乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3945 敦賀(2024.3.22)

新幹線新線や延伸区間が開業してもその初日に乗車することはまずなく、しばらく経ってからというのが基本的なスタンス。開業記念でリーズナブルな設定があればそれに乗じていたと思いますが、そうしたものはなかなか... 北陸新幹線の金沢~敦賀開業においてもその手の期待は特にしていなかったため、乗るとしたら先の話を考えていました。

2月になって、延伸区間を含めた「新幹線eチケット(トクだ値14)」が発売される旨を知り、これで俄かに敦賀以西の旅の計画が動き出すことに。大宮~敦賀が3割引の11,000円とあらば使わない手はありません。さすがに初日というのは何なので、1週間以内を目安に考え、3/22の「かがやき」を押さえることにしました。そして2/22、予約が無事成立し、北陸新幹線からの関西方面という新ルートによるプランを練るに至った次第です。


新幹線の新規区間に開業6日後に乗るというのは過去最速クラス。3/22、金沢~敦賀の約125kmは初乗車にして、改めて北陸新幹線完乗、福井県鉄道路線も再度全線クリアとなりました。

金沢を出て40分ちょっとで敦賀に到着。10:28でした。ここから特急で大阪方面に急ぐ場合は、10:44発の「サンダーバード」に乗り換えることになり、ホームやコンコースでゆっくりといった過ごし方はできません。敦賀から先は18きっぷでのんびり行くことにしていたので、時間はたっぷり。次の姫路行き新快速は11:20発・・・50分ほどあります。おかげで余念なく見物、撮影することができました。

敦賀駅新幹線ホーム発車標。「つるが」発の「つるぎ」・・・「つるが」行きの「つるぎ」ともども慣れるまでは混同しそうな...
新幹線ホーム駅名標。時刻表3点セットも必見。
北陸新幹線出発時刻。東京直通分は1日14本。
敦賀駅11番線。新幹線ホームは2面4線で、西側11番線~東側14番線という配置。3階に位置するホームですが、高さがあるので見晴らしは良好。
新幹線ホームからは敦賀湾が一望。円筒形の建物は「きらめきみなと館」。
2階(改札階)コンコース。天井が高く、空間としてはかなり広大。右に見える光る直方体はLEDビジョン。
コンコースのLEDビジョン。北前船モチーフの台座もポイント。3面の大型タイプで、北陸三県の名所や名物が投影されていました。50分あれば氣比神宮にも行けそうでしたが、今回は見送り...
2階「JR線のりかえ口」。乗り換えの大勢は新幹線→特急。かなりの人出でした。
敦賀駅発車標。左から特急(33・34番線)、大阪・米原方面、福井・金沢方面、小浜線
通路から見た敦賀駅新幹線駅舎。目を見張る大きさです。
通路掲示のポスターの一例(北陸新幹線金沢~敦賀間開業)
西口への階段部には北陸新幹線の各駅紹介パネルが設置。上半分が東京、大宮、軽井沢、長野、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡の8駅、下半分が金沢~敦賀(延伸開業区間)の6駅。

新幹線駅舎は東側に位置し、すぐに外に出るのであれば東口(やまなみ口)を通ることになりますが、ここで出てしまうと西口(まちなみ口)に出るのがひと苦労。18きっぷがある手前、提示すれば構内通路経由で東西の行き来はできるものの、西口駅舎併設の敦賀駅交流施設「オルパーク」での「プラレール博物館」会場にも行ってみたかったので、ひとまず西口に向かいました。この時すでに25分ほど経過。その会場を含めた駅西口での滞在時間は20分といったところでした。

西口改札の発車標。こちらは左から、新幹線、北陸エリア、北陸本線方面の3面。方面別という点では、この方がわかりやすい気がします。
敦賀駅交流施設「オルパーク」
プラレール博物館」会場の目玉、プラレールジオラマ敦賀駅もこの通り(手前が東口)。
「オルパーク」2階のプラレールタワー展示。1階は賑わってましたが、2階は閑散状態。

