そして、クワジェリン

そして月曜日、ついにクワジェリンへ移動しました。

クワジェリンはマーシャル国内にありつつも長年米国がレンタルしている島です。駐在員は常時数百人はいるらしいです。このためアメリカ政府は何もない島に滞在する人たちのために様々な設備を整えています。それでいて軍事基地であることから一般の人はなかなか入る機会がなく、マジュロでは羨望の意味を込めて「ディズニーランド」と呼ばれたりもしています。そんなところです。
イバイからはまたフェリーで移動します。米軍が運営しており料金は無料、発着時間も正確です。マーシャル時間に慣れた身としてはこれだけで新鮮です。

クワジェリンは軍事基地ですから、写真撮影は制限されています。それに仕事の話ばかりするのも(私が)面白くないので、撮った写真をもとに説明していきます。写真は全て撮影許可をもらったものです。


クワジェリンの写真撮って良いエリア。
島内は工業エリア、居住エリア、お客さんエリアと、ざっくりと分かれており、私のような訪問者が入れるのはお客さんエリアのみ。ここには食堂やお店、映画館、バー、プール、ホテルなどがあります。工業エリアはSさんが案内してくれましたが、XXXXやらXXXXXXXやら、まあそら見せられんわねというものが目白押しです。むしろ私を連れて行っていいのか?と思いました。居住エリアは基地内で働く人たちが住んでいる地域で、XXXXやXXXXXもあります。古い建物も多くあり、戦後すぐに建てられたアパートなども現役で使われていました。


大人用プール。家族用も別にあります。
案内してくれたSさん曰く「水着は持ってきたか?好きなときに泳いでいいんだぜ!」。


屋外映画館。
Sさんいわく、「雨の日は上映中止だ!」。


泊まったクワジロッジ外観。ちょっと昔のグアムっぽいです。建物は古いですが部屋の中はきれい。それからWiFiフリー!しかも速い!久しぶりに文明的なものに触れて、ちょっと興奮しました。



ホテルの室内。必要にして十分な設備。
エアコンがききすぎて寒いという、ぜいたくな悩みもありましたが、操作はホテルのフロントでしかできず、しかも全館ONか全館OFFか、二つに一つしかないそうです。なのでお泊りの際は長袖を忘れないようにしてください。


食事は全て食堂でいただきました。
すべてブッフェ形式。


ちなみにバーガーキングとサブウェイもありますが、今回は利用する機会がありませんでした。


お店は他にスーパー、雑貨屋、パン屋、美容院、郵便局、お土産物屋などがダウンタウンと呼ばれる個所に集中してあります。プレイステーション4も売ってました。



クワジェリン島内では自動車の個人利用が禁止されているため、住人は全て自転車で移動します。なので自転車屋もありました。島内の自転車は、高いハンドル、カゴをつけたりリヤカーをつけたりする積載量増加、リラックスして乗りたいのか椅子の大型化など独自の進化を遂げており、ちょっとおもしろいです。



こんなにきれいなビーチもありました。
休みの日には居住者がたくさん遊びに来るそうです。


日本軍のトーチカ。往時はこの周りに土が盛られて隠されていたようです。滑走路横のゴルフ場内にあります。飛行機からも見えます。


案内板もちゃんとしてます。

ちなみにクワジェリン島のゴルフコースは9ホールしかありません。残りのハーフ9ホールはクワジェリン環礁内にあるロイ・ナムルという別の島にあります。
「飛行機に乗らないと全部まわれないんだぜ!」とSさんが言ってました。ロイ・ナムル島はいろいろあって今回は行けませんでした。行ってみたかったのに。


飛行場の待合室に飾られている、日本軍の機関銃など。
左側にはコーラ瓶が飾られていますが、一番古いもので50年くらい前のもののようです。コーラ瓶というところにアメリカっぽさがにじみ出ています。

今回のクワジェリン行きは仕事の面でもそれ以外でも、なかなか興味深い経験をすることができたように思います。また行きたい。