確認 → でも学校ではCS中継が観られないので、自宅で奥さんがCSを見て結果を校長に電話連絡 → 校長が大嶺君に連絡。


 ローテクな伝達手段が素敵。そんな大嶺君の交渉権はロッテが獲得。もう伝わってるでしょうか……。