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elm200 の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-06-10

「日本というシステム」は持続可能なのか?


自分の人生を振り返ると、実に馬鹿だったな、と苦笑せざるを得ない。私は1994年に東大経済学部を卒業して、ある都市銀行に入行し、都心の支店に配属された。私が理論肌の人間だということは銀行も知っていただろうから、おそらく、数年現場仕事をさせた後、本店に呼び戻して調査研究畑を歩ませるつもりだったのだろう。たぶん、当時の学生たちがうらやむようなエリートコースに乗っていたはずだ。

東大を卒業することの最大の利点は、日本で最良の大企業に入る権利を手に入れられることだ。その「東大カード」を切って、私は日本を代表する大企業の一つに入った。そこまでは、東大卒の利点を生かす「賢い生き方」をしていた、といえる。

だが、当時の私は不満タラタラだった。就職活動の初めから、何かに強烈な違和感を覚えていた。バブルの余韻が残る当時、東大生にとって就職活動はごく簡単だった。私はあっという間に内定を決めた。その後の秋の「内定式」とかいう儀式は実にくだらないと思った。なぜこんなものが必要なのか?そのとき、お偉いさんのスピーチを聞きながら、「絶対に1年以内にやめてやる」と心に誓った。

銀行で働き始めても、いろいろ疑問は募るばかりだった。私が配属された内国送金課では、顧客ごとに、すべて異なる優遇送金手数料の計算式があって、それがボロボロの古いノートに手書きで記されていた。ベテランの女子行員たちは、すべて空で覚えて、的確に事務処理していたのだが、そもそもこんなことをすること自体があほらしいと思った。そもそも、なぜ融資先の客ごとにこんなに複雑に手数料を変えなくてはいけないのか?それも1件数百円のわずかな金額であり、年間を通じてもせいぜい数万円程度だ。

融資条件さえ、顧客ごとにきちんと設定すれば、送金手数料など一定でよいではないか?百歩譲って手数料計算が顧客ごとに必要だとしても、ここまで複雑ならシステムを使って合理化すべきじゃないか?パソコン1台に簡単なデータベースソフトウェアがあれば、仕事はずっと合理化できるはずだ。しかし、支店の幹部にそう提案しても「君、システム化はいろいろ難しいんだよ・・・」とニヤニヤしているばかり。

何かが間違っている、と私はそのとき強く感じた。私は、銀行を半年でやめた。総合職同期の中で退職者第一号だった。私は、「東大カード」を捨てた。

紆余曲折の後、私はソフトウェア技術者になった。仕事は、大手企業の社内システムの構築の請負が多かった。私は、下っ端のエンジニアにすぎなかったから、システム設計に口出しすることは出来なかったが、そもそもそんなシステムがなぜ必要なのか理解できないことも多かった。システムを作る前に、まず業務改革すべきではないのか。そもそもその部署自体が必要なのか?

顧客の仕事の進め方もひどかった。顧客側の責任者が誰なのかわからない。顧客側の担当者が GO サインを出して、こちらが作業を進めていても、顧客社内の都合で、仕様変更が頻繁に起こる。その度に大幅な作業のやり直し。ソフトウェアの品質はどんどん劣化する。こんなことをしていたのではソフトウェア開発で利益をあげるのは難しい。

私は、日本企業の仕事の進め方、組織の作り方そのものが信じられなくなった。私は、彼らのやり方を常に批判的な目で見ていた。私は、彼らのやり方に染まらないようにしよう、と密かに誓った。日本的な仕事の進め方に批判的だった私は、当然のこと、日本企業で責任のある立場に立つことはできなかった。人々も私が「危険思想」の持ち主であることに勘付いていただろう。私は、言われたままにソフトウェアを作り続ける一介の職人の地位に甘んじるしかなかった。

いま日本企業が行き詰まっている。とくにかつての花形であった、総合家電メーカーの凋落が著しい。ひょっとしたら、彼らの組織の作り方や仕事の進め方が根本的な部分で間違っている可能性はないだろうか。日本人は、仕事と学校の勉強は全く別のものだと考えている。仕事のやり方は、すべて先輩から後輩へ OJT で伝えられる。それは、理論的に検証されたものというより、ある時期、上手く機能した経験則の集大成であることが多い。しかし、そのやり方が機能する前提条件が変化したのに、相変わらず同じやり方を続けようとしてはいないだろうか。

