eliyaの日記

2008-10-15

[]クルーグマンがあわせ技一本でノーベル賞を単独受賞 05:07

クルーグマンがノーベル経済学賞を受賞しました。僕は彼の大ファンです。受賞そのものは当然と受け止められていますが、単独受賞したことは一部を驚かせているようです。(こことかここのMankiw)クルーグマンの業績をすこし振り返って見ました。

国際貿易

クルーグマンは、国際貿易の分野を塗り替えました。60年代までの国際貿易論では、単純な完全競争のモデルが当たり前でした。そこにもっと豊かなモデルを導入したのがクルーグマンと同僚のヘルプマンです。たとえば、不完全競争がある場合は、それぞれの政府は自国のために関税をかけようとするため、囚人のジレンマ的な状況が発生します。お互い関税をかけないほうが、お互い関税をかけあうことよりもハッピーなんだけど、関税をかけるのが支配戦略になるため、ナッシュ均衡では関税をかけあいます。この状況を打破するためにつくられたのがGATTやWTOです。*1GATTやWTOは、関税やその他の貿易障壁をお互いに禁止しあうことによって、囚人のジレンマを回避しています。

現在では新国際貿易理論は、国際貿易理論の標準です。それを中軸において授業を進めない大学院の貿易理論はありません。

追記:

貿易論についての追加を書きました。

http://d.hatena.ne.jp/eliya/20081019/1224360963


経済地理学あるいは空間経済学

クルーグマンは、経済地理学を蘇らせました。経済地理学そのものは19世紀からの伝統ある分野ですが、クルーグマンが京都大学藤田昌久名誉教授とともにミクロ的基礎付けを与え、現代的な経済学の一分野として復活させました。たとえば、シリコンバレーにはIT産業と、それをサポートする産業(ベンチャーキャピタルとか)が集積していますが、この集積のメカニズムを明らかにしました。

藤田・クルーグマンが復活させた経済地理学はすごく面白いのですが、残念ながら10年前に期待していたほどのブームは起こっていないようです。実際、ある教授に「専門分野は経済地理学だ、っていうと仕事見つからないから、「産業組織論で経済地理的なことをしている。」とか「国際貿易で経済地理なことをしている」といいなさい」と言われました。個人的には大事な分野だと思うのですが・・・。経済地理学がもっと主流派としての地位を占めていれば、田中内閣の日本改造計画とかはもっともっと有効にできたとおもう。


あわせ技一本

国際貿易か経済地理学のどちらかだけでもらってもおかしくはないと思いますが、あわせ技では間違いなくノーベル賞級です。クルーグマンは分野を超えて活動しているので、共同受賞者に適当な人が見つからなかったから単独受賞になったのではないかな、と想像します。

意地悪な見方をすると、国際貿易は新貿易理論で一変したけど、後知恵では、新貿易理論はティロールやディキシットがはじめた新産業組織論の焼き直しにすぎないってことなんでしょうか。新経済地理学はクルーグマンの革新的な貢献ですが、今のところスタンダードな経済学には影響を及ぼしていません。

タイミングはよくわかりません。米国大統領選挙直前に民主党よりの大物経済学者にノーベル賞を与えるのは、すこし違和感があります。クルーグマンが死にそうならともかく。


彼の政策提言について

彼のblogや日本経済分析に関する貢献はノーベル賞とは関係ありません。流動性のわなに関する彼の分析は本質的にマクロな問題だけど、国際貿易も経済地理学もミクロ経済学です。もちろん、クルーグマンはマクロ経済学者としても一流で、国際金融論でいくつか功績をあげています。

僕は、まともな経済政策を提言する能力と、経済学の研究者として優秀かどうか、というのは必ずしも一致しないと思っています。経済学に貢献するひとつの方法は、今まで見落とされていた効果を発見し、そのインプリケーションを調べるというものがあります。経済学のモデルには、さまざまな単純化のための仮定があります。それを非現実的だと否定するのは簡単です。でも、現実に即したモデルに書き直し、しかもそれが元のモデルと違う結論を導き出すことを示すこと、その結論が十分に一般的かつ取り扱いが簡単で、経済学者たちに「こちらの仮定の方がいいかも」と思わせることは簡単ではありません。これに成功した経済学者に、情報の非対称性を発見したスティグリッツやアカロフ、期待の効果を発見したフリードマンやルーカスなどがいます。クルーグマンは収獲逓増性を発見しました。