結果、東口から見た新幹線駅舎の方は断念。ハピラインふくい線、北陸本線小浜線のホームがある西側と、新幹線、特急列車が発着する東側とでそれなりに距離があることを頭に入れた上で動く必要があるのが今の敦賀駅(参考→構内図と言えるでしょう。

新幹線と特急との乗り換えに関しては案内や報道等が多く見られる一方で、新幹線と普通列車、特急列車と普通列車については手薄な観も。在来線ホーム3面分と複数の留置線を跨ぐその通路には「動く歩道」も設けられ、その長さは一目瞭然。これを構造的なネックと見る向きもありそうです。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3943+3944 小田林&東結城(2024.3.17)

春の旅向けに買っておいた青春18きっぷを使い、3/17は日帰りで東京近郊を行ったり来たり。18きっぷなら、「休日おでかけパス」などのエリアを越えたところまで行けばより有意義な訳ですが、朝から昼にかけて横浜メインで過ごしていたので、午後に無理のない中で行き来しようとすると自ずと範囲が限られてきます。未乗降駅が多い八高線両毛線(18きっぷを活かす上でも)狙い目だったところ、この日はそこまでの遠出はなし。「休日おでかけパス」や「のんびりホリデーSuicaパス」でも行ける水戸線小山~下館での降り乗りに臨みました。

小山に着いたのは15時。15:06発の友部行きで、まずは隣の小田林へ向かいました。当駅は15:11着で、1時間1本が基本の日中時間帯にあって15時台は2本につき、次の15:41発で東へ・・・というのが当初予定でしたが、30分だと持て余す感じだったので、15:18発の小山行きでまた戻ることに。小山で10分ほど待機し、折り返しの15:36発で今度は東結城まで行きました。

小田林駅出入口。駅を出ると目の前に結城市立結城中学校があります。
友部行き普通列車(小田林15:11発)。「赤電」ラッピング車両でした。
小田林駅時刻表。小山~下館の区間運転もあるので、本数はまずまず。



東結城駅待合室
東結城駅外観。踏切の名称は「小塙街道踏切」。

東結城での滞在時間は15:47着-16:10発の20分余り。小田林同様、棒線ホーム1面1線で、駅そのものに特段の見どころはなかったため、こちらも時間が余る感じでした。ホームや待合室で漫然と過ごすのも何なので、近場を散策することに。北に300mほど行くと乗国寺という禅寺があり、そちらを訪ねるとちょうどいいくらいでした。

小山行き普通列車(東結城16:10発)

遅くなってもよければ、東へまだまだ行けたかも知れませんが、大宮駅での「おおみや鉄道の日」1周年記念のイベント等に寄りたかったので、水戸線の行きつ戻りつはここまで。大宮には17:15に着き、主に東西自由通路で30分ほど過ごしてから帰途につきました。

*次の「駅ログ」は、18きっぷ2回目、3回目などでの降り乗りを紹介する予定です。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3942 北常盤(2024.2.26)

好摩から大館まで花輪線を通しで乗った後は、奥羽本線東北新幹線で「キュンパス」の旅は終了。早く帰るのであれば新青森17:22発でよかったところ、パスがある以上は寄り道しない手はないので、18:25発に乗る前提で行程を考えました。

週間予報などで寒くなるのは承知していたので、外にいる時間は少なめがベター。当初は石川で降りて弘南鉄道の義塾高校前まで歩き、大鰐線で中央弘前、そこから弘前へというプランが有力でしたが、当地の雪や風の状況を見て断念しました。代案として、駅前か駅近に温泉がある駅での降り乗りも考えておいたので、この日はそちらで。候補は北常盤、浪岡の二択でした。

弘前で乗り換えた列車は、北常盤に16:29着、浪岡は16:35着。その次の列車の場合は、北常盤17:03着、浪岡17:09着でした。先に北常盤で降り、次が来るまでの30分ほどの間に温泉に入れたら、浪岡の温泉に寄ることも可能。浪岡17:57発の快速に乗れば、新青森18:25発の新幹線に間に合うという話です。