私は、MBA がすべてとは思っていない。だが、日本企業の管理職・経営者は、あまりに過去の成功体験だけに基づいて経営をしていないだろうか。彼らは、少しは経営の理論も学ぶべきではないだろうか。

人と人の協力のあり方を根本的に再検討するのは、難しい課題だ。当たり前に信じている常識を疑うのは難しいからだ。「顧客は神様だ」「成果を上げるには長時間働くしかない」「顧客が次々に要求を変えても黙って従うしかない」「どんなにコストがかかっても欠陥はゼロにしなければならない」「いいモノさえ作れば売れる」「会社は家族であり、従業員は会社へ忠誠心を持つべき」等々、長年、先輩から後輩へ伝え教えられてきた信念を一から見直すのは、大きな精神的抵抗が伴う。

しかし、日本経済が長期低迷を抜け出すためには、日本人の一人一人が、新しい時代の環境に照らして、古い信念を検証し、捨てるべきものは捨て、残すべきものは残し、新しい信念を形成していかねばならないのではないか。その過程で、日本人は外国企業の経営のあり方や、最新の経営理論からも謙虚に学ぶべきだ。

「日本というシステム」の持続可能性がいま試されている。日本人が厳しく自己と向き合うことになしに、この危機を乗り越えることはできないのではないだろうか。

高田高田 2010/06/10 13:33 就職した業種以外は私もほぼ同じ経歴ですw
楽に就職できましたが、最初に就職した会社への見切りはやっぱり早かったですね。

システムの制度疲労は必ずやってきますね。
歴史をみると、国家の場合、おおよそ200年が区切り。

日本の場合、戦後の制度改革が不十分に終わったので、明治維新から数えるべきと考えると
今で約150年。
そろそろ大きな変革の時期なのかもしれません。

日本企業の伝統的なシステムにも良さはあったのでしょうが
(岩井克人先生がかなり前に指摘してますね)
変化の激しく、なおかつグローバルマーケットでの競争を強いられる21世紀には
マイナス点の方が大きいですね。

そっぱそっぱ 2010/06/10 15:31 あなたの言っていること、よーく、わかります。
自分も同じ感情でした。
正直、そんな仕事への心構えで、よく高い年収もらえるなぁー、と思っていたました。

elm200さんが感じた違和感は、実は当たり前だけど、それが改革されないもどかしさは、つらいものです。

当然、今の日本ではそういった人は、責任ポストへつけない。与えられた仕事を正確にこなす職人にならざるを得ない…。(この内容には大変共感しました)

理不尽と思えることが、普通に改善される社会をのぞみます。

高晋高晋 2010/06/10 17:04 日本を応援する必要などあるのでしょうか。

日本人はプライドが高く、我流に固執する民族です。
そして諫言を聞く謙虚な心がありません。
どこに行っても我々は間違っていないという言説に出くわします。

まるで中国の古典に出てくる皇帝の姿の様では無いでしょうか。
日露戦争の頃、欧米からは何でも真似する猿だと揶揄されていた日本は、
いまは全てを分かったような気になり、秦の2世皇帝のごとく成り下がっています。
実験を握る官僚はまるで宦官趙高の様であり保身を考える事は出来ても、
函谷関の外に響く馬蹄の響きを聞く能力はありません。

国内の総合的な趨勢として、全ては間違っていると認め権力を移譲する等と言うことは怒り得ません。となればもう没落以外に道は無いですね。

このまま没落するのは目に見えているのに、応援などしても無意味です。
それよりも、自分達だけが生き残る道を探る事に全力を傾けるべきではないでしょうか。

箱舟を作ろうという人は何故、往々にして聖書に出てくるノアのように、多くの人を助けようと躍起になるのでしょうか。自分達だけで逃げればいいのに。
聖書の寓話も、結局は身内しか助からないことを示唆しているのでしょうが・・・

フーテンフーテン 2010/06/10 17:18 学歴も業種も違いますが,似たようなことは思います。

歴史的な観点から申しあげますと
戦前日本の企業システムは,日本独自のものではなく
欧米の先端の情報を摂取して,
それを日本の状況,個々の企業の内情に
創意工夫を凝らして作り上げていきました。
それが家族経営主義のようなものです。