でも、政策提言では、現実に働いているさまざまな効果の適切なバランスを取る能力も必要です。これは必ずしも効果を発見する能力と同じではありません。


こんな風に書いていると、まるでクルーグマンの政策提言を信じるべきでないと示唆しているようですが、クルーグマンは両者に秀でている稀有な経済学者だと思う。僕は、彼がノーベル賞を取ろうが取るまいが基本的に信頼しています。彼のあからさまな民主党支持につねに同意するわけではありませんが。

だからクルーグマンは偉いんだって 08:28

クルーグマンファンなので、過剰反応してみます。


池田信夫氏が

授賞理由となった戦略的貿易政策は、代表的な国際経済学の教科書にもまったく出てこない陳腐な理論だ

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/71231c0cbfaca90236295c4ff978a2ae

と言っていますが、これは経済学者として恥ずかしい発言だと思います。


クルーグマンの業績を知らないことが経済学者として恥ずかしいのは、ちょっと何かを見落としたり勘違いしたことによるミスとは根本的に違うからです。貿易論、労働経済学、公共経済学、それに産業組織論といった応用ミクロ経済学に、ゲーム理論的な枠組みを持ち込んで分野を革新するっていうのは、70-80年代に起こった経済学の大きな流れです。今は理論的に一段落付いたので、ゲーム理論的な枠組みの元で実証をやりなおそう、って流れに移行しつつあります。氏は、この流れの存在すら知らないのでしょう。もし知っていたら戦略的貿易政策について陳腐なんていえるはずがありません。戦略的貿易政策に代表される新貿易理論は、モデルの結論よりむしろゲーム理論の貿易理論への本格的な適用という大きな流れを作ったことで分野を革新したのですから。


筋金入りの共和党支持者であり、したがってクルーグマンのコラムに同意しないことが多いマンキューが

国際貿易理論の発展を知っている人で、クルーグマンが(ノーベル賞)リストの上位にいることを疑うことのできる人はいない。

ここのMankiw

と言っているのはクルーグマンの疑いようもない経済学への貢献を知っているからです。氏は明らかに「国際貿易理論の発展を知っている人」ではないので、ノーベル賞政治陰謀理論を唱えたりせず、口をつぐむべきです。

[] そもそも、なんのために金融市場ってあるわけ?なんか私の役にたってるの? 15:36

いなばさんのブクマをきっかけにして、すごい勢いでアクセスが伸びています。先日のエントリーは僕の学生向けの授業メモを翻訳したので、経済学のキソのキが欠けています。金融市場の役割は大事なので補足します。

経済学の目的は、モノやサービスを、一番必要な人や、一番活用できる人にあげて、社会の無駄がないようにすることです。金融市場も同じで、とりあえずお金が今いらないひとから、今すぐお金を必要とする人にあげるために存在します。


将来より多くのお金を返してもいいから、今すぐお金が欲しい人がいる。

たとえば、たかし君がgoogleを超える素晴らしい検索エンジンのアルゴリズムを考え付いたとしましょう。でも、検索サイトを開くためには強力なサーバーが必要です。サーバーの元手くらい世界最高の検索エンジンなら数年で軽く稼げますが、たかし君はまずサーバーを借りるお金が必要です。世界中からアクセスが殺到することはわかっているので、巨大なサーバが必要になります。巨大で安定的なサーバーを借りるためには億単位のお金が必要です。(googleはすでに300億円以上サーバーに投じています。

たかし君には億単位のお金はありません。どんなに優秀なエンジニアだとしても、それだけ自分でためるには10年かそれ以上かかるでしょう。もし300億円ためなくてはいけないのだったら、一生働きづめでも無理でしょう。たかし君は億万長者になるチャンスを逃しますが、世界の損失でもあります。googleより効率的な検索エンジンがあるなら、みんなハッピーになるのに、たかし君にお金がないばかりに実現することができません。

