eliyaの日記

2008-10-25

僕にとって金融危機とは 06:05

クレジットカード会社が、キャッシングの金利を変動金利にするって通達してきました。

[]やっとリフレ政策がわかりかけてきた。 05:38

自分向けのメモです。


21世紀に生きる日本人マクロ経済学者としては、リフレとかインフレターゲットとかは理解していなくちゃ恥ずかしいのだろうと思って、すこし勉強しました。日銀のワーキングペーパーが役に立ったので、メモしておきます。

まず、デフレあるいはインフレのコストは宮尾、中村、代田による「物価変動のコスト―概念整理と計測―」が日本の事実をわかりやすく述べているように思います。日銀の立場に立った注意書きがたくさんありますが、それを割り引いてもいい。


要するにリフレ政策とはどうしたらいいのかは、翁、木村、原による「デフレへの保険を考慮した金融政策の枠組み」が僕にはわかりやすかったです。海外の研究者による論文だと、4%のインフレ率を15年(クルーグマン)とか、2.5%低い金利を恒久的に(Ahearne et. al)とか、「そりゃ無理だろうよ。」って言いたくなる提案がなされています*1。翁らはデフレリスクが現れたときに、内生的にテイラールールをデフレ対策用に変更するという政策レジームを考えました。シミュレーションでは、そのレジームで実際にデフレを回避できたことが示されています。


翁らによる論文は、クルーグマンの論文が出てからアイディアだけなら半年、論文という形でも2,3年で書かれるべきではなかっただろうか?なぜ10年もかかったのか?そりゃデータがないからシミュレーションはできないけど、内生的にテイラールールをデフレ対策用に変更する、っていうアイディアを思いつくのがそんなに難しいことだとは思えない。米国金融危機で経済学者が続々提案をしているのを見ていると、特にそう思う。

*1:彼らも実際の政策に適応できるとは思っていないでしょう。