それを構築していったのが
学卒者(大学や高等商業学校など)たちで
今で言うとドクタークラスでしょうか。
専門知識を持った専門経営者の育成が
戦前の企業システムを構築したといってよいでしょう。

翻って現代の日本はどうでしょうか。
学部新卒ばかりで修士はわずか,博士に至っては…
博士は使えないと言われますが
企業が使いこなせていないのではとも思います。

横並びの知識のない経験だけの社員ばかりでは
日本の企業は育っていかないのではないかと危惧します。

神谷英明神谷英明 2010/06/10 17:50 酒井さんの経験が、実に面白い。こういう日本人がいる限り、日本のエネルギーは尽きないと思う。私は、64歳だが、日本に28年間帰っていない。昔、カルフォルニアで学校を作る仕事を請け負ったことがある。その時、最初に渡された資金が、州の役人を接待する金であった。こういう日本のやり方が通じるはずもないのに、そう指示してくるのだ。その時、日本の複雑な文化にショックを受けた。酒井さんの言う通りで、日本の企業は、過去の成功体験に引きずられていると思う。

kangyangkangyang 2010/06/10 19:05 大変共感させられる文章です。日本は、日本でしか成り立たない美徳で、日本でしか通用しないシステムを作っているという印象です。ニートを含む多くの社会問題も同じところに原因があるかと感じています。
グローバル化という観点では、その日本でしか通用しないルールは全く役に立たない。日本の良さを残しつつも、もっと柔軟な社会システムを構築することが今の日本には急務だと思っています。

alphaalpha 2010/06/10 23:30 何か社会的に大きな問題が起きたとき、制度設計に間違いが無いか疑うのはごく普通だと思うのですが、
どうやら現在そうなっていない所があまりにも多いようには感じますね。
システムを弄る事に大してどうしてこうも抵抗があるのでしょうか。

 名無し 名無し 2010/06/11 00:50 現状を維持して、長期低迷のままでいて、自己と向き合わず、危機を乗り越えないという選択もありではないですか。

いつも、思うのですが、酒井さんはベトナムで起業されて、ベトナムに経済的基盤を確立されたのでしょう。
いまさら、日本の経済がどうなろうと、酒井さんの生活には影響ないでしょう。
日本のことなど、放っておいて、会社経営に専念されてはいかがでしょうか。

conyajpconyajp 2010/06/11 00:51 時代は1日1日変わっているのに肝心の人間が変わっていない。いつまでも過去の栄光にすがって、それが正しい仕事のあり方だと今も信じている人が多い。
私は広告制作に携わってきたが、みんな効率的に出来る部分はいっぱいあるのにあえてそれをしない。それがとても不思議だったのだが先日その理由がわかった。
非効率にすることで「この作業は時間がかかる、だから金をよこせ」という理屈。効率的にするとギャラを値切られかねない、だから無駄だと知りつつもあえてしている、と聞いたときこの会社に絶望した。こんな会社によく発注するものだと呆れる。
根本にそういう考えがある限り効率化もイノベーションも起きない。だから欧米に何年も遅れ、殻を破る斬新な発想が出来ず、いつまで経っても過去の焼き直しと誰かのパクリでしかない。
結局日本という国は、鎖国システムがまだ続いているんじゃないかと思う。

yagyuyagyu 2010/06/11 01:41 「君、システム化はいろいろ難しいんだよ・・・」と言われたそうですが、どのように難しいのかには興味が無かったわけですよね? 一つ読んで感じたのは、会社は間違っているとか顧客の要求は酷いとか、、、不満を感じるのはサラリーマンなら誰でも通る道じゃないかってことです。不満を抑えられなくて文句タラタラなんてのは常に部に一人二人いますし、それをいちいち「危険思想」だなんて大げさに捉える人はいない、辞めたらやっぱりなと思うだけです。ましてや新人1年目2年目の言う事なんて興味無いでしょう。良し悪しは別にして。自分の能力の許す範囲で好きなようにやれば良いだけかと思います。日本企業には確かに日本独自のシステムがありますが、フランスやベトナムも彼ら独自のシステムがあり、日本人からすると不便です。その他の国だって似たもんじゃないでしょうか。なんで日本だけそんなに特別視するのか分かりません。どんな国だって浮き沈みはあります。