北常盤駅2番線ホーム。かつては3番線もありましたが、今は1・2番線のみ(→参考)。2面2線*1の駅です。

そんな訳でひとまず北常盤で下車。北に300~400m歩けば、お手軽な「ときわ温泉」に行き着きます。冷えた体を少しでも早く温めたいというのもあって、とにかく急ぐことにしました。

青森行き普通列車北常盤16:30発)
北常盤駅発車時刻。下り(青森方面)の夕時間帯を改めて見ると、こちらとしては好都合な間隔だったことがわかります。
北常盤駅出入口
北常盤駅外観。駅舎改修(屋根防水工事等)の最中だったので、何とも書きようがない状態。左は自由通路「アルポ」の階段部。

温泉は実にいい感じで、すっかり長居状態に。結果、浪岡も何もなく、北常盤17:51発の快速に乗る形となりました。快速が停まる駅で何より。とにかく調べておいてよかったと思います。



18:15、快速列車で新青森に到着。暗い中を走っていたので天候不明でしたが、駅に着くと結構雪が降っていて驚くことに。あとは「はやぶさ」で帰途につくのみです。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

*1:某情報源はこの点が更新されていないようで、2面3線と出ています。

#3940+3941 好摩(2024.2.26)

0~1℃の外気ですっかり冷え冷えしてしまったので、奥中山高原から乗った列車は救いの一本でした。暖を十分にとるにはできるだけ長く乗るに限りますが、次の行程の都合で乗車時間は20分ほど。好摩で下車し、花輪線に乗り換えです。

盛岡行き普通列車好摩12:53発)
通路には好摩駅を詠った「一握の砂」所収の歌が掲示。原作は「霧ふかき好摩の原の 停車場の 朝の蟲こそすずろなりけれ」だそうで(夏の歌なので、冬の場合の頭は「雪ふかき・・・」かなと)。

当駅では12:52着-13:00発とまずまずの接続。降車時にホームで「キュンパス」を提示し、改札はスルーでした。その改札は2階にあり、窓口や券売機も同じ階。JRとIGRいわて銀河鉄道共同使用駅なので、両社分のあれこれがそこに集約している印象でした。

好摩駅窓口。管轄はIGRなので、JRの表記は窓口にはありません。運賃表もメインはいわて銀河鉄道線で、JRや青い森鉄道はその延長という印象。
改札口・窓口があるスペースはこのように区分けがされていて、IGRとJRの駅であることがわかるよう両社のロゴが出入口に付されています。

降りて乗っての順で言うと、通算番号はIGRが3940、JRが3941に。二戸、いわて沼宮内もこのパターンで1駅2カウント・・・乗降駅数を加算する上で、JRと三セクの共同駅というのはありがたいものがあります。

外に出るとそこは西口。花輪線の列車は西口寄りに位置する1番線に来るので目の前ということになります。階段を上り、再び改札を通り、階段を下って1番線でも時間的に問題はありませんでしたが、実に都合よく1番線直結の通路があったので迷わずそこを経由。おかげでより長くホームで待機でき、列車も万全の状態で撮ることができました。

好摩駅外観(西口)。「ふれあい通路」は東西自由通路の愛称。
西口駅舎の側面に記された「こうま」と「啄木」。啄木の筆による文字をあてたものと思われます。
好摩駅駅名標花輪線が発着する1番線の駅名標もIGR仕様。
大館行き普通列車。13時ちょうど発のところ、少々遅れて到着。


花輪線は1998年11月に十和田南→大館を乗車済み。好摩十和田南が未乗区間として長い間残っていた訳ですが、「キュンパス」のおかげで今回ようやくとなりました。

好摩駅を出ると花輪線は左、いわて銀河鉄道線は右に分岐。ここから未乗区間に入ります。
列車時刻表の上でほぼ中間にあたる兄畑駅(14:13発)。当駅を出て1kmほどの地点が岩手県秋田県の境。

