2010-05-17 イーモバイル vs UQ WiMAX 遅延比較
イーモバイルとUQ WiMAX、これら二者のネットワーク遅延を比較した。
あくまでも測定した時点での結果であることを念頭において見てください。今後ユーザ数変化、設備拡張、管理方針変更などの理由で結果が変わる可能性があります。私の意図はあくまでもプロバイダの提供するサービスを比較する方法を実例として挙げることであって、現在のプロバイダの良否を示すことではありません。プロバイダの良否は「効果」と「コスト」をユーザが判断して決めることです。
本来は、ここで書いているような情報を定期的にプロバイダが公表すべきです。定量性のあるデータを比較してユーザが適切なネットワークを選べるようにすることが、プロバイダにとっても利益になることだと考えます。
RTTの変化 - イーモバイル vs UQ WiMAX 遅延比較
長時間に渡ってRTTを測定した結果を比較します。イーモバイルは変動が激しいので長時間測定しました。これに対してUQ WiMAXは安定しているので測定時間を短くしました。また、UQ WiMAXでPing RTTが非常に大きくなっている区間はRTT測定しつつTCP転送を行って負荷をかけています。イーモバイルでは遅延測定以外の通信を一切行っていません。なお、UQ WiMAXのグラフは縦軸が対数目盛なので注意してください。
ヒストグラム - イーモバイル vs UQ WiMAX 遅延比較
Ping RTTとTCP SYN RTTのヒストグラムを作りました。測定サンプル数が違うので注意してください。
イーモバイルではPing RTTがほぼまとまっているの対してTCP SYN RTTが1秒〜3秒以上の広い範囲で分散していることがわかります。イーモバイルはPing性能を良く見せるためにICMPパケットを優先的に中継しているのかと疑いたくなります。
一方、UQ WiMAXではTCPパケットを優先しているように見えます。いずれにしてもUQ WiMAXは200ms以下とTCP SYN RTTに比べてPing RTTの差は10%程度の遅延なので優先しているかどうかは些細なことですが。
解析 - イーモバイル vs UQ WiMAX 遅延比較
TCP SYN RTTの大きさに従って並べた結果です。UQ WiMAXのグラフは縦軸が対数目盛なので注意してください。
イーモバイルの結果を見るとPing RTTとTCP SYN RTTには相関傾向が見られます。恐ろしいことに90%近いTCPパケットの遅延が1秒を越えています。これでTCP性能を期待するのは無理と考えられます。この測定では100msを下回るTCP SYN RTTが全体の2%程度でした。条件が良ければ50ms程度のRTTもあるのですが、98%そのようなことはありません。
UQ WiMAXでは90%のTCPパケットの遅延が200ms以下となっており、UQ WiMAXはイーモバイルに比べて5-10倍性能が良いことが判ります。TCPパケットよりもICMPパケットが差別されるのはユーザにとって望ましいことです。
まとめ - イーモバイル vs UQ WiMAX 遅延比較
遅延について言えば(現在の)UQ WiMAXは(現在の)イーモバイルに比べて10倍くらい良いネットワークと言えるでしょう。
それでいてUQ WiMAXは月額4480円とイーモバイルよりも2000円近く安く、エリアにさえ問題なければUQ WiMAXが一押しとなります。UQ WiMAXはイーモバイルのように2年縛りがないのも嬉しい点です。2010年末にもLTEサービスが始まるわけですが、その時点で2年縛りが残っていると悲惨なことになりかねません。
上に書いたことを繰り返しますが、本来は、ここで書いているような情報を定期的にプロバイダが公表すべきであり、定量性のあるデータを比較してユーザが適切なネットワークを選べるようにすることが、プロバイダにとっても利益になることだと考えます。






イーモバイルはHSDPAとSHUPAとHSAP+が混在していて遅延速度が方式によって違います
最新方式のHSPA+ではUQのWiMAXより10%以上良いネットワークです
よーく見るとイーモバイルの全てのグラフ画像にはおもいっきり「HSPA+ 21Mbps」と書いてありますよ。
つまりHSPA+をもってしてこの結果。
多くの方が契約されていると思われる7.2Mbpsプランだと、もっと絶望的な結果になると思いますよ。
また、「測定した時点」と書いていますが、測定した「時点」「地点」など条件がどのようなものか
わからないので、何の参考にもならないと思います。基地局からの距離、基地局にぶら下がっているユーザー数など。
あと、イーモバイルとWiMAXの遅延の違いを例えるなら、イーモバイルは制限速度30km/hの8車線道路で、WiMAXは制限速度120km/hの2車線道路。
測定した時点っていうのはグラフの上部にそれぞれ書いてあるのでは?
基地局にぶら下がってるユーザー数も必要ないでしょう.
別にWiMAXとHSPA+の通信方式の性能を比較する技術文書ではないのですから.