依存症



昨日今日と、先週釣ったお魚の残りをおいしく頂きました。
セイゴは塩焼きに、あなごはあなごご飯とあなごの炊き込みご飯にしました。
しかし炊き込みご飯とかつおだしのお吸い物というのはどうしてあんなに合うのでしょうね。


ぼくは割りと料理が好きなのですが、あの材料を使って別のものを作り出す感覚が、まるで錬金術のようでたまらないのです。
変ですか?
変ですね。


ぼくは学校は思いっきり文系だったのですが、実はことによると理系の方が向いていたのかもしれません。
今もSEなんていう、ちょっと理系よりのお仕事をしておりますし。*1
人生の方向性というものをかなり間違えてきております。


いや、そんなことよりもですね、料理をしておりましておもしろいことを発見しました。
すんごい手が震えるんです。
イヤッハッハッハ。
アル中ーーーーーーーーー!
子供の頃からなぜか手はよく震える方でして、今まで手が震えても特にアルコールを渇望するような感覚もなく、ああ、いつものね、などと思っていたのですが、今回のはケタ違いでして、料理もおぼつかないほどでした。
自分の身体じゃないみたいでちょっと笑ってしまいました。
ここでアルコールを摂取すれば震えは治まるのでしょうが、そんなおもしろくないことはいたしません。
しばらくこの震えを楽しむことにします。
ほっといたらどんだけ震え続けるのかというのも興味のある実験です。


お吸い物を持つ手が震えてこぼしそうになります。
本を読もうとすると、文字が震えて大変読みづらいです。
それならば、と本をベッドの上に置いて寝転んで読もうとしたのですが、身体を支える腕が震えてダメプーでした。


気を取り直してギターを弾いてみると、不思議と手の震えは感じず普通に弾けます。
これはアル中のブルーズギタリストが、普段手が震えまくっているにも拘らず、ギターを持つと神懸り的に弾き倒すのを思い起こさせます。
違うのはぼくの腕前が神がかり的じゃないことです。
ちぇっ。


それに対してキーボードを弾いてみると、かなりの違和感があります。
ぜんぜん思うように弾けません。
しかしよく考えると普段もこんなもんで、単に練習不足だということに気がつきました。


楽器演奏はこの程度のデリリウム・トレメンス*2ならば影響を受けにくい、ということが実証されました。


そして、思い立ってこの文章を書いているのですが、最初こそかなりの震えで難儀をしていたのですが、書いているうちに震えが治まってきました。


・・・。
えー、キーパンチ中毒ぅーーーーーー!?

*1:SEというお仕事が理系よりだと書きましたが、実際には要求される仕様を頭の中で整理して、伝わり易いように仕様書に落とし込む作業や、完全に理系的作業であるかに見えるプログラミングに関してでさえ、「プログラム言語」という言葉が示すとおり、語学的なセンスが必要になってきます。ですから、SEというお仕事は、理系、文系の頭をバランスよく兼ね備えた方こそ適性である、と言えます。そんな方がいらっしゃいましたら、ウチに入社してぼくの仕事代わりにして。

*2:アル中の手の震え、または譫妄。脚注のつけ方を覚えたので使いたい年頃です。

Bill Frisell/Unspeakable

Unspeakable

Unspeakable



この人は、ジャズギタリストなのですが、超絶技巧で複雑怪奇な音を出しながらも、柔らかで美しい音選びと曲の構成力で、幻想の世界のような、力の抜けた気持ちの良い音楽を作る人です。
よく変態ギタリストなんて言われたりしてます。
この作品では、ストリングスやブラスなどを取り入れ、ブルーズやR&B、70年代ソウル、サンプリング的な音使いの曲も見られるます。
これまでの彼の作品にない、様々なジャンルの音楽が織り交ぜられた、まるでニューヨークを舞台にした映画のサントラのような作品に仕上がっています。
やはりこの人の音の構築力は素晴らしいです。