兄畑の先まで行けば岩手県内の鉄道路線は全線達成。さらにそのまま十和田南まで進めば秋田県内の路線もクリアということで、1回の乗車で2県分の完乗となったのは特筆ポイントです。好摩から大館まで2時間20分余り。それほどの長旅ではありませんでしたが、テーマとしては重く、記念すべき乗車だったことは確かです。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3939 奥中山高原(2024.2.26)

いわて沼宮内から八戸行きの普通列車でとりあえず北上。行程上はあとで南下する必要があるので、どこで折り返すかがポイントです。

この時の候補としては、北緯40度線に近い御堂(12:03着-38発)、スキー場&温泉アクセス駅の奥中山高原(12:10着-32発)、駅近くに産直系店舗がある小繋(12:16着-25発)の三つ。30分は長いし、10分だと逆に短いということで、今回は時間的にちょうど良かった奥中山高原にしました。

奥中山高原駅ホーム。乗降がない側などはかなりの雪。

降りるとホームは結構な雪。列車長の範囲は除雪されていたので平気でしたが、屋根がないとこうなるというのを目の当たりにした格好です。構内は2面3線で広め、駅舎も比較的大きな造りというのがまた驚きポイント。その駅舎は屋根が雪で覆われていることもあって、建屋全体が白・・・ゲレンデのコテージといった趣を感じました。

八戸行き普通列車奥中山高原12:10発)。下り列車はすべて3番線から。

窓口営業時間中(→参考だったので、「キュンパス」を提示しての降り乗り。無人駅だろうと考えていたので、思いがけなかった訳ですが、ホーム上の除雪、駅舎内のストーブのON-OFFなどは有人駅ゆえに為せる件です。駅舎内には往時のSLや駅などの写真も掲げられていて、中でも一定時間過ごすことは可能。すでに冷え冷えしていたので、外での時間はできるだけ短めが望ましかったところ、せっかく来たのだからと駅周辺の散策に出ました。

改札を出たらまずはスタンプ。スキー場デザインでした。
ゆったりした感じの駅舎内。列車到着前は乗客が集まってきます。

駅舎の庇には氷柱が下がり、民家などの屋根からの落雪も多々。短距離ながらもその道中は山と積まれた雪を横目にといったもので、ちょっとした非日常体験となりました。

奥中山高原駅外観。庇から下がっている棒状のものはイルミネーション用のスティック。天然の氷柱は短いのでこの距離だとハッキリは見えません。

盛岡行きは駅舎側の1番線から。定刻通りの発車でした。

盛岡行き普通列車奥中山高原12:32発)

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3937+3938 いわて沼宮内(2024.2.26)

二戸の次はより高難度ないわて沼宮内へ。東北新幹線の駅では最も発着本数が少なく、基本的には上下各8本・・・どうすれば来駅できるかを長年考えていた訳ですが、「キュンパス」のおかげで今回ようやく実現となりました。

はやぶさ」は全車指定席ですが、「盛岡~新青森間、盛岡~秋田間、福島~新庄間内の各駅相互発着の場合は、指定席の利用回数に数えることなく、普通車の空いている席をご利用になれます。」とのことで、二戸→いわて沼宮内はその空いた席で移動。乗車時間は12分で、11:30に着きました。

はやぶさ18号」(いわて沼宮内11:31発)

停車する列車は少ないながら、ホーム、駅は立派なもので目を見張るほど。ただし駅の東側は山林が広がり、ローカル然としていることから、ここだけ見ると本数が限られるのもごもっとも... 来てみてわかった当駅の実態です。

上りホームから見た東側の眺め。辺りは雪の山林。
ホームは2面2線で待避線はなし。スケールが大きく広々している分、本数も利用者も少ないのが何とも...

