2011年03月04日
彼のとりえ
詩 |
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毎朝目覚めるたびに
人生を一からやりなおす男がいた
毎朝家を出るたびに
歩き方や口のきき方や世界の見方を
赤子のように学びなおす男がいた
死ぬ間際に彼は言った
ぼくはぼくであるほかにはなににもならなかった
人間であることだけがぼくのとりえだった
引き継がれる旅の記憶
下川裕治さんの「アジア」の旅の語りの中にひとりの興味深い男が登場する。今は亡きフリーランスのジャーナリスト森智章さん。
「石垣島に行ったら、伊原間(いぱるま)へ行くといいよ」
そう教えてくれたのが、知人の森智章君だった。彼は僕よりも少し若かったが、そのときすでに世界の七十ヵ国を歩いていた筋金入りのバックパッカーだった。彼は大学時代、サトウキビ刈りの援農隊として二回ほど沖縄に渡っていた。
最近では、すすんでこの援農を体験したがる沖縄好きもいるようだが、当時はただ辛いだけの肉体労働のイメージがあった。実際、援農に応募する男たちの大半は、東北地方からの出稼ぎ組だったという。森君にしても、沖縄が好きというより、旅の資金を貯めるために沖縄の離島に向ったのに違いなかった。
森君が援農で沖縄に渡ったのはいまから三十年ほど前である。当時の沖縄は多くの土地がアメリカ軍の基地に接収された貧しい辺境のイメージに染まっていたような気がする。小浜島にできたリゾートが、新婚旅行客の間で話題になりはじめていたが、僕のような旅行者の目に映る沖縄には、少なくともいまのような明るさはなかった。
どうして彼が、石垣島の伊原間の民宿を知っていたのか、いまでは思い出せない。おそらく彼は援農が終わった後、ひとりで沖縄の離島をまわったのだろう。伊原間の宿には半月近くもいたようだった。教えられた『いぱるま荘』を訪ねると、出てきたおばあさんは、風呂で転んで足を痛め、いまでは休業中だと頭をさげた。僕が森君の紹介だというと、
「それは断るわけにはいかんさ!」
と笑って部屋に通してくれた。半月も泊まった男は、石垣島の民宿では特別な存在になっていた。それから三年後、彼はバングラデシュ南部の山中に入り、熱帯熱マラリアにやられ、ダッカのメディカルカレッジで息を引きとってしまった。
森智章さんは「本」という形ではその旅=人生の記録を残さなかった。だが、彼の存在は行く先々でそこに暮らす人々の脳裏に深く刻まれ、彼の旅=人生は、「サザンペン」と呼ばれる彼の活動を引き継ぐプロジェクトという形で記憶されていることを知った。
サザンペン(ARAKAN-JAPANESE FRIENDSHIP PROJECT:AJFP(旧森智章オ−ファンズスクール基金)
From Jonas Mekas' Diary
スコット・オルセンが唱える黄金分割論に強く異議を唱えるジョナス・メカス。
→ A discussion with Scott Olsen, author of “Golden Section: Nature’s Greatest Secret.”
The Golden Section: Nature's Greatest Secret (Wooden Books)
- 作者: Scott, Ph.D. Olson
- 出版社/メーカー: Walker & Co
- 発売日: 2006/10/17
- メディア: ハードカバー
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猛吹雪が去った後、外に出てみたら、見知らぬ若者が不思議な形の雪の彫刻を作っていた。
→ After the blizzard, a sculpture outside my door.
“Kitten with a Whip”(1964)を紹介するジョン・ウォーターズを熱く紹介するジョナス・メカス。
→ John Waters introduces “Kitten with a Whip” at Anthology Film Archives.
ジョセフ・コンラッドのThe Shadow Line(邦訳『シャドウ・ライン、秘密の共有者』田中勝彦訳、八月舎、2005年)について熱く語るジョナス・メカス。
→ At a poetry event organized by The Brooklyn Rail I share my thoughts about “The Shadow Line.”
- 作者: ジョウゼフ・コンラッド,田中勝彦
- 出版社/メーカー: 八月舎
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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カシスの浜辺でサルバドール・ダリにまつわるエピソードを語るピーター・ビアード。
→ With Peter Beard in Cassis. Some advice from Salvador Dalí.
ゲイリー・リンコフが霊芝について熱く語る。
Mushroom Magick: A Visionary Field Guide
- 作者: Gary Lincoff,Arik Roper,Daniel Pinchbeck,Erik Davis
- 出版社/メーカー: Harry N. Abrams
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: ハードカバー
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- 作者: Gary Lincoff
- 出版社/メーカー: Quarry Books
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- 作者: NATIONAL AUDUBON SOCIETY
- 出版社/メーカー: Knopf
- 発売日: 1981/12/12
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未来工業のコネクタとカップリング
散歩 |
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ノラニンジン(野良人参, Wild carrot, Daucus carota)
百人一首・太鼓道場 板垣
川沿湯
川沿第二町内会案内図
飲み食い処 いちばんぼし
旧道茶屋
写真のあづま
北の沢川
建設中の高齢者専用賃貸住宅アン・ベルアミィ(An Belami)
おお、未来工業のコネクタFEK-100とカップリングFEC-100。
北の沢川に架かる北の沢橋(石山通)
「もいわ山スキー場入口」
落石防護柵設置工事現場
秋山
2012/01/09 19:53
ぼくは森智章の中学・高校時代の親友で秋山真志と申します。いまは下川さんと一緒にサザンペンをやっています。学生時代、森と一緒に沖縄を旅していました。お互い、そこで知り合った女の子と恋をし、振られたものです。ぼくはいまでも森のことを思い出さない日はありません。これからも彼のことを風化させない活動をしていきたいと思います。
elmikamino
2012/01/09 20:35
秋山真志様。ありがとうございます。思いがけないコメントに感激しています。秋山さんの心の中に森智章さんは生き続けているのですね。

































