善導大師『阿弥陀如来を観想する教えの入口』(観念法門) 第四十節

善導大師『阿弥陀如来を観想する教えの入口』(観念法門) 第四十節



また、観無量寿経には以下のようなことが述べられています。
釈尊は、韋提希(イダイケ)夫人に告げておっしゃいました。「あなた、および人々は、心を専らにして思いを一つのところに集中して、西の方角の浄土の地面の下の金色の幔幕や、地面の上のさまざまな宝石の荘厳を想い描きなさい。」」と。
定善十三観(阿弥陀如来や浄土を思い浮かべる十三のイメージ・トレーニング)にまで至ることはすべて、全体としてその前の韋提希夫人の二つの請願に答えたものであり、そのことを説き明かしたものです。
釈尊は、善い者も悪い者も凡夫をみな回心させ念仏させて、浄土に往生できるようにさせたいと思っておられます。
このことがまた、阿弥陀如来の御本願によって間違いなく往生させていただくと知り、さまざまな仏たちがそのことを証明しておられると知っていく縁です。


また、観無量寿経には以下のようなことが述べられています。
「さまざまな宝石でできた国土に五百億の宝石でできた楼閣があります。その楼閣の中にはかりしれない数の神々や人々がいて、天の音楽や舞踊を行っています。このさまざまな音楽は、みな仏法僧の三宝を念じることを説いています。この観想が成就したならば、この命が終わろうとする時には、必ず浄土に往生します。」と。
また、この観無量寿経の記述が証拠です。このこともまた、阿弥陀如来の御本願によって間違いなく往生させていただくと知り、さまざまな仏たちがそのことを証明しておられると知っていく縁です。


また、観無量寿経には以下のようなことが述べられています。
釈尊は、アーナンダ尊者に告げておっしゃられました。「このような妙なる美しい花は、法蔵菩薩の本願の働きに基づいて成り立っているものです。もし阿弥陀如来を念じたいと思うならば、ぜひともまずこの蓮の花の台座を想い描きなさい。ひとつひとつはっきりと観想しなさい。この観想が成就するものは、必ず間違いなく極楽浄土の世界に往生することでしょう。」」と。
また、この経典の箇所が証拠となります。このこともまた、阿弥陀如来の御本願によって間違いなく往生させていただくと知り、さまざまな仏たちがそのことを証明しておられると知っていく縁です。