読書会



読書会、というものに初めて参加をしてまいりました。
昨年参加いたしました朗読会ちひさな秘密のお茶席 - clair de luneは、皆で一つの短編を朗読し、優雅なお茶の時間を楽しむといううっとりするような一時でしたが、今日の読書会はずいぶん雰囲気の違うものでした。
先に課題図書が決められ、それを各自が読んでまいりまして、作品について皆で意見交換をするというもの。参加メンバーは10名、課題は三島由紀夫の短編。こういった会にはどういった方々が集まるのかしら、皆ちゃんと読んでくるのかしら、などとのんびり向かったのですが、始まりましたらさあ大変。簡単な自己紹介に始まり、次々と意見を求められどんどん自分の意見を伝えていかなくてはいけません。
ご自身でも物を書いたり、翻訳を生業とされている方もいらっしゃり、ほとんどの方がおそらく子供の頃から恐ろしいほどの量の本を読んできた方。三島由紀夫の作品はもちろん、国内外のどのような作家の話が出ましても、必ず数人がぱっと反応をいたします。
それでも緊張するとか、疲れるといったことは全くなく、ワインやお茶と共にお鍋をつつきながらの和やかな会で、とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。
会の終りに次回の課題図書候補を各自が提案するのですが、多数決による投票で私が提案した作品(以前、シャルさんid:Chartreuseに教えていただいたユルスナールの短編)が選ばれまして。提案者がその回の司会を務めるというお約束になっているのだそうで、なんと次回は会の進行を任されることになってしまいました。大変。しっかりと予習をしておきませんと。