aa 2010/06/11 03:52 某大銀行の内部が伺えて面白いんですが、
そこで留まっては、単なる内情裏話集ですよね。

できれば、
・なぜそんなムダなことをやっているのか。
・どうすれば改善できるのか。
そのあたりまで考察を広げたらいかがでしょう。

KKMMKKMM 2010/06/11 04:50 ここに書いてあることは、現場の人間なら、誰でも感じていることです。
そして、同時に何をやっても状況が変わらないということも分かっている。
多分、日本人は自滅したいのでしょう。

norinori 2010/06/11 09:41 その銀行に残ってやり遂げられなかった貴方の問題なのでは。貴方がやらなくて誰がやるんでしょう。誰かやってくれって話?
まして、こんなんで日本が〜って言ってしまうのは、他人のせいにして自分の落ち度をごまかしてる自己保身でしょう。
企業へ勤めて得た経験から、その結論になってしまったのは残念ですよね?

RobertoRoberto 2010/06/11 10:13 ほぼ同世代の人間として、酒井さんが感じたこと、考えたことには共感するところが多いですね。
一部の日本企業は徐々にスタイルを変えつつあるものの、未だに多くの日本企業が古き良き(今となっては古き悪き)慣習を変えていません。
もちろん日本はすべてにおいてダメだ!海外は素晴らしい!なんて短絡的なことも言いませんが。

しかし。。。確かに酒井さん個人にとってという観点で見ると、ご自身も冒頭で仰っていらっしゃいますが、
「考えは間違っていない、でももう少しうまいやり方があったんじゃないか?」というところはありますね(笑)

とはいえ自身の若い頃を振り返ってみると、その年代の頃にそんなうまいやり方を考えるほど老成してはいなかったですが(苦笑)

elm200elm200 2010/06/11 11:54 >その銀行に残ってやり遂げられなかった貴方の問題なのでは。貴方がやらなくて誰がやるんでしょう。誰かやってくれって話?

一見正論に聞こえますが、中途採用者が出世コースに乗れず、新卒生え抜きの従業員たちのうち、先輩の覚えめでたき人々が出世していくかぎり、従来のやり方や価値観を内面化した人以外が責任ある地位に就くことはほぼ不可能でしょう。彼らが実際に改革が可能な地位に就いたとき、実際に改革をしたいかといえばほとんどそんな気はないでしょう。

ガンダムのシャー・アズナブルのように、本当の意図を隠して、敵の中に身を潜めて出世し、権力を手にした暁には豹変してやろう、というのが一番賢い戦略なんでしょうが、親の仇を打つのでもなければ、普通そんなややこしいことはしませんよね(笑)。

enishi007enishi007 2010/06/11 12:24 システムは、システム自身の存続が最優先事項です。
システムの構成員がどうなろうと、システム自身にとっては関係のないことです。

問題なのは、システムの構成員がシステムに取り込まれていることに気が付いていないことです。
とりわけ、会社に就職すると「会社=俺(私)の世界」となってしまうような
会社中心主義の人だと余計にそうなります。

要は、「何が必要で、何が必要でないか」、それに基づいて行動すればいいだけだが、
それが実行できていないのが、現代日本社会の現状でしょう。
もちろん、気が付いていて、意思表示をする人は、異端として排除されますが。

けれど、システムが変わるのは一瞬です。
諦めずに一人ひとりが問題意識を持てば、
いずれ変わると楽観的に考えるようにしています。

水野行生水野行生 2010/06/11 13:49 私は6月4日から9日までラオスに視察に行きました。その時思ったのは「日本はこのままだとラオスに追い越されるな」ということでした。私は蜂蜜の業者なのでサラワンなどの田舎に滞在していましたが、そこでもどこの家にもテレビがある。それも英語ではありますがCNNなどの情報番組を自由に見ることができる。そして、一家に一台にバイクがある。そしてなにより町に活気があるということです。そして富裕層はipatを使いこなし、今度はiphone4を即決で買い使いこなそうとしています。そして彼らのスピードの速さに驚くばかりでした。彼らの変化に対するスピードの速さ。日本人が学ばなくてはいけないと思いました。

