緋色の研究

コナン・ドイル推理小説
言わずと知れた、シャーロック・ホームズのデビュー作である。第一部でホームズ、そしてワトソンが絡む現時点での事件、第二部ではモルモン教が絡む過去の事件が描かれるのだが、モルモン教の扱いが現代では許されないようなもので、ただ当時モルモンがどのように見られていたかを垣間見ることができるのは興味深い。まあ、現在のモルモン教についても良く知らないのだけども。
大抵の人はシャーロック・ホームズといえば代表的な推理小説、という先入観をもって読むことと思うが、少なくとも私はそうだったのだが、推理小説というよりは探偵小説というか、名推理を披露するホームズを楽しむものであって、読者が推理に挑戦する類の作品ではないように思えた。他の作品は子供向けのを昔読んだだけでよく覚えてないのだが、ワトソンの視点で話が進む限りは、同じようなものなのではないかな。

緋色の研究 (新潮文庫)

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