東海道本線から名鉄名古屋本線に乗り換えるのを優先するなら、快速で金山に行けば済む話ですが、駅の乗り降りを増やす上では、その選択肢は下位になります。金山以南で、東海道本線と名鉄名古屋本線が同じ駅で乗り換えられるのは、豊橋までない訳ですが、しばらく歩けば乗り換えが可能な駅というのがあります。その一つが笠寺と本笠寺の組合せでした。
笠寺も本笠寺も普通列車しか停車しないため、タイミングが合わないと間延びしてしまう可能性がありましたが、笠寺着が16:27で、本笠寺発が16:44なので、条件としては程よい感じ。地図上では、両駅は直線の道路で結ばれていて、その距離は約800mと手頃です。笠寺駅では、間近に新幹線を見ることができることから、通過する様子を眺めるなどしたため、多少遅れましたが、本笠寺駅付近にはだいたい予定通り着きました。しかし、駅そのものに辿り着くのにはまだ距離が・・・ちょうど、知多半田から半田に向かった際、廻り込むような感じで半田駅に着いたのと同じような構図だったのです。(→参考)
名鉄の線路の下を抜けた後は、坂を上りつつ改札へ。この時点で発車1分前です。駅の中に入ったものの、今度は階段を下りて上がってという構造で、いよいよ走ることに。ホームに着いたのはほぼジャストでした。実に綱渡り的な乗り換えになってしまった訳ですが、こういう時はちょっとした余禄があるもの。16:44発の東岡崎行き、これがなかなか発車しないのです。通過列車が遅れていただけの話なのですが、そうと知っていればあわてて走ることもなかったでしょう。
何はともあれ、ここまでの乗り降りで、数分の遅れが出たのは初めて。よくよく考えると驚異的なことだと思います。
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