kito_yurianusukito_yurianusu 2010/06/11 15:09 1個人の経験と、世間的に言われている話がいきなり結びついて、日本システムの”全体的”問題点であるという話の進め方にはすこし違和感を感じた。話の流れはそういう意味ですこし不満ありだが、言っている内容は共感する内容が多い。
興味深いのは、社会人みんなそう思っているよというコメントの数である。本当に改善を考えている人はそんなにいるのだろうか。自分の職場を見ていて実感がない。不満気な態度と改善を練っている態度は端から見れば紙一重だろう。不満といっしょくたにしてやいないだろうか。
改善することについて少し思うところ。
・新しい改善案の効果測定(立証)と投資効率みたいなところを納得させるのが難しいのと、
・社内政治において発言権を持つのが難しいと思っています。(権威主義的で年齢が高い人の意見ばかりまかりとおるというか、認められる雰囲気があること。)シャアみたいに隠れるしかないみたいですかね。笑

torisugaritorisugari 2010/06/11 15:19 こんな昔に入社数年でこんなことやってた人がいたんだなってことで覚えてるだけなんですけども
岩國哲人という人は1959年に日興証券に入社したあと14年の間に証券界のマル優制度や
公社債ファンドを発案・創設し大ヒットさせたりしてます。
この人は初任給が1万4千円のときに入社して2ヶ月目で5万円を共済会から冷蔵庫を買うという名目で
借り入れて、四大証券を1万円ずつ買ったのちに売って営業態度、話法、取引価格などを調べたそうです。
物事を変えるにはこれぐらいやっている必要があるのかもしれません。

RobertoRoberto 2010/06/11 15:35 そういえば私も転職活動で日本企業を受けたことがありますが、日本企業の中途採用はポリシーからしておかしいんじゃないか?と思わされるところが多かったです。
「外部から優秀な人材を採用したい」と言っている割には、その人材と同期入社になるクラスでの採用が中心ですし、しかもその同期の中でのトップクラスの処遇ではなく、中くらいかボトムに近い処遇で採用するところも結構多いようです。
それで優秀な人材を外部から採用出来るのか?とものすごい疑問を感じました。
採用側は「会社に入ってから頑張ってもらえれば」とか言い訳をしますが、ボトムクラスでの評価で入社した人間が、どれほど頑張ろうが上に上がる可能性はかなり少なくなりますよね。
まぁ、一部の非常に高い専門スキルを要する職種の場合は別でしょうけれど、それは労働市場の一握りでしかないですし。

でも不思議なのは、日本人だとそういう採用の仕方しかしないのに、外国人だと全く異なる基準で採用したりするんですよね。
外国人コンプレックスもあるんでしょうかね、やはり。

webeeswebees 2010/06/11 20:14 古いシステムは何らかの形で壊れるから大丈夫。もともと永久に持続可能なシステムなどない。問題はどう壊れるかだ。それを勉強するには歴史を学ぶか、占い(東洋も西洋もそれぞれシステムがどう生まれ、どう壊れるかが含まれる)を勉強するとよい。というより、いま盛大に壊れている最中なので「いま何がうまれようとしているのか」ワクワクというほうが正しい認識だと思う。

ちなみに、僕は1991年に社会に出た。東西冷戦が終わったばかりだった(つまり共産圏が派手に壊れた)のだが日本の終身雇用が壊れるとは思っていなかった。

ただ、最後に何かが壊れてむき出しになった状態というのは、かなり恐ろしい。他者を結びつける共通するルールがないからだ。一度それを経験したら、ようやく「孤立した個人が結びついて行こう」という認識がうまれるのだろうが、いまはまだむき出しの個人がうまれる段階と考えてよいだろう。

kk 2010/06/11 20:53 >kito_yurianusu

そりゃ現状を肯定しないとやってられないからじゃないでしょうかね
最初からいいと思ってたわけではないと信じたいですが・・・・
歳とともにそういったことを曲解して、逆に馬鹿にする立場に立って一時的な優越感を得る、と
傍から見れば自分で自分の首を絞めてるようにしか見えませんけどね

