■3日、東京都港区のマンションでエレベータがドアが開いたままゴンドラが上昇し、降りようとしていた高校生がゴンドラの床と開いた扉の天井部分に挟まれ死亡するという事故が起きました。

・事故を起こしたエレベータはスイスに本社があるシンドラー社製で、施工当初はシンドラー社が保守点検を行なっていましたが現在は別のメンテナンス会社エスイーシーが保守点検を受け持っています。
・このマンションではエレベータの故障や不具合が頻発していましたが、同社のエレベータを使用している東京工大などでも同様の不具合が頻発していました。
・事故の起きたエレベータは死亡した高校生を救出後、係員がエレベータのブレーキを掛けていたにも関わらずゴンドラが最上階まで上るという状態でした。
シンドラー日本支社は、港区が開いた住民説明会を欠席し、マスコミの取材などにも「警察の捜査に全面的に協力している」としてそれ以上のコメントを差し控えるなど、事故後の対応に問題があるように感じられます。

 シンドラーは世界第二位のエレベータメーカーですが、日本国内でのシェアは1%で、全国で約六千台が稼働しています。日本でマーケティングを開始したのは九十年代後半で、公共工事などでの入札価格が他メーカーより2割ほど安く、導入件数を増やしつつあるようです。