キイロレンゲツツジ、ムクさん、ボタン、ヘリグロベニカミキリ

札幌、薄曇り。暖かくなる。藻岩山は少し霞んでいた(→ Mt. Moiwa, May 22nd, 2008)。

道端で咲き誇っている大きなセイヨウタンポポ(西洋蒲公英, Dandelion, Taraxacum officinale)。径4、5センチ。

ああ、黄色のツツジが。キイロレンゲツツジ(黄色蓮華躑躅, Japanese azalea, Rhododendron japonicum)。

ムクさん(18歳)の貫禄の後ろ姿。犬です。念のため。この写真を見た学生が「な、なんですか?」と驚いていた。

ボタン(牡丹, Japanese tree peony, Paeonia suffruticosa)。「立てば芍薬シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは美人の姿を形容することばだが、「芍薬と牡丹の違いは芍薬は枝分かれせずにまっすぐに立つのに対し、牡丹は枝分かれしやすく横張りの樹形になること」(季節の花 - 芍薬)。


自宅玄関脇の止水栓に初めて見るバイオリンのような造形のカミキリムシがとまっていた。ワインレッドの胸部に5つ、前羽に2つの黒い斑がシンメトリックに入っている。見事な昆虫デザイン。調べてみたら、ヘリグロベニカミキリ(Purpuricenus spectabilis Motschulsky)だった。生息地域は日本と韓国に限られ、英名はないようだ。一緒に写っているブルーの小花はワスレナグサ(勿忘草, Forget-Me-Not, Myosotis scorpioides)。

入門演習2008 第7回 演習風景を撮る演習


新入生14人と向き合う入門演習もすでに7回目を迎えた。毎回欠かさず一週間の生活を振り返って記録し、報告し合う時間を設けている。A4の白紙に一週間に体験したことを書いてもらってから、かいつまんで話してもらう。一週間の過ごし方を振り返り、思い出して書き、そして話す。それをめぐって、お互いに話し合う。そして私からはひとりひとりに色んな角度からの軽い突っ込みが入る。もう少し詳しく、とか、具体的には? とか、それでこれからどうするつもりなの? とか。

そうやって言葉を引き出していきながらこれからの一週間に気持ちを新たにして向かう構えを作る。こうして、生活全般における体験をできるだけ言葉と文字にしていく作業をしつこくやっている。大げさに言えば、そうして生き方を少しずつ深めて行くということをやっている。適宜、知識を補ったり、表現を改めたり等のアドバイスをする。皆だんだん話し方がうまくなってきた。要点を押さえた書き方もできるようになってきた。

今日は途中特別メニューを追加した。「記録する」ことの大切さを知ってもらう一環として、私のカメラで一人ずつ順番に演習風景を自由に数枚ずつ撮影してもらった。皆結構面白がって撮っていた。ひとりひとりモノの見方がまるで違うことを再認識する。ハッとするようなアングルやフレーミングのものもある。撮った写真をお互いに見てはワイワイやっていた。掲載したのはそのごく一部である。