とおりすがりとおりすがり 2010/06/11 22:03 元長銀取締役の人が書いた本(中公新書「メガバンクの誤算」)によれば、日本の銀行は護送船団方式の中でリスクを取る姿勢が失われてしまいダメになってしまっていたとか。
elm200さんが見たのもその一部だったのかもしれないですね。
ただ規制産業の話を日本全体に敷衍できるかというと個人的には多少疑問には思います。もちろん、体験談としては興味深いです。

popopopo 2010/06/12 15:21 学歴や職種、規模などまったくステージが違いますが私の置かれている現状でも全く同じ現象が起きているのが興味深いです。

上司から「効率化は求めていない」と明言されましたので、なるほど効率化によって人減らしが起こることが恐ろしいのかと理解しました。
人減らし対象にならないようにするためには出来るだけ長く現状を維持して逃げ切るか、逃げ切れないなら自分を磨くしかないと思いますが、
今まで会社に守られて生きてきた人々がいきなり個々人が生き残るために自助努力をする発想はなかなか出てこないと思います。
個人的にはベーシックインカムを導入するのが手っ取り早いようにも思いますが。

では効率化はしないけれども現状の業務を「システム化しろ」というから「では業務改善も合わせて…」となると
「現状に合わせたものを用意しろ、ただし金はかけるな」ということですから、非効率でコストがかかるものを無料奉仕で作らざるを得ません。

個人レベルでの対応は、結局はこういった上司や顧客の理不尽な要求にきちんとNOと言えるかどうかにかかっているような気がします。
しばらくは一部のNOといわない人々に仕事が集中するでしょうが彼らも耐え続けることは出来ないのでいずれ仕事を引き受けてくれるところがなくなって、
初めて自分たちが変わらざるを得ないことに気付くのではないでしょうか。

そこまでの我慢大会をどう乗り越えていくかというと結局海外に行くしかないのでしょうね。
能力ある他者を認め真摯に意見を聴き、個々の要求が全体にとって妥当かどうかを自分自身で判断できる人が増えるまでは。
それまでどうにか牙を抜かれずに磨き上げておくしかないのでしょうけど、とてももちそうにありません。

matebumatebu 2010/06/12 23:45 なぜあなたは銀行に就職しようとした(そして就職した)のですか?
あなたは銀行に就職したかったのですか?
あなたは銀行でどのような仕事がしたかったのですか?
なぜ「絶対に1年以内にやめてやる」と(結果的に)心に誓うような会社に(東大に入学して簡単に一流企業に就職できるほど賢いあなたが)就職してしまったのですか?

っsmっsm 2010/06/13 00:40 ■シカタガナイ
『シカタガナイ』 というのは、ある政治的主張の表明だ。おそらくほとんどの日本の人はこんなふうに考えたことがないだろう。

しかし、この言葉の使われ方には、確かに重大な政治的意味がある。『シカタガナイ』と言う度に、あなたは、あなたが口にしている変革の試みは何であれ全て失敗に終わる、と言っている。

つまりあなたは、
 「変革をもたらそうとする試みは一切実を結ばないと考えた方がいい」
と、他人に進めている。

「この状況は正しくない、しかし受け入れざるを得ない」
と思う度に 『シカタガナイ』 と言う人は、政治的な無力感を社会に広めている事になる。

本当は信じていないのに、信じた振りをして、あるルールにに従わねばならない、という時、人はまさにこういう立場になる。
『人間を幸福にしない日本というシステム』カレル・ヴァン・ウォルフレン


要するにイラショナルビリーフって奴ですね。

元地方民元地方民 2010/06/13 03:27 持続しなくても別にいいんじゃないの?
ソ連も崩壊したけどなんとかやってるし、どうにかなるよ、きっと。
食糧の自給が困難な東京等の大都市圏は大変かもしれませんが、ね。

そうなれば、食料自給率の高い北東北・北海道の発言力が増えて地方分権が成るとか妄想してみたり。
バブルの恩恵など無く、核のゴミ捨て場、原発建築場所にした報いを東京が受けるときがきたのだ!
フゥハハハー!……ま、妄想なんですけどね。交付金無くして現状が成り立つとは思えないし。

fkniigatafkniigata 2010/06/13 17:58 どんなシステムにも一長一短があると思います。
現在の日本のシステムが古臭く非効率的に見えるのは、グローバル化する以前
に有効であったシステムがそのまま踏襲されているためであると思います。
しかし、だからといって外国で用いられているシステムをそのまま日本に導入
しても、日本ではうまく行かないと思います。
今の日本に必要なのは、古くからの大企業のみを信用する現状を改め、新規企
業や中小企業も市場参入しやすくして、新しく有効な経営システムを導入した
競争力のある企業が成長するような環境を整えることではないかと思います。
一つの成功例は百万言のアドバイスに勝る影響力を持っています。

ssmssm 2010/06/15 01:15 >持続しなくても別にいいんじゃないの?

