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2011-06-26-Sun アンカー

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「ペペがアンカー」という表現は、何が恥ずかしいの?twitterにて書いた中身のEの人、個人的な見解

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まずこのアンカー(AnchormanもしくはAnchor Roll)という言葉が実際問題、市民権を得ている言葉ではないということが挙げられます。加えて言葉の理解においての、様々な人によっての解釈の違いが存在し、どのような選手アンカーなのか?ということも誰も判定できていないというのが現実です。

私が初めてこの言葉を知ったのが2005年UEFA Champions League Magazine で、この中でアンカーという選手にあげられていたのは、クロード・マケレレから始まってマッシモ・アンブロジーニやら色々と選手が列記されていって、役割としては

  1. 中盤での守備
  2. バックラインからボールを中盤より前に運ぶ(この中で取り上げられていたのが5mしかパスできないと言われたマケレレだが、その5m先にジネディーヌ・ジダンがいたのだという事実で、これによってレアル・マドリードフランス代表が強かったという評価)、攻撃の基点であるということ

以上のようなことからアンドレア・ピルロのような選手新世紀のアンカーであるかもしれないと占められていた文章でした。彼は長いパス供給も上手なことから、攻撃の基点としての役割が今後大きな意味をなすと。

またこの記事で、アンカーの先駆けと呼べる選手が、1966年ワールドカップ優勝メンバーで背番号4をつけていたノビースタイルズだという紹介があります。実際スタイルズの文献および映像を見ると、彼が「パーフェクトな仕事をして」勝利したポルトガル戦のエウゼビオに対する役割ボールを出せば前にはチャールトンがいるというのがアンカーなのかと言われるとなるほどとも思います

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ところで、マケレレという選手英国メディアが表したときに使う言葉は、アンカーではありません。Holding RollもしくはHolding Midfielder という言葉で、文字通り中盤の底で相手の攻撃を塞いでしまうという言葉です。中盤の守備を担う選手という意味合いで使われている言葉で、試合中に現地実況にて使われたのが分かっているのはこのHoldingか、本当にDefensive Midfielder しかありません。マケレレアンカーが組み合わさって使われた記事というのは、Fifa.comにあった2008年欧州選手権における「Makelele ready to anchor midfield」という記事くらい、この記事はヴィエラが欠場する代役にマケレレが「引き継ぐ」という意味です。(ダブルミーニングの主の意味が「アンカー役割」ではないのです)

このようにAnchorとHoldingという言葉が両立してしまっている状況に、何が何やらと思われるかもしれませんが、この状況で見た面白い内容の問答が、uk.yahooにあった「アンカーホールディングミッドフィールダーとはどう違うのですか?」という質問にあった回答は明快で分かりやすい。

http://uk.answers.yahoo.com/question/index?qid=20090713212424AAKiRsW

A.ザビ・アロンソアンカーマスチェラーノホールディングミッドフィールダー

(ちなみにそんな風に見ることを否定するような意見がその後続いています。やはりそういう風に見るのは英国気質に合わないようですね)

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さて、その後に見たAnchormanという言葉が出てきた主要な文章というのは、2007年タイムズの記事で、「Schuster sees Fabregas as perfect anchorman」というモノ。(マドリーの新監督になったベルント・シュスターがアーセナルのフランセスク・ファブレガスを欲しがっていた内容)

ところがこの記事の中では、そんなAnchorってどういう役割かがまったく書かれていません。これはAnchormanという職業とのダブルミーニングで、ボックストゥボックスボールを運ぶ選手でありもさることながら、チームの顔となる選手という意味合いを強く出した言い方なのです。

実際、英語アンカーマンおよびアンカーウーマンというのはテレビニュースの顔となる人、例えば現在で言えばダイアン・ソイヤー、ケーティー・クーリッチを指します

では、あのレアル・マドリーにおいて、ペペは顔と言える選手なのでしょうか?クリスチアーノ・ロナウド以下豪華な攻撃陣をさしおいて。

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そして、もう一つの大きな疑問が残っていますアンカーというポジション日本では、4-5-1の中盤の底の守備役で、「錨の底」の位置という説明が、どこから出てきたのか不明なのです。(先ほどまでに使った意味合いは「リレーアンカー」のような「引き継ぐ役」という意味です、これはイビチャ・オシムの「水を運ぶ」というのに近い、となれば尚更アロンソピルロが近い)

考えられる可能性は、南アフリカワールドカップにて、阿部勇樹スタメンに入った時に、岡田大木、もしくはそれに追随していた記者の誰かが4-「1」-4-1の「1」に対して「アンカー」と言った、しかもその時に役割云々に附加して「錨」描写を加えてしまった。そして、日本全国の初めてサッカーを見る人にも説明しやすい故にNHKから発信してしまった。誰もその言葉の確認しないまま現在に至ると。

例えば、Footballイングリッシュ とか。

これはちょっと前の「中盤の守備的にポジション所謂ボランチ」という紋切り型と類似している気がします。で、一体ボランチって何?ピボーテって何?ってそもそもの由来やネイティブな発想に立つと違ってしまっていると。

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というわけで、「ペペがアンカー」って表現意味合いがむちゃくちゃになるから、恥ずかしいし見ていられない(英語に訳して外に出せない文だ!)ということだったのです。ドイツ人バスティアン・シュヴァインシュタイガーバイエルンミュンヒェン所属)にインタビューした記事で「僕が本当にやりたいポジションは6番なんだ」という記事とは違うのです。(尚、6番= Sechser がどういう役割かを注で説明してありました)

追記、管見の限り、日本語書籍アンカーという言葉が出てくるのは、これが最初

青色の下線ははてなキーワード。緑色の下線はantiglapectre
空白を何かで埋めたいが、埋まらない