よい試合になってしまった

東北関東大震災東北地方太平洋沖地震とか名前が決まっていないのだ)の影響により
キリンチャンレンジが、相手も来てくれないので中止となり
急遽、チャリティーマッチが開かれることになった日本代表の試合ですが
Jリーグ選抜との試合。相手が即席のチーム故に3-4-3を試したのですが、アルベルト・ザッケローニといえばという代名詞的な3-4-3は戦術的には大失敗という印象でしたね。

「何故なら、ウイングバックが下がって5-2-3という状態になることが多く、中盤のスッカスカ具合が、本気なチーム相手だったら、厳しすぎる」という印象に加え、後半の危ない場面では、何故かウィングバックの内田の裏で、センターバックのサイドの空白に、二人も選手がいるという、非常に珍しい場面を作ってあわや失点と、こりゃダメだと。
数字の表記で、余りにも特異なのは、この「2」という数字でありまして、私の記憶ではグース・ヒディンク下のレアル・マドリード(このときは4-2-4)くらいしかないほど異様。まぁ即席で小野伸二選手(彼の絶不調は時代の終わりを感じないでいられない)や小笠原満男選手(大船渡高校出身で、テレビと物資を引き連れ、大船渡に行ったエピソードは感動モノ、おかげで試合では悪かった)といった中盤の供給役が不調だったので助かったものの、「この方向にパスが決まったら危ないな」というシーンが散見されるのは困る。そもそも最初に惜しいシュートを撃ったのは、佐藤寿人である。
加えて、センターバックが相手のチェイスで、あわやGKと1対1を作りかねないとかいう場面を引き起こす顛末で、本当にテストであって、金輪際使わないで欲しいなぁ、記者も毎度毎度ザッケローニに「3-4-3は?」なんて聞くからだろと思いました。ダメだよ。
テストだからで済ませましょう。「1名退場者がいてあと1点何とか守る」もしくは「4バックを1枚削ってなんとか1点を取る布陣の」練習と思いたい。
ただ、この試合、2-0だったところに、三浦知良(キングカズ)のゴールが生まれたことに私は感動してしまった。試合前にはうっすらと、投入されてからは本気でゴールを私も願ったしまったのでありますが、見事な飛び出しといい、シュートといい、素晴らしかったですね。その時には、代表は4バックだったからねぇ。あのマークはどうだったのよと怒りたいけれど、ザックも言ったとおり「失点でも、なんか嬉しい」で今回だけは済ませましょう。
ところで、試合後のインタビューで気になったのは、監督インタビュー、選手インタビューと続きましたが、代表のキャプテンである長谷部誠にインタビューしなかったレポーターのラルフ鈴木および日本テレビは何を考えているんだ?と。ただカズのインタビュー聞いて、素晴らしい人だなぁと改めて思ったけれど、モヤモヤが残った。「頑張れじゃなくて、頑張りましょう」なんだよ。感動と勇気をくれる人、それがカズ。