これはコンビニをはじめたいと思ったおじさんや、新しい液晶工場を作りたいと思っている企業でも同じです。

いつでも「今の」お金が余っている人はいる。

お金の貸し手というと、銀行を想像するかもしれませんが、銀行は預金を通じて消費者からお金を借りています。結局、主要な資金の出し手は私たち普通の人です。私たちは、万が一に備えて貯金をするし、引退後に備えた貯蓄もします。引退資金は、引退したときに確実に手元にあれば、働いているときは別に他の人が使っていてもかまいません。もちろん手元資金に余裕がある企業もお金の貸し手です。


金融市場は、今すぐお金が必要な人と、お金を使うのは後でいい人を結びつける

金融市場は、今すぐお金が必要なたかし君と、引退するまでとりあえずお金を使うあてがない普通の消費者をつなぐ役目を果たします。貸し手としては別にタンスに置いておいてもいいわけですが、借り手としてはそれでは困るので、「将来あなたが必要になったときには、お礼をつけて返しますよ。」っていうわけです。それが金利です。

金融市場があるから、タンス預金より有効なお金の使い道があって、引退資金をためている普通の人は得をします。たかし君は当然ハッピーです。コンビニをはじめたいと思ったおじさんや、新しい液晶工場を作りたいと思っている企業も得をします。最後に、無関係な消費者も、最高の検索エンジンや、近くの新しいコンビニから利益を得ます。金融市場は大事です。


追記

この記事についてのはてなブックマークの議論もすごく参考になるので、読んでみてください。

*1:10/20修正:GATTは1948年にできているので、80年代の新貿易理論がきっかけになることはありえません。

YHEYYHEY 2008/10/16 12:27 はじめてブログを拝見させていただきました。
どの記事もとても分かりやすく、感銘を受けましたのでコメントさせていただきます。

僕は経済学科出身で、大学ではスティグリッツ系譜の藪下先生から経済の基礎を学びました。時を同じくして「クルーグマン教授の経済教室」を手に取り、理論に留まらない事例を勉強させてもらい、僕もクルーグマンのファンになりました。

知識レベルや経済(学)への関わり方などはeliyaさんには到底及びませんが、僕もクルーグマンのノーベル経済学賞受賞はうれしく思っています。

また覗かせていただきますね。
今後も期待しています。

jaggingjagging 2008/10/16 18:16 なるほど。そのような流れがあったのですね。
それにしても、日本も又聞きや想像なんかじゃなくて、しっかりとした学問の流れを知ってる人が増えて欲しいものですね。
本当ならeliyaさんくらいの知識がある人がテレビに出たり評論をしてしかるべきと思うのですが…。

素人甚だしいのですが面白かったです。
がんばってください。

eliyaeliya 2008/10/17 01:05 気に入っていただけたようでなによりです。これからもご期待に添えるかはわかりませんが、気が向いたらのぞきに来てください。

jaggingさん
まともな経済学者なら、みんな僕が書いた記事くらいの理解は少なくともあります。まともなマクロ経済学者なら、おそらくもっともっと深く。でも、日本のマスコミで話される経済学は残念な水準にとどまっています。おそらくメディアにでるためには経済学の理解、それをわかりやすく話す能力以外の何かが必要なのでしょう。

pedestrianpedestrian 2008/10/17 04:47 日本中の大学に経済学部があって、経済学部卒が無数にいて、そのなかでも比較的優秀な人たちが日銀、内閣府、シンクタンク、大手マスコミに沢山いるはずだというのにちょっと変ですよね。上に書いてある話なんて、彼らの全てが当然知ってるはずじゃないですか? 
経済学の理解とは何も関係ないところで決まっているんじゃないでしょうか。マスコミにしれみれば経済の話なんて嘘を混ぜてデフォルメして煽らないと売れないネタに過ぎないのではないかと。
それにマスコミの経済記事がひどくたって、別に実害はないんでは。何か叩きたいのはわかりますが。

eliyaeliya 2008/10/17 07:30 >それにマスコミの経済記事がひどくたって、別に実害はないんでは。
僕は大きな害があると思います。最終的には、経済政策は政治力で決まるので、世論に依存します。世論とマスコミが、経済学のキソのキを知らないようでは、まともな経済政策は望めないでしょう。日本のバブル処理は、公的資金注入が政治的タブーだったから長引いたと主張する人もいます。

