Hatena::ブログ(Diary)

1976腐女子 このページをアンテナに追加

2009-10-06

[]実写化映画『カイジ』…成功か、失敗か!? 実写化映画『カイジ』…成功か、失敗か!?を含むブックマーク 実写化映画『カイジ』…成功か、失敗か!?のブックマークコメント


(注*映画のネタばれはほとんどありませんが、まったく予備知識なしに映画を観たい方はご注意ください)


先日、一足先に試写会で観て参りました映画『カイジ』。

10月10日(土)から、全国で公開がはじまります。

公式サイトはこちら http://www.kaiji-movie.jp/index.html


好きな漫画がアニメ化や映画化をする際に、気をつけていることがあります。

まず「自分の好みにならないからといって、無闇に文句を言わないこと」

作品に思い入れが強ければ強いほど、気に入らない部分はいくらでも出て来ます。

ですが、漫画とアニメ、漫画とドラマや映画はもともと表現形態が違うのですから、そっくりそのまま同じような作品になるはずがありません。


アニメ化する時よりも特に自制するのが「実写化」。

キャストから何から、読者の理想通りに企画が進むことはほとんどありません。今回も「どう見てもデスノの柳の下のドジョウなんですけど…主役キャストまで同じって…」と、実写化の一報が入った時には、かなり落胆させられました。


その後も、そりゃあ細かく気に入らないことはいっぱいあるわけです。

遠藤さんが女性って!!なんだそりゃ!とか。

主題歌YUIってどういうこと!?(笑)とか。

なんで限定ジャンケンのカードのデザイン変えたの!?(笑)とか。どうでもいいようなことですけど、あのデザイン好きだったんだもの!


実写化には、アニメ化よりも多くの改変があるであろうことは承知しています。

だから、なるべく、ただの難癖のような文句はつけまいと。

仮に、私たちの大好きな「カイジ」とはまったく違った作品になってしまったとしても、映画「カイジ」として成功すればいいじゃないか!面白ければいいじゃないか!

原作の「カイジ」を知らない人が見てくれて、それを切っ掛けに原作を手に取ってくれたらいいじゃないか!と…

そうやって自分を納得させようさせようとするわけなのですが…


前置き長くなったので、結論を先に言いましょう。


映画『カイジ』、面白かったです!

すごく楽しんで観られました!!

周囲の、首根っこまで福本漬けのディープな福本読者たちで、試写会観に行った人たちの感想も、おおむね好反応でした。

曰く、「面白かった!」「すごく楽しめた!」「もう一回観たい!」「藤原竜也のファンになった!」…などなど。


そう、この作品の魅力は、藤原竜也以下、主要俳優のパフォーマンスに因る部分が大きいと思います。

何より、藤原竜也がものすごく「カイジ」だったのに驚きました。


実写化の報が入った時点で、「藤原竜也に『カイジ』が演じられるのか!」という不満も高かったと思います。

私は、「映画『DEATH NOTE』はあんまり…だったけど、藤原竜也の演技は良かったなあ」と感じていたので「もしかしたら…」とうっすら期待をしていました…それが、ここまでとは…!!


映画『カイジ』は、原作の『カイジ』とは、設定を変えている部分がたくさんあります。

ですが、カイジのキャラクターに関しては、それほど性格的に変更はされていません(あえて言うならコンビニでの働き振りが多少違うかもしれませんが…)。


いきなり借金を背負わされて、口先三寸に乗せられて、怪しい船の上で戻れないギャンブルに身を委ねる…

自堕落で、考え無しで、甘ちゃんで、でも、自分を頼ってくれた他人を見捨てられない。

私たちの知っている、不器用でダメ人間で、話にならない甘ったれだけど、追いつめられた時に信じられない力を発揮してくれる「カイジ」が、ちゃんと映画の中には居ました。


藤原竜也以外にも、利根川役の香川照之も、原作とは多少のイメージの差はあるものの、素晴らしい演技を見せてくれました。あの台詞も言ってくれます。こちらも必見です。

船井役の山本太郎も良かったー!!佐原役の松山ケンイチは「これで友情出演??」というくらい出番多かったし、原作の佐原とはかなり違う設定になっていますが、これはこれで良い佐原だったと思います。

石田さんは完璧すぎて、原作から抜け出てきたみたいでした。


また、女性として生まれ変わった(笑)遠藤さんですが、試写会観た周囲の感想は「映画観てよくわかった、一人くらい華がいないと、この映画ムサすぎる!」ということでした…(笑)

いやいや、私個人としては、この映画遠藤さんがイケメン男性俳優でも全然良かったと思いましたけど…ほら、男しか出て来ない韓国マフィア映画とかあるじゃない!ああいうノリで!