改札横には「ようこそ北緯40度のまちへ!!」の垂れ幕。岩手県岩手町で降り立ったのは今回が初めてなので、北緯40度線*1が通る町というのもそれを目にしたことで知り得た話です。これもちょっとした収穫と言えるでしょう。

いわて沼宮内駅改札口付近
新幹線は上りも下りも8本限り。北海道新幹線奥津軽いまべつ駅の上下7本より辛うじて多いというレベル。

駅の外には東口、西口の順で出てみました。駅(主に新幹線)利用者向けに整備したと思われる細い車道があるだけの東口に対し、役場などがある町の中心地にアクセスできる西口は開けた印象。東西自由通路直結の岩手広域交流センター「プラザあい」の大きな出入口=西口という構造で、センターの存在感ある造りのおかげで駅全体が大きく見えるのがまたポイントと言えそうです。

いわて沼宮内駅外観(東口)。道路は駅前止まりで南方向に延びる道はありません。
いわて沼宮内駅外観(西口)。二戸駅と逆で、西側にいわて銀河鉄道線、東側に新幹線という並び。
岩手広域交流センター「プラザあい」。当館と駅の開業は2002年12月のこと。20周年+α・・・早いものです。

いわて沼宮内からの移動は新幹線だと延々と待つことになるので、次はいわて銀河鉄道線で。二戸では構内入場用で使わせてもらいましたが、当駅では「キュンパス」をしっかり活用し、滞在時間に応じた列車に乗ることにしました。それほど長居するには及ばなかったので、11:58発の下り列車に乗車。めざすは行って戻ってが可能な駅です。

新幹線の本数が少ない一方で、IGRの方はそれなり。盛岡方面は平日25本、土休日23本と多め、八戸方面は二戸駅と同じ12本です。窓口は不在でした。
いわて銀河鉄道線のホームも2面2線。地上ホームに見えますが、実際は2階の高さにあり、改札口と自由通路は3階、新幹線ホームは4階に位置します。
八戸行き普通列車いわて沼宮内11:58着・発)

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

*1:実際の40度線はいわて沼宮内駅から約5km北。いわて銀河鉄道線御堂駅の近くを通ります。

#3935+3936 二戸(2024.2.26)

2022年度は「JR東日本パス」のおかげで新幹線を軸にした長距離旅行を二度満喫。同じような企画乗車券はしばらく出ることはないだろうと思っていたら、今度は「旅せよ平日!JR東日本たびキュン 早割パス」(キュンパス)なるものが登場・・・これを逃す手はないと、昨年12月のうちに旅の計画を立てました。

長旅で使うのであれば、金曜(往路分)と月曜(復路分)で1回ずつ「キュンパス」を用意した上で、土日は遠方の地でゆったりするのがいいだろうと考えていたのですが、何だかんだで平日日帰りの1回分にとどめることに。もともと2/26(月)は候補日だったので、その日に北東北メインで周遊するプランとしました。

東北新幹線が乗り放題となれば単にひと廻りするよりは、未乗降の新幹線駅を少しでも訪ねるのが有意義というもの。旅行前の段階で、白石蔵王水沢江刺いわて沼宮内、二戸、七戸十和田がその対象でしたが、時刻表を入念に調べて得た一つの解が二戸プランでした。ここまで来てまた戻るともう一駅可能というもので、本数が限られる中ではこれが精一杯。それだけ難度が高めだったのです。

はやぶさ5号」(二戸10:13発)

二戸は「はやぶさ」で10:12着(5号)-11:18発(18号)と1時間余りの滞在。予報では終日雪、日中の気温も1℃前後と厳しい感じだったので、基本的には駅構内や隣接の建物で過ごすことにしました。

二戸駅新幹線ホーム。斜めの大屋根が覆う構造で、なかなかのスケール感。
新幹線発車標。次の下りは11:50発で約100分後。その次はさらに開いて約130分後。上りもインターバルがあります。

西口には駅直結の二戸広域観光物産センター「カシオペアメッセ・なにゃーと」があり、そこでまず30分ほど。雪降る中を駅西側の外観を撮ったら、次は東口に向かい、今度は駅前を一周という感じ。積雪量もそれなりだったので、駅というよりは雪が主役の撮影となりました。

