雑感 雲井龍雄

今日、十二月二十八日は、旧暦だと、雲井龍雄の命日。
新暦だとちょっとずれるけれど、こうした冬の寒い日に処刑されたのだろう。

この前、俳優の真島秀和さんが、将来やってみたい役で、雲井龍雄の名前を挙げていたそうである。
しかし、未だに、雲井は一般的にはそれほど知名度が高い人物とは言えないだろう。
ぜひそのドラマが実現して欲しいものである。

幕末の志士の中で、雲井はちょっと特殊な人物だと思う。
何が特殊かと、一口には言い難いが、雲井を追っていくと、明治維新で、日本が何を失ったのか、何を捨ててしまったかが、浮かび上がるような気がする。

今もって、今の日本が、薩長中心史観やその延長線上にあるとすれば、雲井のような人物を丹念に掘り起こすことこそが、今の日本を変えることにも、迂遠ながらつながっていく作業であるように思う。