小公女



身の回りを整理するために、周りから驚かれるぐらい不要な物はどんどん処分してしまうのですが、ずっと手元に置いておきたいと思う大切なものはきちんと残してありますので、手放してしまって後悔するという事はまずありません。ただ・・・

今、唯一、手元に残っていなくて残念に思うのが「小公女」という本です。従妹が読まなくなった本をまとめて譲られた中にあった一冊なのですが、物語の内容はもちろん、翻訳された言葉遣いも挿絵も美しくて大好きでした。今思えば高畠華宵の挿絵だったと思うのですが、イギリスが舞台のお話で
ありながら、挿絵の少女達は皆、財閥のお嬢様といった風情で少しとろんとした憂いを含んだ瞳をしていてそれがまた魅力的。大切にしていたつもりでしたのに、引っ越しやら何やらでいつの間にか行方知れずになってしまいました。是非もう一度手にとって読み返したいです。

今度、古本屋さん巡りでもして探してみましょうか。