倒れずのシート



初めての九州。行きはJALを利用。まだお安い時期に席を押さえたということもあり、少々贅沢をいたしまして、1000円プラスのJクラス。シートはゆったり、お菓子は出ますし、飲み物サービスも何度も回ってまいりますし、でなかなか心地よいもの。ただ問題点も。
1つはリクライニングシートの操作性。フットレストの方は、レバーを引きますとすっと簡単に動いたのですが、リクライニングの方は体重をぐぐっとかけても、「?」、倒れません。暫く時間を置き、再度挑戦。なるべく高い部分に力をかけたら動くかも、とぐーっと頭でシートを押してもびくともいたしません。後頭部が禿げてしまいそうなほど頑張ったのですがだめです。その後も少し体を捻って片方の肩で押してみたり、筋を違えてしまいそうなほどあれこれ試してみましたがやはりだめ。お行儀は悪いとは思いつつ、前の座席に足をかけぐーっと突っ張りながらのけぞるように押してみたところ、一瞬ふっと動いたのですが、「あ、動いた」、と喜んだ瞬間、すっと元の位置に戻ってしまいがっくり。いつまでも、もぞもぞ身を捩っているのも恥ずかしいので、断念。Jクラスを見回しましても、シートを倒している人がほとんどいなかったのは、おそらく皆さん倒せなかったのではないかしらと。
もう1つは、座席の間にございますミニテーブル部分。座席間の手すり部分が広く、ちょっとした物が置けるようになっているのですが、この部分がどちらの席のものなのかというのが難しいところなのです。隣席の男性は、ゆったりシートから溢れんばかりの体格のよさだったのに加え、後から座席に着いたにもかかわらず、お弁当やら飲み物やらをその部分に置き、まるで自分だけのもの、としてずっと使っておりまして、これにはちょっと…。二人連れでしたら問題ないのでしょうが。


角打 萬坊




今回は観光旅行ではございませんので、お土産は買える時に買っておきませんと。ということで、福岡空港到着後すぐに『岩田屋』という売店で、明太子(東京ではなかなか手に入らない、椒房庵、、稚加榮のもの)、お菓子などをまとめて、クール便、帰宅予定日着で注文。これで一安心。
その後、ちょうどお昼時でもありましたので福岡空港内でお昼ご飯を食べてしまうことに。一度食べてみたいと思っておりました佐賀のお店、『萬坊』が入っておりましたので、「クリスタルなイカ丼」を。熱々ご飯に、呼子でとれたというヤリイカのお刺身、卵黄と醤油をかけ、混ぜていただきます。さすがに透き通ったイカが美味しいこと。これがまず、美味しい旅の初めの一歩。


天神



福岡は空港が街の中心部から近く、とても便利。空港からホテルまでもさほどの距離ではございませんのでタクシーで移動してしまおうかしらとも思ったのですが、せっかくですので博多の街を歩いてみることに。
まずは地下鉄で空港から天神へ。天神の地下街を通って七隈線という地下鉄に乗り継ぐのですが、この地下街がなんともお洒落。もう天井など何度も見上げてしまったほど、美しいデザイン、素材。床も、壁面も落ち着いた雰囲気でとても素敵です。そして街行く人々も、とても洗練されて垢抜けておりまして、“博多美人”、という言葉があるのをなるほどと思わせる、美しい女性が多いこと。南天神という駅から乗りました七隈線も、駅も美しく、車両もすっきりとしたデザイン。
関西よりも印象は東京に近く、そして人が優しく温かく、漂う気配はのんびり。博多、よい街です。


ひょうたん




ホテルのチェックインを済ませ、id:aquioさんと待ち合わせまして会場へ。今回の絵本展の企画、準備をずっと進めてきてくださった、Iさん、Kさんとは、赤坂での打ち合わせ以来。
早速会場を見せていただきますと、白い壁にたくさんのアクリルケース。今回の展示の為に特別に注文してくださったケースもあるとのこと。そしてまだ開いてはいない状態ですが、ドイツ、イギリス、チェコ、その他のヨーロッパ、日本…などに分けられた絵本がずらっと並べられております。素敵な展示になりそう。
本を開いての展示作業は翌日することにいたしまして、ざっとチェックの後、Iさんのお馴染みのお店だという、『ひょうたん』、へ。
大将が山の窯で焼いたという器でいただくお料理、おきゅうと、大将の畑で採れた枝豆、筍、ピーマン、お刺身、焼き魚、煮魚。どれも素晴らしく美味。お魚、お野菜の、甘み、歯ごたえ。素材のよさが違います。美味しい、美味しい、とぱくぱく食べておりますと、aquioさんが突然具合が悪くなり、ホテルに戻ってしまわれました。心配しつつも、aquioさんの分も私がいただき、締めに麦とろ飯までしっかりいただき、大満足。Iさん、おご馳走さまでした。