二戸駅外観(西口)。新幹線側はこの通りダイナミック。
東口はIGRいわて銀河鉄道側。角度によっては駅舎が隠れてしまいそうなほどの雪量。
「NINOHE」のアルファベットにも程よく雪が積もり、文字が際立つ感じに。

まだ少々時間があったので、「キュンパス」の利点を活かすべく、IGRいわて銀河鉄道の二戸駅構内を見させてもらうことに。窓口で入場券代わりにパスを提示し、とりあえず1番線ホームに行ってみました。屋根が長々と取り付けられているので、ホーム上は何ともないものの屋根上や線路にはやはり一定量の雪。寒々としてきたので早々に切り上げ、一礼して改札を出ました。

いわて銀河鉄道線二戸駅ホーム。線路の見え方で列車の運転間隔、発着状況がわかるのがポイント。(新幹線駅の大屋根と2・3番線の屋根が重なって見える辺りで屋根下雨樋の工事が控えているとの件が後日リリースされ、何となく付加価値を感じる一枚になりました。→参考
二戸駅駅名標(1番線)。当ホームは上り(盛岡)方面専用なので、次駅の表示も「いちのへ」(一戸)のみ。名所案内の方は国鉄時代からそのままの印象を受けます。
二戸駅構内。左の1番線、右の2番線とも線路は一応見えますが、2番線を使う列車は上り2本、下り1本のみ・・・雪で埋まってしまわないか気になるところ。
時刻表はこの通り。上下各12本です。新幹線定期列車も本数は同じ(上下ともに12本)です。

新幹線ホームに戻ると、こちらは大屋根が覆う構造につき雪も何もなし。三セクと新幹線での駅の違いを改めて実感した次第です。

はやぶさ18号」(二戸11:18発)

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3934 大高(2024.1.8)

東海道本線の未乗降駅めぐりは次の駅でひとまず終了。大垣から新快速に乗り、当初は金山で乗り換えた上でその駅をめざす予定でした。

混み合う車内でアナウンスに耳を傾けていると、名古屋に着く前などに臨時停車の件*1が一言あり、金山の次は笠寺というので驚くことに。笠寺で降りても目的地に変わりはなかったので、金山での下車は見送り、より長く新快速に乗ることにしました。

名古屋で3分遅れだった新快速は、笠寺でも同程度の遅延。臨時の停車なので時刻表に着・発の明記はない訳ですが、ホームにいた駅員さんに尋ねると15:25頃とのことだったので遅れはやはり3分・・・次の普通列車も15:30発のところ15:33の発車でした。

そんなこんなでめざしていた大高の到着も数分遅れ。平常であれば15:33着-48発で滞在時間15分のはずが10分余りと短めになってしまいました。

岡崎行き普通列車(大高15:33→15:36発)
ホームは高架で1面2線。左端には東海道新幹線

名古屋市民だった当時、天白川に沿って自転車ではるばる大高界隈まで来たことはありましたが、記憶違いもあって大高駅での降り乗りは今回が初。満を持してというよりは忘れ物を回収しに来たような感覚での来駅でした。笠寺~大高は東側を東海道新幹線がぴったり並行する区間につき、「のぞみ」などの走行シーンが間近に見られるのが当駅のポイント。高架ホームゆえ、新幹線とほぼ同じ高さというのがまた秀逸で、新幹線停車駅以外でこうした条件を満たす東海道本線の駅は実は希少なのではないかと思うのでした。

日中・夜間は上下とも毎時4本が基本。利便性は良さそうです。
大高駅外観

新幹線ビューを含め、いくらでも長居できそうな駅でしたが、この日のうちに東京まで帰る必要上、ここは行程通り。奇しくも次の豊橋行きは定刻での着・発でした。

豊橋行き普通列車(大高15:48発)

