理系バカと文系バカ

理系バカと文系バカ (PHP新書)

理系バカと文系バカ (PHP新書)

挿し絵が「高世えり子」さんだというそれだけの理由で買った、最初は。
でもよく見ると竹内薫さんの書いた本だった。こないだ読んだばかりの。
これは面白い偶然だということで、一気に読んだ。
この人の文章はざーっと読みやすい気がする。
もちろん噛みしめてよんでいけばもう少し時間はかかるのだろうけれど、
そういう読み方は(必要ならば)2周目にすることにしているので。一周目はさっと。

理系バカと文系バカ。
あえて「バカ」という言葉を使って、「あなたもこんな節ありませんか?"理系"と"文系"(と呼ばれているもの)のどちらの知識も持たないといけないですよ」と訴えている。(と理解した)
自分も情報科学ということで、世間で言えば「理系」なわけだけれど、
文系バカにも理系バカにも当てはまらない部分が多かった。
これには「やった!」と単純に嬉しく思ってしまったんだけど、
理系バカの項目の中で、
「理系バカには"自分のルール(正義)"があって、これに当てはまらないものがあれば徹底的に悪にする」
という内容のことが書いてあって、これはそのまま自分だと思った。反省。
歩きタバコ爆発しろ!」とか言っちゃうしなぁ・・・


Amazonのレビューとかだと、「中身がない」だの「もっとためになると思ったのに残念。中身が軽い」だの書かれていた気がするけれども、
そもそも世の中の新書が全部人生の役に立って、重厚で、っていうものだと思ってるのだろうか。
自分はそうではなくて、もちろん新書を読んで自分でいろいろと考えたりすることはあるけれど、
どちらかと言えば「ふむふむ」と軽い気持ちで読みたいし、新書ってそんなものだと思う。技術書じゃあるまいし。

今度は竹内さんとは考え方・見方が違う人の本も読んでみたい。
(それにしても、「○○力」とかってタイトルの新書を手に取る気がしないのはなぜだろう。目立つ力とか。)