レフトバックじゃ、レフトバックがおらんのか

今更ですが、往年のレフトバック、パオロ・マルディーニ選手の「サイドバックを語る」記事を見ました。
(12月16日の記事で、粕谷秀樹がJsportsの中継の面白くない試合で紹介してくれた話です)
なかなか面白いことを書いていましたが。
一つの判断材料から導き出される話ですが、それがすべて正しいとは限らない。というわけで頑張れよ、タイウォ。

私、イタリア語のサイトを読んでいたのですが、日本語訳がしっかりとあるではないか!!
http://nagaguturisu.com/archives/9287
こういう仕事をされる方、本当に感謝であります。
さて、論点として大事なことは

26〜27歳の選手に最初からディアゴナーレと距離感を理解させるのは難しい。

という点です。この点において、今季からミランに加入したタイウォ選手がよろしくないので失敗だったとマルディーニは判断しております。そして彼の話の筋としては

サイドバックとしてプレーしている選手の多くは本来中盤のプレイヤーだ。サイドバックに配置してはいるが、彼らは守備よりも攻撃を得意としている。
単純にスペシャリストが不足している。私はいつも純粋なディフェンダーとしてプレーしてきた。サッキやカペッロザッケローニアンチェロッティなどとてもオフェンシブなミランの中でも、私にとって攻撃は”おまけ”みたいなものだった。

という部分で、彼とは全く正反対なタイウォは気に入らないわけですね。わかります、わかります。
ただですね、だからといって挙げる選手リストがちょっとおかしい。

マルセロは素晴らしいフィジカルを持っていて、攻守両面で活躍できる。アビダルもいい。彼の場合はディフェンス面での貢献度が高い

獲得できそうなサイドバックのなかでは、マクスウェルが一番だと思う。ポジションの役割を知っていて、テクニックもある。ディフェンス能力に長けていて、ビッグクラブに慣れている。もう一人挙げるとしたらラーム。前線に上がったと思ったら、あっという間に守備に戻っくる。完成度の高い選手だ。

うん。というわけで、色々このネタ提供だけで議論が色々できます。
とりあえず、このポジション、日本代表でも長友佑都は優秀ですけど、内田篤人はディアゴナーレという点では疑問符がつく選手ですよね。まぁそういったあたり。内田が監督が交代したシャルケで補されている理由も納得がいってます。彼はいつになったら「世界を驚かせてくれる」わけだ?