岡目八目

「岡目八目」という四字熟語があります。みなさんはこの意味をご存知でしょうか?辞書的には「第三者は当事者よりも情勢が客観的によく判断できる」というような意味なのですが、我が子の子育てを考えた時に、この言葉を常に思いだすとよいのではないかと思います。

例えば、家族以外の人に我が子のことを聞いてみてください。幼稚園等の先生に聞いてみるのもよいでしょう。できるだけ、多くの人に印象を聞いてみてください。その上で、自分自身の印象を取りだして整理してみます。自分自身の考えを整理するには、紙に書き出してみることをお勧めします。15分でも誰にも邪魔されることのない時間が確保できるような場合には、ペンをもって紙をじっくり眺めながら、自分自身の行動を振り返ってみてください。頭だけでの振り返りでは記憶にとどめることができないようなことでも、紙に書き出してみることで、意外にすっきりと整理することができるものです。
そうすることで、心もすっきりさせることができます。「家ではわがままなのに、外では、意外と人のことを考えている」など、我が子の意外な一面に気付くこともあります。他人の印象も、我が子の一面なのです。だから、それらを自分の考えと違うからといって、否定的に考えてしまうのではなく、自分の印象とあわせて整理することで、我が子本来の姿が見えてくるのではないかと思います。他人の印象を加味し、自分の今までの印象を捉えなおすことが、我が子との接し方を変える助けになるかもしれません。