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20171230 9 BEST JAPANESE ALBUMS OF 2017

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REPOOOOORT BEST OF 2017 (PT.3)

9 BEST JAPANESE ALBUMS




9. Especia - Wizard

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全曲再録+4曲の新録曲という大盤振る舞いを見せた解散直前の最後の置き土産がわりの本作。新メンバーながら女子高生とは思えない落ち着いた佇まいを見せていたミア・ナシメント嬢のスウィートなヴォーカルが堪能できる彼女のソロナンバー"Call me Back"や、メンバーに歌わせるには残酷すぎる位の歌詞が刺さる”Just Go”など、最後の最後に良曲をドロップしてくるなんて。いわゆる第1章は全く違う様相を見せていた3人体制のEspeciaでしたが、個人的には全然アリでした。最後のインストアライブで初めてハイタッチを体験し、その後ファイナルツアーにも足を運ばせていただきました。ありがとうエスペシア。


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8. CHAI - PINK

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新進バンドとしての初期衝動的勢いに溢れまくったデビューLP。ピンとくる、あるいはアンテナにひっかかる楽曲やミュージシャンのエッセンスをどんどん吸収して自らのサウンドに落とし込むスピード感とセンスにただただ舌を巻くばかりです。初っ端1曲目の"ハイハイあかちゃん"からShamir”On The Regular”を彷彿とさせるイントロとラップが炸裂してて痛快。コンプレックスを武器にあらゆるものを肯定する愛と欲望のピンク色を掲げた"NEOかわいい"は昨今のフェミニズム・ムーヴメントにすらも風穴を開けてくれそう。


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7. Satellite Young - Satellite Young

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現代が生んだネオ歌謡シンセポップトリオのファースト作。これまでにリリースされたシングル曲を網羅しており実質ベストアルバム的ボリュームです。新機軸なミッドチューン”AI Threnody”(=人工知能セレナーデ)や、アルバムの締めくくりを飾る"愛、おぼえていますか"的なバラード”Melancholy 2016”など新録曲も粒ぞろいなシングル級の出来栄え。個人的には特にbrinqとのコラボレーションとして発表された”Nonai Muchoo”の初期move感にやられました。

また現代のテクノロジーを巧く絡めたコンセプチュアルな歌詞も特筆すべきポイントで、12月に早くもドロップされたニューシングル”Modern Romance”でもそのフューチャリスティックな世界観を堪能することができます。


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6. 藤井隆 - light showers

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CFまとめティーザー映像は本っっっ当にずるい。反則。CDのパッケージにも全曲タイアップ風のシールが貼られていて本当に徹底してます。こうしたネタを仕込みつつ肝心の楽曲でも90sポップスのリバイバルの波が来ている中で頭一つ抜きん出たクオリティを誇る耳馴染みの良いダンスナンバー満載で、CDバブル全盛期のJ-POPを聴いて育った世代(1989年生まれ)の身としてはもう本当に、良い時代が来たな……と心の中で静かに感涙しながらリピートしてしまいます。

また外仕事として発表されたDÉ DÉ MOUSEとのコラボナンバー2作("エチケットマン"と”養命酒からだコトコト体操”)でも新たな化学反応を起こしていて、こちらも非常にツボでした。


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5. 脇田もなり - I am ONLY

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ソロ転向後の精力的な活動ぶりとリリースペースにはビックリですが、Especia時代からピカイチのヴォーカルを聴かせていただけに、こうしてまた彼女の歌声を聴くことがきるのは非常に喜ばしいことです。昨今では星野みちるを筆頭にガールズポップにも力を入れている老舗インディー・レーベルVIVID SOUNDからのデビューということで、楽曲にも恵まれ理想の着地点。間違いないっす。結構ソウルフルというか、いい意味でクセのある声質ですが、福富幸宏プロデュースの歌モノハウス"I'm with you"のような軽やかなテイストの楽曲にもフィットしていて、新たな表情を垣間見ることもできました。


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4. YMCK - FAMILY SWING

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ジャケット周りのデザインを担当させていただいた身としては、通算7作目のアルバムにしてキャリアハイを更新するような素晴らしい作品と関わることができて誠に光栄です。怪盗モノと言うストーリー仕立ての世界観に加え、過去作品にも登場したスウィンガーズの登場、そして初期の隠れた名曲”Spy Me”にリアレンジを施され”スリル・ミー”として収録されたりと、古くからのファンにとっても嬉しい充実っぷり。ライブでのコール・アンド・レスポンスがご機嫌に楽しい”イェイェ大作戦”から新境地のワルツナンバー”哀愁のスウィンガーズ”まで、キャラクターによるヴォーカルスタイルの使い分けもバッチリ。そして特筆すべきはサウンド面でのこだわり。quad(luvtrax)の監修によるマスタリングによってシンプルな音使いの8bitサウンドに一層の広がりと深みが与えられています。チップチューンとはいえ侮るなかれ。


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3. 柴田聡子 - 愛の休日

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2016年の夏に友人に連れられライブを観て以来ずっと聴いてます(今年の夏もライブを観に行った)。普段あまり弾き語り系SSWを聴くほうではないのに、どうして不思議と頭から離れない。今年の一曲を選ぶとしたら真っ先に"遊んで暮らして"を選ぶでしょう。それくらい大切な曲になってしまった。なんならこのアルバムを無人島に持って行ってもいい。


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2. 土岐麻子 - PINK

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今年の邦楽界からはふたつの重要な"PINK"と言う作品が登場しました。若さと勢いのCHAIと好対照を成すベテランシンガー土岐麻子の"PINK"は「現実を塗り変える想像力の色」として、どちらも違うベクトルで生々しさがあって面白い。《ピンクの血潮の/素肌の下に/なにかがあるなら》と答えを求める人肌の温度感とその内側にある欲望の色でもあるのでしょう。"PINK"や"SPUR"と言った従来の土岐麻子像をより拡張するような楽曲から、ブリッジ〜大サビにかけるドラマチックな展開にゾクゾクする"Rain Dancer"までキラーチューン満載。プロデューサーであるトオミヨウとの驚くほど抜群すぎる相性によって打ち立てられた2010年代ネオ・シティ・ポップの金字塔。


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1. ベッド・イン - TOKYO

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地下セクシーアイドル、ベッド・インの2作目。こんなにハイペースで新譜を出してくるとは予想外でした。ギラッギラにキメた前作"RICH"とはまた異なるベクトルを打ち出し、バブル時代だけでなく(それこそ藤井隆の新譜と同様に)90年代中盤のCDバブル全盛期にまでアプローチ。世界観を拡張しながらやまだかつてない彩りで飾られた楽曲たちに思わず夢がMORI MORI……ワードプレイ炸裂の歌詞も相変わらずで笑っちゃう。 "シティガールは忙しい"でバブル時代のアーパー系キラキラ女子を演じる一方、"Concious〜闘う女たち〜"や"離れていても・・・"で泣かせにかかって来るもんだから下半身がハートカクテル状態必至。ボディコンロックを標榜している彼女達ですが、個人的には前作の”C調び〜なす!”や"白黒つかない"のようなコミックソングこそがベッド・インの真骨頂だと思っているので、アルバム本編が"ジュリ扇ハレルヤ"でシメ括られるところにグッと来ました。「クレヨンしんちゃん」(ロンモチで映画版)に綺麗なおねいさん役で出演する日も遠くないはず。


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