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Eisbergの日記

2011-03-25

食物の放射能汚染

安全だ安全だと言い続けながら、関東地方の水源や食物の放射能汚染は悪化の一途を辿っている。


「これくらいの放射能などなんでもない。自分は平気だから食べる」と豪語する人達がいるが、皆、男性である。世の中には女子供もいるということをすぐに忘れてしまうようだ。自分が平気なら他人も平気だと決めつけるのは困ったものである。


1986年のチェルノブイリ事故の後に立ち上げられた環境中の放射性物質の解析を専門とするフランスのNGO団体CRIIRADは、3月20日付けで福島原発事故によって生じている食物汚染についてコミュニケを出している。(http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon/cpjap-CRIIRAD20-03-2011.pdfを参照のこと)


ウィキペディア英語版によると、この団体はフランスの厚生大臣から認定を受けており、環境中の放射性物質の解析を専門とし、国内のみならず国外でも活動する非営利機関だということだ。


上記コミュニケの記載の中から私が特に重要と思う部分を抜粋する。


例えば茨城県の一家庭が15000 ベクレルのホウレンソウを摂取すると 小さい子供なら370g、10歳からの子供は1 kg 程度、成人で3 kg のホウレンソウになるので 何回分かの食事で年間許容量に達してしまいます。実際には 食物全体で放射性ヨウ素を摂取する事になるので、許容量はもっと簡単に超える事になります。


もちろん放射性ヨウ素だけが問題なのではありません。全ての放射性物質の及ぼす影響を考慮にいれていかなければなりません(リスクの高い物質だけでも)。セシウム137、セシウム134、ヨウ素132 などがあります。これらのものの摂取も内部被爆を増大させます。また三重水素ストロンチウム90 などが含まれているかも見なければなりません。そして超ウラン元素(特にプルトニウム)がどのくらいの距離にどのくらいの量で含まれているのかも観察する必要があります。それに加えて、汚染区域の住民は福島第一原発から出るヨウ素131やその他の放射性物質をこれまでに吸入によって摂取してきていて その上にこれからも摂取していくことになります。 


例えば、ある人が呼吸によって大気からすでに0.3 ミリシーベルトを摂取したとします。すでに基準値の30%です。食物から摂取する放射性物質は0.7 ミリシーベルトを超えてはいけません。健康被害のリスクを避ける為には、外部被爆量(汚染大気と土壌におりた放射性物質による)に内部被爆量(大気の吸入と食物摂取による)を加算して考えなければなりません。大気吸入にしても食物摂取にしても、対象になるもの全てです。どのくらいの時間、曝されたかも計算にいれなければならないでしょう。一週間の間にどのくらいの放射性物質を吸収したか(結局誰にもわからないのですが)、そしてこれから曝される量(放射性物質は数日でなくなるようなものでもありません。その間も放射し続けます)も 考慮にいれなければならないのです。一つの食物の一つの放射性物質の例を見ただけでも(ホウレンソウのヨウ素131の場合)、リスクに対して防御策をとることが絶対に必要なことがわかります。基準値を超えるものを調査によって見つけ出し、それらは廃棄ないしは市場から撤去されるべきです。


基準を守るだけでは十分でない


これらの数字は人々の健康を保護する為に十分ではありません。事故の場合による食物の汚染基準値はまだ高すぎます。 とにかく住民に汚染されていない あるいは汚染度が非常に低いもの(例えば普通の牛乳の代わりに粉牛乳など)の摂取を勧めていかなければなりません。そして予防のための信頼できる情報を与えなければなりません。(例えばサラダなどの葉ものは 洗うだけでは放射性物質の除去は難しいのです。物質は葉に到着するとその後吸収され、洗っても効果は限られています。)


もちろん、今の現状では防御策をとることが極めて難しいのは明らかです。国際社会は日本人が環境汚染による健康へのインパクトをできるだけ最小限にするために援助すべきです。特に子供、妊婦、母乳を乳児に与える母親は保護する努力が必要です。


政府が「安全だ」という情報のみしか出さないのは極めて問題だ。また、メディアでも安全論ばかりが強調され、少しでも危険性を訴えると「煽り」「デマ」とバッシングされるのはおかしい。いろいろな意見があるのは当たり前のことである。「安全だ」という意見と「少量でも危険だ」という意見の両方を聞いて個人が判断するしかないだろう。


私自身は、危険はできる限り回避するのに越したことはないという考えである。主張したいのは以下の点。

* リスクの大きさは性別や年齢、体の大きさなどによって異なる。

* 食品にはヨウ素ならヨウ素だけではなく、他の有害物質も含まれている可能性がある。

* 一つの物から取り込むだけなら危険が小さいが、複合汚染するので危ない。


CRIIRADという団体はそもそも、チェルノブイリのときにきちんとした情報を得られずに健康を害した人がフランスで多出したことの反省から立ち上げられたいうことだ。同じ間違いが繰り返されることがないように祈る。


参考までにこちらのページも紹介しておく。

放射線の健康影響

くれまつ順子くれまつ順子 2011/03/26 06:47 eisbergさんへ
”基準を守るだけでは十分でない。”というのは、その通りですね。低い線量の放射能の影響について、気をつけないといけない人は、子ども、妊婦さん、母乳を与えている母親ですね。この保護されるべき人に、安全な水と食品を提供されるような仕組みを行政・国がつくるべきです。
被爆者をつくらないようにしないといけない。放射線の健康影響のページも参考になります。

eisbergeisberg 2011/03/26 23:08 くれまつ順子様

確実な判断をする能力は私にはありませんが、政府発表とは異なる情報を提示して行きたいと思っております。どなたかの参考になれば幸いです。

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