鏡の話から始まり、平面、立体、絵画や文学、宇宙にまで話を広げて対象や反転、つまり右と左について。生き物の左右非対称性や、結晶、分子の非対称性、そして非対称性の起源、オズマの問題のあたりまでは楽しく読めていたのだが、パリティのやぶれとかその辺から難しくなっていった。
パリティの破れにより、電荷とパリティが逆転するなら時間も逆光可能で、反物質が存在するはずだよね〜というあたりで脱落。最終的に超ひも理論までいったが、そこまでいくと全くついていけない。ただ科学者がいろんなことを考えているのはわかった。途中から抽象的過ぎて例えができない、もしくは難しくなったのが、読むのに難しい原因かもしれない。やはり卑近な事例というのは大事なんですね。
覚えている面白かった内容。例えば赤道上から真北に発射したミサイルは、発射地点と落下地点(例えば北極)では地球の自転による東向きの位置エネルギーというか速度が異なる(小さくなる)ので、ただ真北に向かって発射されただけでは東向きに曲がってしまう。これをコリオリ効果というそうです。
あともう一つ、生き物の左右非対称性で出た話だっと思いますが、女性はほぼ左右対称。男性は左の睾丸が右よりも低く下がっているので、非対称。
- 作者: マーティンガードナー,Martin Gardner,坪井忠二,小島弘,藤井昭彦
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1992/05/01
- メディア: 単行本
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