花のかげ



両親の寝室の出窓には、祖父母四人の写真と香炉、小さなお茶碗が。写真立てと塗りの台を拭き、お水を新しくし、香炉にはお線香を。今日は、お寺さんでいただいた御香ではなく、私のお気に入り、鳩居堂のお香「花のかげ」。
美しいラベルの貼られた木箱の中には、三種類の花の香りと、水仙を模したお香立てが。紫は菊、茶はジャスミン、緑はライラック。栞には、このように。

花のかげの香りは 名曲の調べにも似て皆様を夢幻の境に誘い
花園に遊ぶかのような 楽しい雰囲気をもたらします

ちょっと危ない香り、だったのですね。


あんドーナツ165個



叔父から届いたダンボールの箱の中には、15袋のあんドーナツが。一袋に11個ずつ入っているようですので、その数165個。ずいぶん思い切った量を送ってくださったものです。
父は、「胃が痛くなりそうだな」。母は、「見ているだけで胸焼けしそうね」と。でも、皆でおやつに食べてみましたところ、よい油を使っているのでしょう、まったくもたれませんし、皮がほろほろとしておりまして餡の味もよく、とても美味。
届いた昨日はスタートダッシュで6個。今日は、この時間までに4個。美味しいのでつい食べてしまうのです。弟のところには届けたのですが、もっとお裾分け先を探しませんと、1週間後には一回り大きくなってしまいそう。


ジャガー



明日はついにジャガーを運転してみることに。今日は弟に、左右二つのガソリンタンクの切り替え方法や、エアコン、ライトなど、スイッチの操作方法を教えてもらいました。まあ、なんとかなりそう、かしら…ね。
「オーバーヒートが一番怖いので、メーターのチェックはこまめに。」、「メーターがこの辺りまできたらすぐに車を止めてエンジン冷やしてあげて。ま、止めなくても止まっちゃうと思うけどね」、「CDプレーヤーはなし。カセットデッキは壊れているから、ラジオしか聴けない。」、「ハンドルは思ったように切れない。無理しないで何回も切り返して」、「窓はパワーウィンドで、ちゃんと全部動くから。あれ?おかしいな、動かないな。一ヶ所壊れちゃったな」、「車幅は狭いんだけど、前も後ろもすごく長さがあるからね」、「渋滞は苦手だよ」、そして、耳を疑う一言、「リッター、2キロぐらいしか走らないから」。
月末にはこれで箱根へ。父など、「レンタカーで普通の車を借りて行ったほうがいいんじゃないか」と。ま、一回行ってきてみますですよ。


ロシアン・ルーレット餃子



「餃子に入れると美味しいんですよ」と中国人の知人からお土産に干しナマコを。母と二人で、箱に書かれた中国語の説明を読むも、「???」、「左右に切り開けってことかしらね?」、「筋?これは…筋があるから取るって意味じゃない?」、「かしらね?」、「ま、戻して刻んで入れればいいでしょ」。
真っ黒な干しナマコを水に浸すと、墨のような黒い水が。水を何度も替えながら柔らかくなるまで戻したナマコを、左右に切り開き、中をよく洗い、刻んで餃子へ。焼き上げて食べてみますと、ああ、確かにいつもの餃子と一味違います。独特の香りともちっとした歯ごたえ。美味しいじゃないの、と食べておりますと、5個目ぐらいでしょうが、(ガリッ)。ぐわ、何?見ると餃子に黒い小石が。その後も10個に一つぐらいの割合で、小石。どうやら、ナマコの腸、海鼠腸(このわた)を必ずきれいに取り除くように、と書かれていたよう。
ということで、皆で注意深く、恐る恐る噛みしめながら、「なんだか、とても上品な食べ方になるわね」、「本当に。紀子様とかってこんな感じにもぐもぐしていそうよね」…。