1/8の降りて乗っての記録は和歌山県紀伊に始まり、愛知県の大高まで。初めて下車したという基準で見た時に、和歌山、大阪、奈良、京都、岐阜、滋賀、愛知と7府県続けて1駅ずつというのは過去に例がなく、たまたまにしては上出来だと思いました。東海道本線の未乗降も愛知2駅、岐阜2駅(美濃赤坂支線)、滋賀6駅の計12駅に。ゴールが見えてきました。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

*1:あとで調べたところ、笠寺駅の西側にある「日本ガイシホール」でコンサートがあり、その来場者向けの対応だったことがわかりました。

#3933 柏原(2024.1.8)

垂井から西に二つ戻って柏原へ。当駅では14:02着-18発で15分ほどの滞在でした。

米原行き普通列車(柏原14:03発)
駅の西側は山。東海道本線はその山を回避するように大きくカーブし、北にしばらく進みます。

雹に驚いた垂井に続き、柏原では北側に屹立する伊吹山に大いに驚愕。初めてホームに降り立ったことで、その大きさ、迫りくる感じを実感できたという訳です。

かくして駅のあれこれを撮るのに加えて、いかに伊吹山を上手に収めるかが一つのテーマに。駅周辺を多少は散策したものの、早めに上りホームに向かい、様々な角度、遠近で山を見るなり撮るなりに時間を充てることになりました。

駅前広場は工事中。工事名は「柏原駅前広場シェルター建築工事」。
柏原駅伊吹山
上りホームから伊吹山をズームで。駅から山頂付近までは北に約8km離れていますが、間近に感じます。
柏原駅上りホーム(3・4番線)。この時期にしては雪の量は少なめ?
大垣行き普通列車(柏原14:18発)。当列車も満員でした。

駅舎の方は仮囲いに遮られる形で、純粋に外観のみを撮ることは叶わず。「柏原駅前広場シェルター建築工事」とやらが進行中で、駅舎の美装化も並行して行われているようです。工期は3/15まで。完工後にまた改めて訪ねるのもいいかも知れません。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム

#3932 垂井(2024.1.8)

奈良線の次は東海道本線。18きっぷでひたすら東海道本線を進むのは過去に何度となく経験済みですが、近年は同線未乗降の駅をできるだけ訪ねるようにしているため、行ったり来たりのパターンが増えています。今回は米原~大垣の区間にある2駅でそのパターンを敢行。まず降りたのは垂井でした。

大垣行き普通列車(垂井13:27発)。ホーム上には何やら白い粒が...

米原で乗り換えた際にそのあまりの混雑ぶりに驚いていた訳ですが、垂井に着くとさらなる驚きが待っていました。ホーム上に白い粒が散らばっていて、融雪用の何かかと思ったらこれが雹! 現物を見る機会が少ないので、感心しつつも感嘆符といった具合です。

当駅の滞在時間は13:27着-50発で20分余り。時間はあったので例のインターホン出場・入場でもよかったのですが、思いがけず有人だったので労せず駅の外へ。駅舎は南、北それぞれにあって、どちらも実に立派・・・これまた驚きでした。

有人につき、出場・入場は楽々。次は13:50発で米原方面へ。
ホームは2面3線。駅西側の見晴らしはこの通り良好で、伊吹山もよく見えます。
駅東側の眺め。橋上部に着目すると、改札口からエレベーターや階段部までの通路は長め(ゆとりを持たせた造り)になっていることがわかります。
垂井駅外観(南口)
垂井駅外観(北口)

垂井は美濃国一之宮の南宮大社をはじめ、徒歩圏内に社寺がいくつもあるほか、垂井宿にまつわる史跡もいろいろあるなどちょっとした観光地。北口に垂井町の観光案内所があるのも納得です。少し距離はあるものの新垂井駅の跡を探訪するのもよし。しっかり時間をとって再訪しようと思った次第です。

alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「二人のPartiton」用》 alphapolis ranking banner 《鉄道系短編小説「海線丘線」用》 鉄道コム