確かにw
今、必要なのは「カタストロフィー」かも知れませんねw
いっそ、崩壊を早めてやった方がいいかも知れません。

kito_yurianusukito_yurianusu 2010/06/15 08:39 >Kさんへ
なぜこれをしているんですか?と、こういうのはどうでしょう?という質問を、無知なフリしてやんわりと先輩などに聞いているのだが、真剣に聞かれない。昔はもっていたものを掘り返すことすらできない。うん歳月は恐ろしいのかな。

本筋?とはずれる書き込みだけれども、こういう書き込み類は、まとまりのない非効率な会議のように感じる。問題点認識(現状認識)が皆ずれているから、目標とか改善方法とか今後の対応というところでも話がずれているし。そして、自分がヒーローや予言者になりたいから自分の説は正しいと主張して止まないし。とはいえシステム的に、発展的な会話は難しいのかもしれない。

doradora 2010/06/15 13:15 内容に同感です。
私自身は学歴も高卒でいろんな仕事を点々とした中で、20人規模ではありますが、エセIT会社を経営をしています。
学歴は信じ方、使い方次第で非常に大きな武器になる事は、いろいろ見て来ました。
但し、これからの日本において、大企業自体がグローバル展開を急がざる負えない状況の中では、武器としては以前より弱くなっているのを先日大手企業の人事担当と話をした時に実感しました。
まだ30代の若造の為、偉そうな事言えるほど世の中読めておりませんが、OJT文化が今だ維持されている日本では、現実的な老害の影響が大きすぎて
衰退に向かうしかないのかもしれません。
ここ数年で大企業も社内大掃除が発生すると思われます。
大手、中小共に曇った鏡で自分を見るのでは無く、綺麗な鏡でもう一度冷静に見るべきですね。
早くしないと日本企業が日本企業では無くなる波に飲まれます。

おもちもちもちおもちもちもち 2010/06/15 15:39 完全同意です。
斜陽産業(地方・有力企業)に入社4年目にして、管理職的なポジになりました。
若い力で組織を変えてくれ、という意図があっての抜擢だったようですが、
あまりにも硬直した内部システムすぎて、手の施しようがありません。

若者(20代後半)から見たシステムの腐敗と感じる点は下記のとおり。
・良い変化だけを求める(変革に伴う痛みを、受け入れる度量が無い)
・「みんなでいっしょに」を合言葉に出る杭を打つ。情けのフリした都合の良い浪速節が最終結論
・年功序列のせいで、頭(役職付き)が多すぎ。船が山に登る
・かつての成功事例を盲目的に踏襲し、同じ轍を踏んで平気。

でも、変化の必要性は感じているようです。自分たちは動きませんし、承諾しませんが。

その様子は、まるで「スサノオノミコトが来村するまで待っている村人たち」です。
日本人は昔から、「変化は、自分達いる世界の外から唐突にやってくる」と思っているフシが
あると思います。
ある時、絶対的な存在が窮地を救ってくれて、助かる。長いものには全力で巻かれちゃうぜ!みたいな。
結局、日本はムラ社会なんだと思います。地方だから、特にそう思うんでしょうけれど。

上記の考えを踏まえて、個人的予測ですが、そのうち日本で「滅びの美学」的思想が流行ってくると思います。
日本斜陽国&団塊がバッサバッサ死ぬ予定&日本人は昔から「滅び」的センチメンタリズムが
大好きですし(平家物語とか桜の花とか)。
そのうち、「滅び」という長いものに無抵抗に巻かれてしまう、それを望んでしまう。
ということです。

入社前から終身雇用を期待して入ってくる、社長はイヤだが管理職希望、指示待ち・事なかれな主義な現在の新人さんたちが
この「滅びの美学」に直面したときにどのように対処するのか、見ものというものです。

私は、枯れた花がタネを遠くに飛ばすように、転職して海外でも行こうと考えています^^

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