Hatena::ブログ(Diary)

渋柿工房第二支部(仮)

2011-05-27

TRPG的シナリオ創作方法論

今日はもう一つ書いてみよう。

TRPG的シナリオ創作方法論

 TRPGのシナリオは、半分小説のプロットみたいなものである。しかしそれはプレイヤーの動きの想定、つまり多くの可能性を考えるという点で、プロットと違ってくる。普通小説のプロットなら、主人公の動きの可能性を考えるは無い。なぜなら主人公は勝手に動かないからだ。しかしTRPGなら勝手に動く。だからできるだけ可能性を考える。シナリオが崩壊しないように。これは小説を書く上でも役に立つ考え方だと思う。
 このシナリオ創作方法論を採用するならば、まず主人公はあまり想定しない方がいい。想定してもいいが、できるだけ離して考えるべきである。あまり主人公を当てはめて行動を考えると、多くの可能性を考えにくくなるからだ。

*やり方

1.事件を考える
 別に他から考えてもいいのだが、とりあえずここからやるとやりやすい気がする。事件がショッキングだと、構図もショッキングになりやすいからだ。それは面白さにも関わる。
 ここで言う事件と言うのは、ストーリー上で起こる問題のことである。殺人事件から愛の告白まで、色々あるだろう。事件が何も起こらない話はまず無い。あったら知りたい。だから事件から考えるのがベターなのだ。

2.理由を考える
 次に事件の起こる理由を考えよう。原因が無ければ問題は発生しない。理由なき事件はただのご都合主義である。

3.主人公と事件の関わり合いを決める
 ここで主人公がどうやって物語に登場するかを決める。主人公の背景設定が決まってくるわけである。

4.その他設定を考える
 ここまでで設定はある程度出ているだろうが、他にも必要そうな設定を決める。舞台、時間、日付、他の登場人物などなど。

5.シナリオの流れを想定する
 ここまでである程度シナリオの流れは決まっているだろう。そこである程度、主人公がこうしてくれればいいな、というのを考えて、シナリオプロットを考える。つまり全部スムーズに行くパターンを想像する。主人公がここでこうしてくれれば都合がいいとか。

6.可能性を考える
 このシナリオ創作方法論の主題でもある可能性の模索。自分が主人公だったらとか、こんなやつが主人公ならとか、色々考える。そしてどの場合「詰む」か考える。詰む場合、どこにどのようなテコ入れをすれば物語が進むか考えるのだ。ここまで考えたらTRPGのシナリオ的には完成である。

7.主人公の性格を決める
 ここからはTRPGであれば実プレイに相当する。主人公がどんなやつか決まれば、物語は勝手に進んでいく。主人公の性格が変われば、物語の進み方も変わる。他の人に手伝ってもらうのもありかもしれない(TRPGをプレイするかのごとく、適当に主人公を考えてもらってシナリオを進んでもらうとか)。

8.書く
 ここまで決まっていれば、書きだして問題無いはずだ。事件の構造が決まっているのだから、途中で詰むことは無い。その対策もしたわけだし。


こんな感じだろうか。
意見などあればどうぞ。
ちなみに筆者はこれを使って小説を書き上げた記憶は無い。
長編はこういう感じでプロット立てて進めた方がいいのかも。

kitsunokakitsunoka 2011/05/28 07:14 TRPG的な、考え方か。事件から考えるというのはやったことないから今度やってみよう。キャラクターを多面的に考えられそうで、群像劇に向いてそう。その事件に関わったいろんな人とかで考えられそうでおもしろい。

empersimmonempersimmon 2011/05/29 01:50 確かに群像劇にも向いていそうだ。
というかむしろTRPGが群像劇そのものとも言える。なぜならプレイヤーが複数いて、それぞれが主人公なのだから。
そういう意味では群像劇の作り方とも言えるのかも。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/empersimmon/20110527/1306522285
Connection: close