pedestrianpedestrian 2008/10/18 06:28 公的資金注入は経済学のキソのキなんですか?だったら経済学部でよく教えられているはずですね。それでなくても経済学部卒や商学部卒は割合としては最も沢山いる多数派ですから、世論やマスコミが「経済学のキの字も知らない」といった状況は
全くありえないですね。ありえない状況があるかのようなデマを流せるメディアや学者がいるとしたら、何か別の狙いでもあるんでしょう。もしそこまで経済学部卒がどうしようもないという例外的な状況なら経済学部の卒業や経済学の学位を取得する基準を極めて高くして「品質保証」をしたらじゃないですか。そうすればブログで幼稚な意見を書く院生や程度の低い経済学の研究者も減るんじゃないですか。それを世論に押しつけるなんてあまりにも頭が変です。

eliyaeliya 2008/10/18 10:17 pedestrianさん
日本国民のうち大卒者の占める割合を調べてみてください。きっとあなたが考えているより少ないと思います。あと、大卒者のうち経済学部/商学部卒の人も調べてみてください。もし、日本国民のうち経済学部卒の人が15%を超えているようなら教えてください。

eliyaeliya 2008/10/18 10:24 あと、経済学のキソのキは

経済学の目的は、モノやサービスを、一番必要な人や、一番活用できる人にあげて、社会の無駄がないようにすることです。金融市場も同じで、とりあえずお金が今いらないひとから、今すぐお金を必要とする人にあげるために存在します。

です。公的資金注入は経済学のキソのキではないです。

pedestrianpedestrian 2008/10/18 17:20 メディアとか世論の話をしているのに、なんで日本人全体のなかの大卒者の割合が問題になるんでしょーか?この脳内議論の流れを正当化するだけで何年もの実証研究が必要ですね。新興国の自動車市場の発表された統計数値を因子分析するなんていうよくある卒論よりも難しいんじゃないかな。
「一番必要な人」・「一番活用できる人」・「社会の無駄」。こういうことを「経済学」系の「キ」が上から目線で教えたがっているのを見ると、経済系の学部や院が続けてきた卒業者乱発の悪影響の甚大さが伺えます。

eliyaeliya 2008/10/18 23:21 pedestrianさん
日本国民のうち経済学部卒の人は何パーセントでしたか?

pedestrianpedestrian 2008/10/19 09:18 あららひと言レスで逃げに入りましたか>eliyaさん。
たぶん相当な根拠があって言ってるんでしょうから、マスコミと世論の関係や「経済学の基本のキも知らない」マスコミとやらについて数字をあげて説明してくださいな。eliyaさんはご存知ないと思われますが、マスコミには「経済学者」や「エコノミスト」といった経済の「専門家」が多数登場するんですよ。そういう事実とご自分の発言の関係をしっかり数字をあげて説明してもらえますかね。

eliyaeliya 2008/10/19 13:03 pedestrianさん
>マスコミにしれみれば経済の話なんて嘘を混ぜてデフォルメして煽らないと売れないネタに過ぎないのではないかと。
よく考えたら、おっしゃるとおりマスコミ関係者の経済学理解水準は関係ない気がしてきました。彼らは視聴率と広告収入を最大化するために、視聴者が理解できる言説を流すわけで、どんなに経済学の知識がある人がマスコミのまわりや内部にあふれていても、もし視聴者が経済学を理解しないのなら、彼らの言葉は「受けない」のでメディアには現れません。

それを踏まえると僕の「世論とマスコミが、経済学のキソのキを知らないようでは、まともな経済政策は望めないでしょう。」
ってのは余計な言葉がありますね。大事なのは世論、視聴者あるいは有権者の経済学理解で、それだけです。なるほどー。付き合ってくれてありがとうございました。勉強になりました。

eliyaeliya 2008/10/19 14:11 もうちょっと考えを。

マスコミを叩いて経済記事の質をあげようっていうのは、彼らが確信犯的にミスリーディングな記事を書いている、あるいは経済学を無視するコメンテーターを選んでいるとすれば、一番売れる記事を書く代わりに社会に役に立つ記事を書けっていうのと同義なわけで、筋が悪い方法に思えます。話題になるコメンテーターがよいコメンテーターならば、経済学ブログがよくやるような穏当な批判はむしろ逆効果な可能性があります。もしやるならテレビ局に電話かけまくるくらいじゃないと。
それに、利益をあきらめて社会に貢献しろ、っていうのは経済学的ではありません。

