靴凝視人再訪

ノーホエア

ノーホエア

 今は某世界的バンドでベースを弾いてるアンディ・ベル御大が若かりし頃やっていたバンド、ライドの傑作1st。これを聴くと、アンディはあのチンピラ兄弟をさっさと見限って自分でまた何かやってくれんものかという気にさせられてなりません(笑)。これもシューゲイザーの括りに入ってる、というかシューゲというとほぼ真っ先に名前が挙がるアルバムだけど、今聴くと単純にロックとしてカッコいい。轟音ギター、うねるリズム、甘いメロディ、これが揃ってるだけでもう、ね。でもノイズといってもやさぐれてビリビリしたものではなく、瑞々しさとちょっとの退廃が混ざってるとこがやっぱりシューゲイザーと言われるゆえんでありまして。そこがどーにも好きなんす。20歳前後でこれ作ったなんて、参ります。

Gunman & Other Stories

Gunman & Other Stories

 パディおじさんのアメリカ趣味が爆発した、バンド名義では最新のアルバム。タイトル、ジャケからもうウェスタンな香りがぷんぷんする上に、パディとマーティンが兄弟揃ってカウボーイのコスプレをしていたりするので「ひょっとしてそれはギャグで(以下略)」と初めて見た時は一瞬思ったりしたのだが、中身はカントリーをパディ流に落とし込んだクオリティの高い曲が揃っていて良いのです。プリファブ後期の幻想的なシンフォニーがこうもカントリーとうまい具合に混ざるのか、と結構驚く。「The Gunman」なんかその極地。パディのソロ作に通じるような壮大な名曲です。やはり素晴らしい。

Stereo Musicale

Stereo Musicale

 当時チェリー・レッドから音源出してたシューゲイザーバンドの1stです。このバンドの特殊なところは、フルート担当のメンバーがいるとこ。基本的にはいかにもなこの類の音なんだけど、フルートが入ってるのでなにやら不思議なことになっていて面白いです。ただ、ただですね、このジャケットのダサさはどうにかならないものなのかと。今まで見た中でもワースト3に入るひどさです。しかもどうやら一回再発されたのか、ここにジャケ画像が映るようになっていやがりまして、個人的にはむしろ逆効果(笑)。中身はいいのに、もったいない…。
 そしてこれ検索する時に、なにやら再発と同時にベスト盤まで出ていた事がわかりました。びっくり。そっちはいいジャケなので、どうせならこれも別ジャケにしてくれればよかったのに…(笑)。とりあえずこのベストも載っけときます。
Spooky Vibes: The Very Best of Blind Mr. Jones

Spooky Vibes: The Very Best of Blind Mr. Jones