楽天が中国で出展者募集開始

楽酷天、これは中国でスタートする楽天の中国名です。「酷」には中国語で「Cool」という意味があります。日本の楽天と中国ぶっちぎり最大検索サイトの百度(Baidu)の合弁会社が中国国内で出展企業募集を開始しました。

↓募集ページ − 勿論中国語で書かれていますが、何となく意味がわかります。
http://www.rakuten.com.cn/


中国のショッピングモールでは現在、陶宝(Taobao)がダントツ、それに対して、楽天51%、百度49%の出資比率の新合弁会社「楽酷天」が対抗勢力として登場してきました。一方、陶宝(Taobao)は今年6月に、ヤフー日本と提携して、中国商品を日本で販売するサイト「ヤフーチャイナモール」と日本商品を中国で販売するサイト「陶日本(タオジャパン)」を今年6月にスタートしました。ショッピングサイト日本一の楽天、中国一の陶宝がそれぞれ相手国に進出している。まさに国境なき競争です。

グループ 日本国内市場 中国国内市場 中国商品を日本市場 日本商品を中国市場
楽天/百度 楽天(1位) 楽酷天 なし なし
ヤフー/陶宝 ヤフーショッピング(3位) 陶宝(1位) ヤフーチャイナモール タオジャパン

グループの関係を整理すると上の表のようになります。ヤフー/陶宝グループが先行しているのがわかると思いますが、楽天/百度グループも楽酷天を中国市場で立ち上げた後は、国境を超えて商品を流通させるという次の手を打ってくると思います。なぜならば、それが消費者が望んでいることであり、インターネットで実現できることだからです。

クリック、クリックで世界のいろんな品物が自宅で購入できる。インターネットは買い手に多くの利便をもたらしてくれていますが、売り手にとって、競争激化という負の面と、広い市場に打って出るというチャンスの両面があります。