でも、彼らのうち多くが「できたら社会にプラスになる記事が書きたい」と思いながら、単に知識不足から誤った記事を書いているのなら、批判はとても有効です。それってデータ次第だよな。多分会社にもよるでしょう。
実際はどうなんだろう。マスコミ関係者の人とかこのブログ見てないかな。

GenzinGenzin 2008/10/20 11:01 eliyaさん、面白い記事を読ませていただきました。私も大学では商学部でして金融を専攻しました。いまでも実生活で感じる経済のシステムの深さに感動させられています。

eliyaさんが説明している経済学の目的、資源配分の効率化(こんな表現でいいのか?)はなるほどと再認識しました。まさに、それが世界の富を増やしていると思いますし、なければ私たちは飢餓に陥ってしまうでしょう。さらに、私達は職業選択の自由を保証されているにも関わらず(自由なことをしているにも関わらず)、衣食住、さらには娯楽のサービスを受けています。これも経済学の資源配分のおかげですね。経済学万歳。

また、経済政策は世論によって変わるものであるから、一般大衆の経済知識は大切であるというeliyaさんの主張にも同感です。まともな経済政策の実行(議論にも)には知識を持った世論が必要です。最近、テレビを観ていると経済的問題の原因と結果の安易な結びつけによる嘘や、目的と手段の混同を平気で電波に流している報道をよくみるようになりました。一般大衆が経済に興味を抱き始めたと解釈すれば喜ばしいことですが、安易な報道によって間違った結論、つまり政策が選択されてしまうで気がかりです。eliyaさんのようなブログはきっと一般大衆の経済知識向上のきっかけになると思います。頑張ってくださいね。また拝見させていただきます。

eliyaeliya 2008/10/21 02:42 Genzinさん
教科書的な経済学の定義は「希少な資源の配分に関する学問」です。この定義は正確だけど、経済学を学んだ人しか味がわからない定義だと思うので、僕はだいぶ簡略化あるいは限定してます。特に、効率的なってのを入れた点です。経済学の90%は効率性となんらかの関係があると思いますが、すべてではないので、厳密には不適切です。あ、Genzinさんは経済学の味を良くわかっていらっしゃると思います。

もともとこのブログは経済学に好意をもって、多少勉強したことのある人向けにはじめたので、今の展開はちょっと予想外です。でもまあせっかくなので、しばらくは「やさしい経済学」路線でいこうかなと思っています。経済学に関するよくある質問とその標準的な答えはネット上のどこかにあるべきだと思います。

pedestrianpedestrian 2008/11/02 21:50 遅レスですが「やさしい経済学」路線で行くというのはいわゆる「おりこうさんたちのお勉強競争」に期待するということですね。その路線は既存のマスメディアが既にビジネス化してしまっているので、特に新味はないのではないかと。経済学者が書いた「やさしい経済学」のような内容の単行本や新書は世の中にあふれております。あまりにも沢山あるので「経済学者ミシュラン」のようなタイトルのお粗末なランキング本まで出ている始末です。

eliyaeliya 2008/11/03 00:34 新味があるかどうかっていうのは学問の基本的なところを話した記事については特に意味がある検討軸ではないと思います。同じことを違う表現で話した記事がたくさんあってかまわないでしょう。

それに、pedestrianさんがおっしゃったように単行本や新書では確かにあふれていますが、ウェブ上のリソースは十分ではないと思います。やさしい経済学が対象とする人は、もともと経済学に時間とお金を注ぐほどの興味を持てなかった人なので、経済書コーナーにいくら書籍があふれていても手に取ることはあまりないでしょう。ウェブページの方が敷居はずっと低いと思います。