上海滞在記 「杭州観光編」

こんにちは。 イエス!emihana アゲイン。



朝からおもてなしパッションみなぎるY氏と若きイケメンドライバー氏

および我々を乗せた車は市内から一路高速を走ることしばし


いよいよ浙江省へと突入。



当日の天気予報は、「小雨」


やがて、結構大粒の雨が降り出しました。



高速を降り、一般道で西湖を目指したものの

勢いを増す雨足。どう見たって、小雨じゃないし。


う〜ん、なんか、霊感ヤマカン第六感がウズウズと・・・

それでも気丈に周囲の景色への感想なんぞを口にしてみたりする私。

が、頭の中には去年の同じ頃、Y氏に案内された蘇州観光のことがよぎります。



西湖周辺は大型バスや自家用車で大渋滞。そこから続々降り立つ観光客。

GWなおかつピーカン、さらにエグ○イルのライブまで開催予定の

箱根は芦ノ湖周辺を想像してみてください。そんな感じです。

しかも土砂降り。


一方、前回ご紹介したレストランへ我々を誘うY氏は足取り軽やか、上機嫌。

「すごく人気があるお店ですよ」

えーえー、確かに素晴らしいお店でした。

とにかく豪華、洗練、お料理も美味しかったし、文句つけるとしたら暗すぎるくらい。


でも、できることなら、ご馳走さまして、すぐに上海へ戻りたい。

どうかひとつ、この後の湖観光はパスってことで、お願いしたい。

お父さんの心の声も同じ意見でした。黙っていても、ちゃんとわかりました。

以心伝心、ああ、けれど、その叫びがY氏にだけはなぜか届かないのであった。



湖のほとりで車から降ろされると、しのつく雨に打たれ

前に進むのさえ難儀する人混み(しかも、みんな傘さしてる)の中をのろのろと前進。




去年の蘇州より雨も人出もパワーアップしている事実に打ちのめされたお父さんと私は

Y氏にうながされるまま屋形船に乗り込みました。




この船で、湖に浮かぶ人工島へと渡るようです(渡らんでいいのに)




観光のサイトなんかを見ると、そこにはいかにも風光明媚で幻想的な

西湖の写真がたくさん載ってますけども

はっきり言って、あんなのうそ!

人っ子ひとりいやしない! 全部CGのおかげ!


だって、こんな悪天候だって言うのに、まっすぐ歩くことさえままならないくらい

人がいるじゃん!


そう、ここは世界遺産



観光地好きの皆さんが見逃す訳もなし。




Y氏も何が何でも、島に渡らせたかったらしいのです。

そして、一生懸命説明してくださいます。

「ここが有名な場所で、月が湖に映って・・・」

「さ、写真撮ってください」


写真・・・傘持ってるから、すんごく面倒。

っつーかさ、今、真昼間だしさ! よしんば夜だったにせよ大雨だし!

見えねーよ、月とか。


湖畔からチラッと湖見たら十分だったんじゃないんすかね。

何も押し合いへし合いして、お世辞にも綺麗とは言いがたい船で

人と傘しか見えない島にやって来なくたって。


ついつい、心の中で毒突くデビル・emihana 。

周りの観光客の自分勝手オーラにすっかり染まって、やさぐれモードです。


島国日本も都会では人が多く、相当ギスギスしてますが

迷惑かけることにもかけられることにも敏感なんですね、我々って。

だけど所詮1億ちょっと。

そこへ行くと、さすが14億人を有する大陸人たちは、気にしません。

お行儀の悪さへのハードルをぐんと上げることで、いろいろ平気になれるみたいです。

それと人混みに強い!耐性ができてるとしか思えない。


島国日本人完敗っす。



そもそも、こんな鉛色に沈んだ湖、見たいですか?




それでも必死に笑顔を貼り付ける!




やはり、Y氏には少しの迷いもなく、ただひたすら

あれも見せたい、これも見せたい、ぜひ楽しませたい

その一心のみ、一点の陰りもないそのおもてなしスピリットが

ひしひしと伝わって来る以上、思う存分もてなされようではないか!

こちらもそんな気になって行くんですね。



帰路につくと、すぐさま眠りに落ちたお父さん。

ここでもまた戦力外。ったく・・・


大雨に降られつつ夜の高速をひた走る車の中で

ともすればくっつきそうになる上下のまぶたを根性で引き剥がし

たとえY氏の寝息が聞こえようとも決して眠ることなかったのは

必殺情熱案内人への最大の敬意だと心中ひとり頷く私なのでした。



おまけ:その晩、上海市内に戻ってから寄ったごく普通のチェーン店での夕飯


十二分に美味しかった〜!


湯葉・日本のものよりしっかり歯ごたえ


案外辛かったが旨かった麻婆豆腐


季節の川海老・左はぷりっぷり蒸し、右は香ばしい炒めもの


ネギ油そば、この上に麻婆豆腐を乗せたら絶品!


蟹の卵スープ、不味いわけなし




終わり良ければすべて良し、じゃない?