■昨日、小学四年の娘が橋から転落したと供述した畠山鈴香容疑者は、自分が橋の上から突き落としたと供述を変えました。昨日の時点では共犯者の存在も考えられたのですが、これで畠山彩香ちゃんの殺害も米山豪憲君の殺害も、畠山鈴香容疑者の単独犯行であったことが明らかになりました。
 これまでの供述や状況からすると、畠山鈴香容疑者は母子家庭で一人娘の存在が疎ましくなりこれを殺害、さらに彩香ちゃんの最後の目撃者である畠山豪憲君を、自らの犯行が露見する危険性を感じて殺害したものと推測されます。
 しかし秋田県警は彩香ちゃんの死因を事件性はないと断定しており、畠山鈴香容疑者はマスコミに対して県警の対応に不満を漏らし、自ら目撃情報を募るポスターを作成するなどしていました。また豪憲君殺害事件が起きなければ自らが逮捕されることもなかったでしょう。何故畠山鈴香容疑者は自ら犯罪を起こし、秋田県警の対応の不備もあり自身が逮捕される危険性がないのに、マッチポンプのように騒ぎ立てるだけでは気が済まず、別の犯罪まで起こして自分が逮捕される事態をわざわざ招いたのでしょうか。
 犯行とその後の対応に一貫性がないことから、畠山鈴香容疑者自身が持つ二面性が考えられますし、ミュウヒハウゼン症候群に似て自分が被害者もしくは注目の的であることを求める傾向といったものも考えられます。前者であれば破綻を招き入れるための犯行ということになりますし、後者であれば殺人の目的は邪魔なものを排除して自らが利益を蒙ることではなく、騒ぎ立てることが目的の犯行であり逮捕ということになります。