それはそれとして、遠藤役の天海祐希はなかなかの萌えキャラだったと思います。お好きな方にはたまらないかと。正直、これはこれでおいしかったです!遠藤(女)×カイジ


忘れちゃいけない、原作者・福本伸行先生の出演場面も。不意打ちでいきなり来るので、皆さん気をつけてください!





…と、ここまで褒めまくって参りましたが…

「えっと…」と思った部分も、少なからずあったことを、ご報告しておきます。


また、周囲の福本ディープ読者の感想はおおむね良かった、と上に書きましたが、逆に言うとそれは「よく訓練された福本ファンの感想」ということです。

カイジ』をまったく知らない人が観て、面白いかどうかは…


…どうなんでしょう。


まず、原作の目玉エピソードを二時間ちょっとの中にぶち込んでいるせいで、非常に展開が目まぐるしいです。

原作ファンは容易に理解できますが、これにビギナーがついてこれるのか…


あと、原作で繰り広げられる、複雑な作戦・駆け引きに関しては、かなり改変されています。特に限定ジャンケン。

漫画を一回読んだだけでも理解しにくい部分なので、これはまあ…はしょられても仕方ないかもしれません。

よく言えば「わかりやすく」、悪く言えば「え?これで終わり?」になってる…かも。

映画だけを観た人が原作を読んだら、「限定ジャンケン」ではかなり面食らうかもしれません。


それと、原作の持つ重苦しく、絶望的な部分も、映画では「人生逆転ゲーム」というサブタイトルが付いていることからもわかるように、全体的にやや風通しがよく、口当たりの良い作品になっている印象。

映画一本として観た時の、後味の良さ、カタルシスが重視された作りになっています。

この点、原作ファンでも拒否反応を示す人が、少なからず居るかもしれません。


私は、映画を観る前に、id:TRiCKFiSHさんから「これはひどい」な感想をTwitter経由で聞かせてもらっていたので…

かなり覚悟をして、映画へのハードルを下げまくっていたので、実際観たら「(危惧していたよりは)面白かった!」となっている部分もあると思います。

TRiCKFiSHさんのダメ出しも、うなずける部分が多々ありました…

(TRiCKFiSHさんの感想はこちら→『カイジ 人生逆転ゲーム』監督:佐藤東弥(2009年)


鉄骨はもっと恐ろしく出来なかったのかなー、とか。

鉄骨場面の恐怖感は、アニメ版の方が上かも…って、実写になるならそこが最大の見せ場になるはずでは…???

(アニメは鉄骨の場面、声優さんの演技も相まって、非常に気合いが入ってます)


あと、観てもらうと皆さんわかると思いますが…服が乾くところ(笑)

あれはやっぱりみんな違和感感じるみたいですね…(^^)

これは劇場で確かめていただきたい。で、ちょっとだけ首をかしげていただきたい。


しかし、アニメでは割愛されていて「えー?そこ重要じゃね?」となっていた部分が映画ではちゃんと拾われていたりと、嬉しい部分もありました。

私は、製作側の原作への誠意を感じることが出来ました。



長々と語って参りましたが、映画『カイジ』。

私としては、とても楽しく観られた映画でした!特に、藤原竜也さんには、大きな声でありがとうございますを言いたい!

応援します!


この映画を、皆さんも私のように楽しく観られるかどうかは、正直、わかりません!

でも、「つまんなかったよ!クソ映画じゃん!」と観ないのに言うことは出来ない!

確かめるためにも、是非!映画『カイジ』を…観てみてください。


原作『カイジ』を読んだことなくて、映画『カイジ』のゲームや駆け引きに満足いかなかった方は…

原作、読みましょう!「限定ジャンケン」は、本当はああいうゲームではないのです!

ていうか予備知識なく映画を観て、そのあと原作を読んで「エエエエエエエエエ!!」ってなる人の反応が見たい!!!驚くだろうなあ…


裏切りと絶望の渦巻く、「希望の船」エスポワールへ…

この機会に、騙されたと思って、ホイホイ乗り込んでみませんか?


カイジ』は、原作もアニメも映画も、おすすめです! 

『カイジ 人生逆転ゲーム』公式ビジュアルBOOK

『カイジ 人生逆転ゲーム』公式ビジュアルBOOK

これもうちょっと違う顔なかったのかな…(笑)

賭博堕天録カイジ 和也編(1) (ヤンマガKCスペシャル)

賭博堕天録カイジ 和也編(1) (ヤンマガKCスペシャル)

またとんでもないことになっている、現在連載中の「和也編」一巻出ました。

逆境無頼カイジ DVD-BOX (5枚組)

逆境無頼カイジ DVD-BOX (5枚組)

DVDBOX出ました。…バラで持ってますけど…orz

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/emifuwa/20091006/p1